7月20日(土)晴
愛することと別れること
この第37回世界1周クルーズが終了したら、引き続き第38回の南北朝鮮とサハリン、国後クルーズに参加することになった。そして第40回の南回り世界1周クルーズにも乗船を依頼されている。ユミは電話で「12月から2月の夏休みは一緒に過ごそう」と言う。しかしそうすればまた2,3年は一緒にいることになることは目に見えている。「愛するゆえに別れる」などという文学的なテーマではなく、僕は今のままが最良なのだが結果的にユミを不幸にするという思いを捨て切れない。つまりユミは他の同年代の女たちと同じように同年代の男たちとも付き合うべきだ。その機会を僕が奪っている。
「1年限り」の約束が10年も続いた。僕は10年を区切りに強引に清算しようとピースボートの船医になった。どうやらうまく行きそうだと思った時に、空き巣だ。僕は第40回航海も乗船してもいいと思っていた。格好のいい人生なんて送れない。書くことと生きることは違うのだ。
読書:「書くことと生きること」鎌田慧
愛することと別れること
この第37回世界1周クルーズが終了したら、引き続き第38回の南北朝鮮とサハリン、国後クルーズに参加することになった。そして第40回の南回り世界1周クルーズにも乗船を依頼されている。ユミは電話で「12月から2月の夏休みは一緒に過ごそう」と言う。しかしそうすればまた2,3年は一緒にいることになることは目に見えている。「愛するゆえに別れる」などという文学的なテーマではなく、僕は今のままが最良なのだが結果的にユミを不幸にするという思いを捨て切れない。つまりユミは他の同年代の女たちと同じように同年代の男たちとも付き合うべきだ。その機会を僕が奪っている。
「1年限り」の約束が10年も続いた。僕は10年を区切りに強引に清算しようとピースボートの船医になった。どうやらうまく行きそうだと思った時に、空き巣だ。僕は第40回航海も乗船してもいいと思っていた。格好のいい人生なんて送れない。書くことと生きることは違うのだ。
読書:「書くことと生きること」鎌田慧