さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

コットvsモズリー

2007-11-13 00:11:17 | 海外ボクシング
毎度の情報シャットアウトな月曜日(^^)
先ほど、ミゲル・コットvsシェーン・モズリー戦を見終えました。


私の予想は、モズリー勝利でした。
堅牢なガード、圧倒的な馬力と強打を持つコットですが、
時に危ない食い方をするし、優勢な場面でやや散漫になる。
それに案外、打たれるともろい、そしてボディが弱いとされる。

モズリーは馬力、体力、若さで劣るものの、キャリア豊富でガッツがある。
そして、コットの隙を突き得る、速くて強い右がある。
私はモズリーが競り勝つか、終盤ストップもあり得るか、と思っていました。



序盤、コットは硬いガードと、思いの外速いジャブ、スイッチして左ストレート。
モズリーはジャブを思うように打てないと見ると、これまた速い右一発。
コットはモズリーの右が怖い。しかしモズリーも、いきなり右から打つのは怖い。

中盤にかけて一進一退。コットが圧力かける。モズリー押される。
しかしモズリーは、ボディ打ち、アッパーで、コットの圧力を削ぐ。
モズリーは見た目が悪くてもボディを叩いて、終盤挽回に来るであろう
コットの馬力を削いでおこうという感じ。

終盤、一進一退。モズリーは快調かと思えば次に失速。
コットはクリーンヒットで上回り、ポイント優勢と読んだか、
またはボディのダメージか、最終回は足を使って逃げ切り。



両者の強さが平均を超えていて、数少ない両者の弱みがさらけだされてしまう。
怖れと勇気、果敢さと計算高さが交錯する、めまぐるしい闘い。
12R、あっという間に終わりました。いやー、面白かったです(^^)

私の判定は、モモモモココモコモココモ、115-113モズリー支持。
しかし、3つほど逆もありか、と思う回があるので、コット勝利も納得です。


モズリー、36歳にしてなお、その才能を錆び付かせていませんでした。
若くてタフで粘っこい強敵コットに苦戦を強いられつつも、
逃げるのでなく自分からボディを打っていく勇敢さ。
このあたりが単なるスピード型とは違う、モズリーのモズリーたる所以です。
負けたのは残念ですけど、もうこのへんの「師匠クラス」になると、
そういうのとはまた別に称えたい気持ちですし、次が楽しみですね(^^)


難敵モズリーに競り勝ったコット、やはり上記したとおりの強みを見せました。
序盤、完全に負けの流れでしたが、簡単に巻き返しにかかるあの馬力。
本当に「強い」という言葉がふさわしい、今時やないとこがイイです。
ただ、ちょっと、最後の方の安全運転が残念でした。
もっとも、モズリーがそれだけ手強く、巧かったのでしょうけど。
デラホーヤ戦とかいう話があるようですが、私としては、
アントニオ・マルガリートとの対戦が見てみたいところです。
メキシカンvsプエルトリカンの「今時やない」者同士の対決、最高だと思うんですが(^^)


とにかく、やはり世界の一流同士の激突は、本当に良いものですね。
こういうものを結果知らずに見られる、ありがたいことです。
そりゃ、出来れば生中継が良いですけど(^^)

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2 コメント

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Unknown (とみー)
2007-11-14 01:04:05
 こんばんは。
僕もつい先ほど、DVDをいただき、見終わったところです。
僕も、モズリーいけると思っていたんですが。
予想以上に、コットの左ジャブが鋭く、全体的なスピード負けもしていませんでしたね。
コットは、けっこうパンチもらっても下がらないし。案外、打たれ強いんでしょうね。
モズリーもS・ウエルターでやっていたので、少々コットのパンチをもらっても大丈夫だろうとも思ったのですが。
それにしても、いい試合でした。
コットvsマルガリート、僕も一票入れます!
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2007-11-15 23:04:59
ホントに良い試合でしたねー。
結果知らずに見られたので余計に面白かったです。
サッカー並に、生中継もやってもらいたいですけど。

コットは強いのとどんどん闘いますから、これ以上求めるのもちょっと厚かましすぎるかな、なんて気もしますけど、マルガリートやカーミット・シントロンとの強打対決、見たいですね(^^)
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