今日のWBOミニマム級タイトルマッチ、前日計量で挑戦者の石澤開が2.5キロ(ポンドではない)オーバーで失格。
しかし関係者協議の上、本日午後5時半に、リミットより3キロ以内ならば試合挙行、とのことです。
先日の英国リバプールにおける、サウナ使用=失格の話との落差に唖然となりますが、JBCにも山中慎介、ルイス・ネリー再戦のあとに作られた新ルールがあるわけで、その規定でいくと、最初の計量でリミットの3%超過した場合、再計量は行わずに失格となるはずです。
当時の記事によれば、当時の安河内事務局長が明言しています。
しかし今回、関係者協議の上、再計量の条件を満たせば、試合は挙行される、と。
最新のJBCルールブックを手元に持っていないので、断言は出来ませんが、このルールとは別か、或いは特記事項として、上記のルールの抜け道というか、関係者の合意あらば、みたいな文言がどこかに滑り込ませてあったんでしょうね。
或いはタイトル統括団体の認可あらば、みたいな。
この辺については、この記事の中にある、安河内前事務局長のコメントなどから推察するに、JBC内部でも意見対立があると思われます。
また、同じ記事には、王者の谷口将隆もかなり難色を示していた、との記述もあります。
しかし現実は、せっかくのルールも意味を成さない、という結果に終わるようです。
結局、業者の側に、選手を護ろう、ルールを順守しようという意識がなく、自分たちのご都合を押し通す、という意志しかない。
そして、コミッションは結局、それに沿う結論しか出せない。
いやはや...ホンマにこの人ら...もう、罵る言葉も出てきません。負けました、って感じですね。
それにしてもミニマム級で2.5キロオーバーは驚きでした。
石澤開は、おそらく昨今の趨勢たる「水抜き減量」に失敗したようですが、その辺の是非というか、思うところは、以前ホールまで出かけたこの試合の記事、前半部分に書きました。
減量法自体を一概に否定出来る立場ではないが、それにしても、計量前日に2.5キロとか3キロとかオーバーした体重でいることが怖くないのかな、という疑念は、改めて心中に浮かんできますね。
もっとも、それを怖れているのは、チケット買って観戦する予定の観客ばかり、なのか。笑い話にもなりませんが...。