日本ボクシング史に特筆される、日本人ボクサーが二週連続、ベガスでのメインイベントを務める試合のふたつめが、二日後に迫っています。
トップランク公式動画を楽しく見る日々が続いていますが、まずはワシル・ロマチェンコ、ベガス到着、という動画。
中谷正義がリモートインタビューを受けている様子が入っていますので、そこからご紹介。
米国での試合も三戦目、しかもビッグネーム相手ばかりということで、取材を受けるのも慣れたもの、という感じで、落ち着いてますね。
ロマチェンコの弱点は、と聞かれ「日本語が通じないところ」と冗談を返したり。
顔色も表情も良いし、心身ともに好調なのでしょう。
最新の動画では、公式会見でロマチェンコと顔合わせ。
こちらの記事にもあるとおり、ロマチェンコが「肩の位置下げて」とお願いして、それに笑って応じる様子も見られます。
まあ、明日の計量では、求めに応じて睨み合い、という感じになるのでしょうが。
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試合についてちょっとだけ予想めいたことも。
ここ二試合の中谷は、当然米国で強豪と戦っているのだから、ということを加味してですが、打たれる頻度が上がっているのが心配ではあります。
多分国内の試合でいえば、原田門戸戦くらいしか、この手の試合を見ていませんから、ロペス戦はもとより、ベルデホ戦も勝ったものの、その点はちょっとショックでもありました。
あの中谷でも、これほど良いのもらってしまうものなのか、それと引き換えにした「勝負」でないと勝てないものなのか、と。
その上で今回、何と言ってもあのロマチェンコが相手です。
もしロマチェンコが、負傷も癒えて好調だったら、中谷がストレートパンチの距離を維持しようとしても、なかなか難しそう、とは誰もが思うことでしょう。
もちろんライト級では、体格差のあるペドロサやキャンベルに対し「入る」までに、結構な苦労をしてはいますが、最終的にはきっちり入って、攻略しています。
中谷とて、勝負は「入られた」あと、という覚悟は、しておかないといけないでしょう。
ジャブ、ストレートによる突き放しがかなわず、近くに寄られることは織り込んで構え、中間距離ないしは接近戦で、左右のボディアッパー、右の打ち下ろしといった、立体的な攻撃(昭和の表現でいう「モチつき攻撃」)が出来たら最高です。
しかし、相対的に下から突き上げるような形の、ロマチェンコの左ショート、そして「忘れた頃にやってくる」ボディ攻撃、ことに必殺の左レバーパンチとの勝負に、中谷が勝てるかどうか。
最終的には、そこで両者の技量力量がはっきり、形となって見える、そういう試合になるのでは、と思います。
もちろん、それ以外の展開においても、両者がどのような対応をするのか、出来るのか、が問われることもあるのでしょうが。
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セミにはロブ・ブラントが出るのですね。相手はえらい大柄で強そうですが、どんな選手が何も知りません(汗)。
ブラントの現状を考えるに、けっこきつい相手を当てられそうな感じもしますが。
まあ、この辺は敢えて予備知識無しに見るのも良し、という、いい加減な構えでおります(笑)。
あと、アンダーでデビューの村田昴も楽しみですね。
相手がどうかとか、こちらはそれこそ測りようもないですが、何しろプロデビュー戦がベガス、しかもWOWOWで、ディレイになるのでしょうが放送されるのだから、これほど恵まれた話もないでしょう。
好選手目白押しのアマチュア、国内のバンタムからライトで活躍した一人ですし、大いに期待ですね。