6月9日(日)雨
瀬戸内市立美術館で開催中の大森浩平の超絶技巧の鉛筆画を覗きに出かけた。この美術館はJR岡山駅からJR赤穂線邑久駅まで30分。更に100円均一の市バスで30分揺られて、地元では「日本のエーゲ海」と呼ぶ牛窓まで行かないといけない。ユミは繊細な技術に感心していたが、僕は作品の訴えるものを何も感じない。写真の僕の腕時計も本物そっくりに描けるだろうが、日焼けした手首のシミも描けるだろうか?高校で美術部に所属した僕は美術系大学を受験。試験の課題は、午前9時から午後5時までの8時間以内に、教室の中央に置かれたアルミのヤカンのデッサン。僕は30分でデッサンを完成して帰宅。見事不合格だった。本物そっくりの鉛筆画は撮影可だったので観客の多くが写真を撮っていた。何故?日本人の美意識を疑う。