ということで日本側でも会見が行われたようです。
6月11日(日本時間)DAZNでライブ配信される、WBAライトフライ級タイトルマッチ、京口紘人の防衛戦。
相手は来日二度のカルロス・カニサレスを破ったエステバン・ベルムデスです。
昨年、二度にわたる負傷があり、試合を延期した京口が、敵地メキシコで最上位の挑戦者である第二王者と対戦。
ひと昔前なら、大概日本でやっていただろう試合ですが、この辺はもう、昨今の経済事情、そして日本ボクシング界の商慣習の変化ゆえ、ですね。
また、それがインターネットを通じてライブで見られるというのも、昔日では考えられなかったことです。
敵地メキシコとなれば高地への馴化が求められるし、レフェリングやジャッジ、リングの形状や会場の雰囲気やら、敵地ならではの不利もあれこれ襲いかかってくるはずです。
さらに言うなら、負傷の具合も、それは当然、本人は問題無いと言うでしょうが、本当にそうかもわかりません。
しかし記事にもあるとおり、高地対策に関しては、可能な限りの手を尽くしてトレーニングを行っているようです。
この辺ひとつとっても、昔なら何も無しで選手を送り出して頑張らせるだけだった時代とは、だいぶ違うところですね。
それに、京口はすでに海外防衛を一度、経験済みだというのも大きいでしょう。
相手の負傷でTKOになった試合でしたが、本人の思う以上に途中採点が相手に行っていた、ということも含めて、実際に色々と学んだ部分があったはずです。
あれやこれやと考えるに、海外リングでの闘い、防衛というのも普通になってきたわけで、京口紘人もその趨勢の中を生き抜いている一人です。
私などアタマが古いもんで、大丈夫かな、という気持ちも強いですが、堂々と闘い抜き、世界中に配信される試合で、その存在をアピールしてほしい、くらいに期待していれば良いのかもしれません。
ただ、上記したとおり、負傷の件だけは心配です。本当に万全であれば良いんですが、少なくとも完全に何も悪くない、ということもないように思いますしね...。
カルロス・カニサレス戦のハイライトです。
別個に見れば、カニサレスの方が良い選手に見えると思うんですが、長いリーチから、妙なタイミングで来る右の「ボラード」ってんですか、あれを外せずに食ってしまい、それが効いています。
また、打ち合ったときの「お返し」もまた、微妙に遅れてくるのが、嫌な感じです。
京口にしたら、良いの打ち込めた、と思った瞬間こそ、要警戒というか、防御に細心の注意が求められるのでは、と見えますね。
そこさえしっかり外せれば、京口の勝機充分、と思いますが。はてさて。