さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

無難に、という以上の再起初戦 大森将平、タフなフィリピン人を仕留める

2020-01-13 19:54:01 | 関東ボクシング



昨日は今年一発目の国内興行を、BoxingRaiseの配信で見ておりました。
簡単に感想。



大森将平は、小柄ながらタフで、執拗に打ち返して来るダニー・タンピピを序盤から打ちまくる。
ボディも効かせ、普通ならとうにTKOという感じの攻勢ながら、タンピピが驚異的な闘志を見せて、倒れず打ち返す。
しかし5回、少し「やらせて」おいてからまた連打。手が止まったタンピピをレフェリーが救いました。

フェザー級の体重だったのも、悪く出たようには見えず、今後はこのクラスでやるのもアリかな、と思いました。
もちろん相手が違うと言えばそれまでですが、再起初戦、無難に、という以上に安定感があったように見えました。

場内の一部から、執拗に指示のつもり?の声援?が飛んでいましたが、大森将平の試合ぶり自体は、思った以上に良い印象でした。
まだ若いし、先を焦る必要も無い。階級上げるかどうかも含め、じっくりやっていってほしいと思います。




内山高志KODトーナメントは、決勝が二試合。
60キロはマービン・エスクエルドが高畑里望を4回TKO。
高畑は巧く闘っていたのですが、エスクルドの右を食って、2度ダウン。かなり効いていたようで、TKOもやむなし。
ただ、最初のダウンの後だったか、エスクルドがニュートラルコーナーではなく、レフェリーの背後に立っていて、再開後すぐ打っていったのは、レフェリーの不手際。
デンプシーの時代やないんやから、と。

65キロ級はデビュー二戦目のモンゴル人、トゴルドル・バットツォグトがデスティノ・ジャパンに3-0判定勝ち。
前の試合はどたばたしとって、好印象ではなかったトゴルドルですが、今回は足使って左当てて、強打デスティノをしっかり攻略。
最終回にダウンも奪って、クリアな勝利でした。


土屋修平再起戦と、56キロ決勝がなくなった影響か、場内の入りは若干残念(試合ごとに変動があったにせよ)に見えましたが、試合自体はなかなか見どころありでした。
ただ、名王者の内山高志の名を冠した大会にしては、大々的な成功とは言えなかったように思います。
56キロ決勝も、両者の階級に違いがあったように見えましたし、いろいろ難しいとは思いますが...。

ただ、トゴルドルやエスクルドのような、力のある選手が今後も継続して日本のリングに上がり、上位陣、ランカー、ホープと言われるような選手と競い合ってくれるのなら、大会の意義大いにありと言えますし、そういう意味合いを持つ大会を、これからも期待したいものです。
何より、山中慎介トーナメントもそうですが、名王者の名前がこういう形で「活用」されることは、非常に良いことだと思いますしね。



コメント
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