さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

世界スーパーフェザー級の頂点は 逸材スティーブンソンの真価問われる

2022-04-30 08:56:12 | 海外ボクシング




ということで明日は、アルファベット要らずの「世界スーパーフェザー級」タイトルマッチ、と目して良い一戦が行われます。
ネクスト・メイウェザーの期待を背負うサウスポーの逸材、シャクール・スティーブンソンと、メキシコの技巧派パンチャー、オスカル・バルデスが激突します。

杉浦大介氏の記事で、あちらの識者が予想や展望を語っています。
ジェリー・クーニーの分析とは、なかなか興味深いものがありますね。
両者それぞれ、この試合に抱えているテーマがあり、それを端的に問い、答える形です。


やはり逸材スティーブンソンが、強敵相手に、単に優秀なだけでなく「ファンを魅了」し得るボクサーなのかどうか、というのが、一番の注目点でしょうか。
彼の試合ぶりを見ていると、将来ボクサーを志す少年少女にとり、ある意味一番良いお手本となるボクサーだなあ、と思うことがあります。
打たせない心がけというか、その優先順位が高いというか。ある意味「このくらい」を目指す方が丁度良い、と。

しかし、ファンの勝手も込みで言うと、やはりそれ「だけ」では、真のチャンピオン、スーパースターとしては物足りない。
優秀で、セーフティな判断をするのみならず、さらにそれを越える何かを表現出来るボクサーなのかどうか。

キャリア最強の相手との一戦で、その答えが見られるのではないか、と期待するところです。
悪くすれば色々「露呈」してしまうのでは、という危惧もありますが。



対するオスカル・バルデスにとっては、汚名返上、悪評払拭のための闘いである、という側面がある一戦です。
コンセイソン戦の判定、及び薬物使用疑惑で、その好感度はヒスパニック系のファン以外の間では、地に落ちた感ありです。
それ故に、今回の試合に踏み切った、という見解が記事の中でも語られていますが、だとしたら情けない話です。

ただ「アリに対したフレイジャーのように」闘えるかどうかはともかく、過去の試合で苦しい経験を経ているという点は、はっきりとバルデスの方が上ですね。
スティーブンソンはそういう意味で「テスト」されていない部分があります。それも彼の優秀ゆえではあるんですが。


まあ、何から何まで対象的な両者です。そういう意味では、良い組み合わせであるはずです。
願わくば、その両者の特徴、そして現状の立場もろもろが、良い形で噛み合って、力と技が存分に見られる、好ファイトになってほしいものです。
明日はWOWOWオンデマンド、見逃し厳禁ですね。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする