1月10日(土)曇
シンガポールの国土は東京23区とほぼ同面積。人口は550万人。人口密度は、モナコに次ぐ世界2位。「ガーデン・シティー」と呼ばれる緑あふれる美しい国に見えるが…。この国の植物はすべて海外から移植されたもので、固有種は皆無。都会より田舎が好きな僕には住めそうにない。マレーシアはKLやJBやペナンは人が多過ぎる。イポーやマラッカは交通不便で暮らしにくそうだし…。
1月9日(金)曇時々雨
シンガポールには15回以上来ているので、ほぼ全地域を訪れている。しかし来るたびに新しい娯楽施設ができている。今回見物を予定していたのは芸術テクノロジー博物館と植物園、そして毎回機会を逸している夜間動物園。芸テク博物館ではダビンチ展を見た。2つの巨大温室とボアブのある植物園はあまりに人工的。夜間動物園は、僕が夜行性動物ではないので今回も行きそびれた。
1月8日(木)快晴
マレー料理、インドネシア料理、インド料理、中華料理、ポルトガル料理、オランダ料理、英国料理…マレーシアの食文化は日本とは比べ物にならないほど豊かだ。フレッシュジュースも種類が多く、いずれも100円以下。人々の舌が肥えているためか、丸ごとの果物や生野菜を提供する店が少ないのには困る。ホテルの朝食ビュッフェには100種類以上の料理が並ぶ。その中から低カロリー,高ビタミンの料理をつまみ食い。
1月7日(水)快晴
マラッカからタクシーで南下すること3時間、マレー半島最南端のJBへ。タクシー代は10,500円。JBは人口140万人、マレーシア第2の都市。シンガポールの3倍=東京都と同じ面積を開発し、2006年から18年かけて人口もGDPも2倍にする「イスカンダル計画」の折返し年。街中が工事現場だ。あらゆる視野にクレーン。たまにクレーンの載っていないビルを見るとホッとする。
1月6日(火)晴時々雨
マレー人の多くは穏健で敬虔な回教徒なので、犯罪が少ない。夜でも安心して街を歩ける。争いごとを嫌うので、人々は何事にも控えめだ。だがマラッカ観光の中心地のオランダ広場あたりで客待ちするトライショーには驚く。車を花やフィギュアで飾り立て、大音響の音楽を流し、夜になるとトラック野郎顔負けの派手な電飾が輝く。僕はゴルフの女性キャディーと人力車は苦手だ。
1月5日(月)快晴
朝7時にコタキナバルからKLに飛んだ。KL空港から車で2時間、マラッカへ。1511年以来、ポルトガル→オランダ→英国→日本軍→英国と征服されてきた。世界遺産と金子光春の「印蘭紀行」の印象が強く、ひなびた港町を想像していたが、人口45万人の近代都市。屋台店や食堂が少なく、人々が食にガツガツしないのが好感。日没後宿の裏を流れるマラッカ川のリバークルーズ。1時間で450円。
1月4日(日)快晴
コタキナバルの日本人墓地は道路わきの小高い丘にあった。墓石はコンクリート製17基。墓標は「無名日本人之墓」。いずれも明治から戦前の在留邦人の墓で、木製の墓標が朽ちたのをマレー人か中国人が建て替えたのだろう。日本軍関係者は葬られていないはずだが、墓地は頑丈な鉄柵で囲まれ、門扉には南京錠がかけられ墓地に入ることはできない。反日感情が強いからだろうか?
1月3日(土)快晴
午前9時にコタキナバル着。サンダカンもコナキタバルも、戦禍で破壊尽くされ戦後再建されたので、近代的で清潔な街だ。コタキナバルは人口50万人。南シナ海に面し、周囲は熱帯雨林。観光案内所でラフレシアが咲いていると聞き、車で4時間のポーリン温泉へ。温泉には興味はない。民家の裏庭に直径50㎝の薄気味悪い花が2つ咲いて、悪臭に蠅が群がっていた。
1月2日(金) 快晴
長袖、Gパンと蚊除けスプレーで完全武装して「からゆきさん」たちが眠る日本人墓地を訪れた。丘の斜面にある墓地の小道は崩れ、夏草が生い茂る。日本政府は知らん振り。現地の中国人篤志家たちが年に数回手入れをしているとか。晴天下40分間、汗みどろになって斜面を登り続けた。振り返ると眼下に宿泊中のシェラトン・ホテルが見えた。2年前に完成したサンダカン初の外資系ホテルで、1泊9170円だ。
12月31日(水)快晴
華僑の鉱山長者たちが築いたイポーの街並みは清潔で整然たるたたずまいだ。主要道路にはグリーンベルトがあり、歩道は広く、街路樹が栽植されている。住民の運転は穏やか、丁寧で、道を譲り合う。公的建造物は敷地も広く、豪華で上品な装飾が施されている。イポー鉄道駅は現役の歴史的建造物。周囲が広々としているので、東京駅もシドニー駅も、美しさでは及ばない。イポーとKL間の電車は、約2時間。僕たちは高速道路を車で3時間だった。
12月30日(火)曇後晴
KLとペナンの中間にあるイポーは人口71万人。マレーシア第3の街。錫鉱山で財を成した華僑が築いた美しい街。中国の桂林を彷彿させるような石灰石の奇岩があちこちに聳え立つ。鍾乳洞にまつられた寺院が市内各所にある。僕たちが泊まるホテルも奇岩に囲まれている。湖の周辺には猿や鳥が多い。市街地からは距離があるが、夜にはカエルや虫の鳴き声が聞こえ、プールも大きくて気分が良い。
12月28日(日)曇
レンタカーでペナン島に移動。マラッカ海峡に浮かぶ南北24キロメートル、東西15キロメートルの島で、マレー半島とは13.5㎞のペナン・ブリッジで結ばれる。人口は165万人で、マレーシア第2の都市。ちなみに1位のKLは衛星都市を含めて730万人。東西貿易の十字路のマラッカ海峡にあり、古くから交易船の寄港地として栄え、東洋の真珠と言われる。だけど渋滞がひどいし、海もきれいじゃない。