さうぽんの拳闘見物日記

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拳闘見聞の日々。

快勝と、WOWOW生中継に期待 伊藤雅雪、中国リング登場

2020-01-04 06:42:47 | 海外ボクシング



伊藤雅雪、再起二戦目は、かねてからトップランク興行で、という話が出ていましたが、中国の海南島で決定。
2月2日、楊永強と対戦。WBOライト級15位のランカーだそうです。
名前は Yongqiang Yang というスペル。カタカナ読みをすると「ヤン・ヨンキァン」とでもなりましょうか。


この選手の試合は、こちらのページにYouTubeの動画が限定公開の設定で貼ってあります。
大沢宏晋と対戦したロバート・コパ・パルエ、伊藤との対戦もある渡邊卓也との試合含め、6試合見られます。


インドネシアのサウスポー、Geisler AP を左ボディで初回KO。
コパ・パルエをパワーで圧倒、左右に身を翻しつつ右クロスを狙い打って3回TKO。
渡邊卓也のボディブローに苦しめられるも、パワーで押し返し、ラスト3回は足で捌いてリードを広げ、判定勝ち。
直近、昨年11月の試合では、小柄な JR Magboo を2回、右ボディ一発で倒す「楽勝」。この試合で「WBOグローバル王座」獲得。


これらの試合をざっと見た印象、感想。

パワーのありそうな体つきで、左ジャブが強い。それ単品で威力あり。ただ、後続との繋がりは滑らかとはいかず。
好機にはコンビというより、左右のストレートで「ラッシュ」する場面が多かったが、試合によってはしっかりクロスを狙う場面も。
格下相手の試合では、ボディブローで倒す試合もあり。いずれも、好打すれば威力はなかなかありそう。

スタイル的にはボクサーファイター。接近戦が巧いとか、好むという風ではなし。
しかし苦戦する展開では、多少ラフになるところが見られる。キャリア不足でもあるか。
ただ、渡邊戦にしてからが一昨年3月の試合で、その後一年ほどブランクの期間(18年7月から、19年7月まで)もあるなど、最近の試合ぶりについては、ちょっとサンプル不足。

全体的に、伊藤より身体のパワーではまさりそうだが、ボクシングの作り自体は、とても精密なものとは見えず。
しかしライト級ナチュラルと見えるパワー、勢いに飲み込まれるようだと難しくもなりそう。
渡邊戦ではボディブローを初回早々から好打され、苦しむ場面があり、この辺は狙ってもいいか。

試合映像の画面隅に「135」という数字が見られる箇所があるように、これまでの試合は、ほとんどライト級で闘っている模様。
伊藤との試合はスーパーフェザー級の契約、という話になっていますが、問題なく落とせるとしたら、けっこう大柄な部類か。
この辺、試合直前でごちゃごちゃせんかったらええけど、とちょっと心配。最近多いですからね...。

渡邊戦以降、2年弱の間に、どの程度伸びているかは不明ですが、伊藤の立場として、多少の苦戦はやむなしとしても、負けは許されない、という感じの相手に見えます。
もちろん、大柄な相手に格の違いを見せて完勝、といってほしいところではありますが。


この日のメインはスーパーライト級二冠王、ホセ・ラミレスの防衛戦。
トップランク社が中国市場進出を諦めていない以上、これからも何らかの形で、この辺での興行は続くのでしょうか。
その背景を考えると、無敗の中国人ボクサーとの対戦というのは、単なる戦力比較には収まらない難しさもあるかもしれません。

しかし、やはり伊藤ならば、このくらいの相手はズバッと斬ってほしい、という気持ちです。
米国にも放送される試合ですし、今後へのアピールとして、世界のタイトルホルダーだった実力を見せて欲しいと。

そして、今年一発目のWOWOW生中継も期待したいですね(^^)
最低限、オンデマンドでもかまいませんので、是非に。


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ということで、一曲。
COMPLEX “Dragon Crime” です。





コメント (2)
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