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3月11日(月)快晴
79歳の誕生日に購入した「林芙美子全集」を読み終えた。大半は再読作品。林芙美子は1903年、山口県生まれ。尾道市立高等女学校卒。複雑な生い立ち、貧困生活、様々な職業を経験したことからアナーキストとなる。「放浪記」がベストセラーとなり、詩情豊かな文体で、暗い現実をリアルに描写。1938年の満州事変には、政府の「ペン部隊」役員に選出され、戦地を訪問し、戦争賛美の作品を発表。戦後は過去の戦争協力を恥じて、「晩菊」、「浮雲」、「清貧の書」、「めし」 などを旺盛に発表。貧困や女性蔑視の現実を描写しながらも、夢や明るさを失わない独特の作風で人気を得たが、1951年、心臓病で急逝。
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