さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
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拳闘見聞の日々。

5戦目で大きな勝利 重岡銀次朗、強敵ロレトをKO

2020-01-22 16:25:19 | 関東ボクシング



大晦日、大田区総合体育館はメインの井岡、シントロン戦が18時開始で固定されていて、第一試合開始が13時だったということで、残念ながらアンダーカードのときは、場内閑散としていました。
YouTubeで手撮りの映像をみた久我勇作、ラモナル戦もそうでしたが、先日関東ローカルで放送された重岡銀次朗、レイ・ロレト戦も同様でした。

友人の厚意により、この試合、放送されたものを見ることが出来ました。
当日、paraviでは、女子世界戦以降しか配信されなかったので、ありがたく見ました。今頃ですが簡単に感想。


サウスポー対決、小柄な重岡がロレトの右を外して左カウンターを被せ、初回にダウンを奪う。
2回、ロレトがじわじわ反撃。ボディ攻撃、ワンツー、左クロスで出て、3回には重岡に左を決め、腰を落とさせる。
4回もロレトが攻めるが、重岡も回復してきて反撃。

5回、重岡が右ボディから左クロス上、対角線のコンビを決める。
そして次、同じコンビを打つと見せるフェイントを入れ、右は打たず左ダイレクト。
これが決まってロレト倒れ、TKO。スリリングな好ファイトを重岡が制しました。


この試合、もし普通にホール開催、メインだったら、もっと場内盛り上がり、ミニマム級の次代を担うホープ、躍進の勝利として印象づけられたのではないか、と思います。
何しろ重岡が5戦目なのに対し、ロレトはこの試合が40戦目。8倍の試合数。
戦績は25勝15敗ですが、直近20試合では、実に17勝3敗。
一時はミニマム級最強かと思われたヌコナシティ・ジョイを二度KOし、板垣幸司を敵地広島で倒し、WBAタイトルにも挑戦し、と、なかなかの強豪なのです。

実際、3回などは重岡、かなり深刻なピンチでしたし、KOにいたる過程も一進一退の、緊迫した攻防。
重岡、よくぞこの相手に勝った、と称えられ、特筆大書されて然るべき試合でした。

確かに打たれて危なかったし、その後も同じ位置、タイミングで狙われていて、切り替えや変化をつけられなかったのは課題でしょうが、何しろたった5戦ですから無理もなし。
今後、このくらいの相手に、もっと盤石に勝てるようになったら、充分「世界」が見えてくる、と思います。
京口紘人が去り、山中竜也が引退、小浦翼が敗れて再起途上の今、この階級のトップに、重岡が立つのはもうすぐだ、とも。



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ということで、一曲。
INXS “New Sensation” です。








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