またも残念なニュース、しかしそうなるだろうなあ、という暗い予見があったのも事実ですが。
京口紘人、タノンサック・シムシー戦の年内開催をワタナベジムが断念した、とのことです。
発表された内容については、ちょっと思うところもありはします。
もちろん、新型コロナ陽性者の急増、という理由が大きいのでしょうが、ここの会長さんの過去からして「日本ボクシングコミッションなどが出した新たなガイドラインの指針を慎重に検討し、今月中の世界戦開催を断念した」という一文は、なかなか味わい深いというのかなんというのか。
まあ、ホントにそうであってほしい、とだけ言っておきますが。
実際のところ、こういう理由に加えて、公に語られている京口の調整の遅れや、興行面での難しさなども含めての判断なのでしょうね。
年内といっても、もうあと三週間あまり。どうしたって苦しいはずです。
もっと早く、こういう発表がなかったことに首を傾げるくらいで、逆に、ぎりぎりまで年内挙行を諦めていなかったのかな、と思ったりもします。
とりあえず、今後の話として肝心なのは、タノンサックの挑戦権がどのようになるものか、という一点ですね。
記事の最後に「両陣営が取り決めを交わす」とありますが、その内容が気にかかります。
新型コロナのワクチンが世界レベルで広範に使用され、国際的な人の移動が問題なく行われるようになるまで、指名試合云々は多少、融通が利くのかもしれませんが、さりとてタノンサックの挑戦が、何を置いても優先される、という話になるものかどうか。
このカードが実現されるなら、出来る限り早期に、来年早々にも、というくらいの話でないと、伸びれば伸びるほど...と心配です。
この一戦に賭けて、様々な困難を乗り越えた上に、さらなる心労を重ねているだろうタノンサックの挑戦が、なんとか実現してほしいと、改めて切に願いますが...。
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ということで、一曲。
Eve「心海」。