ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

腐食生保(上下)

2007年02月26日 | 読みました
              富士国際花園
             不思議なお花です
         中に女の人が居るように見えません?
        名前を書いた紙をなくしてしまいました

         腐食生保  高杉良    新潮社

生命保険会社とはどんな構造になっているのかと知りたかった。「にっせいのおばちゃん」と言う言葉が一斉風靡した事もあり、ノルマがきつくて大変という事は聞いて想像も出来た。わたしの身の回りにも「保険外交員」をしている人も居ました。私は昔から「保険」は余り好きではなく、今でも小口の保険しか掛けていません。

「保険外交員」の方達のノルマの事は知っていたが、その上司や、強いてはその支部にノルマが在る事は始めて知りました。小説の中のセールスレディはトップクラスの人ばかりが出て来るので本当の苦労話はありません。

支部長に対するノルマによるイジメの話は、にわかには信じられない話です。何処までが真実で何処までが嘘なのか、その見極めが難しい。

主人の甥も「ゴッホの向日葵」で有名な保険会社に勤務しているが、本当にこんな組織の中に居るのだろうか?と一寸心配になってきた。

だが上場会社は大体が大会社だし、職種が違っても同じ事だとは思うが、上司の良し悪しで勤めやすかったり、辛かったりするだろうとは想像できる。

私自身も上場会社に勤めていたが支店だったので人数も少なかったし、(と言うより男性の出世欲に関心が無かったから)おべっかを使って出世して、トップまで上り詰める社長が2代続くというこの会社にモデルがあるとは信じがたい。

私の勤めていた会社も発展途上にあって、年々採用する大学卒の人数が増える為、上に登れる確立が低くなるな~とは思っていた。

仕事が出来るとか出来ないとかと言う事が私には理解できない。本の主人公は出世間違いなしと言う立場にありながら、トップ批判を繰り返し、退社に追い込まれると言うお話だが、集団の中での1人である事を考えれば、仕事が出来るとはいえ少しは「忍」も必要かと思ってしまう。

私の周りの人は「セールスレディ」と言うより「保険のおばちゃん」と言う感じですが、表彰を受けるほどの人は(皆とは言わないが)やはり文中のように「女の武器」を使って「高額保険金」の契約を取るという事はそういう事も無きにしもあらずかなと思ってしまう。

色んな保険会社専門用語が書かれているが、そうであろうと想像できる行動に専門用語(隠語)があることを知った。

セールスする時のほぼ全員が同業他社を誹謗中傷することで他社の保険を解約させ、自社の保険に乗り換えてもらう事を「風評営業」と称するそうだ。

業績を上げる為に、あるいはノルマを達成する為に架空契約を作って、保険料を自腹を切って支払う事を「自爆」と言うらしい。

この頃の保険のコマーシャルを見ていると「保険料はこんなに安いのですから、保険を掛けなさいよ。そして病気になりなさいよ、そうすればこんなに保障が受けられますよ」といっているように聞こえるのは私だけだろうか?

保険会社が損する商品を売るはずが無い。やはり保険に入っても病気をする人は少なく、よって支払いも少なく、保険会社は儲けているに違いないと思っている。

私達は一度後ろから追突された事がある、そのとき保険の適用を受けるのに喧嘩腰だった。益々保険が嫌いになった。そのとき初めて知った、退職した主人より、主婦の私のほうが多く保険を貰った。「主婦手当て」?が加算されたから。
コメント (2)
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