日本人の麺を啜って食べる音が不快、という外国人の意見がたまに話題になることがあります。麺を啜るのは日本の文化だ、郷に入っては郷に従えと、大抵はそんな大合唱で終わってしまうものですが、どうしたものでしょうかね。とりあえず私自身はあまり好きな振る舞いではないです。
ただ日本人が啜るのは、麺よりもむしろ鼻水ではないかという気がします。スギの花粉が舞い始めるこの時期になれば周りの人々がジュルジュルと力強く鼻水を啜り上げ、見事なアンサンブルを奏でているわけです。一方で鼻をかんでいる人はまず見かけないところで、日本は麺を啜るだけではなく鼻水を啜る文化だと言うことが出来ます。
麺と違って「日本人の鼻水を啜る音が不快」と外国人からのコメントが取り上げられることはないようですけれど、実際のところはどうなのでしょう。この辺は実体験ではなく書かれたものを読む限りの話ですが、鼻水を啜るのは麺を啜るのと同じでマナー違反とされる国の方が多いように見えます。
そういえば過去には、鼻をかんだティッシュを盆の上に残されたことに激高したラーメン屋の投稿が話題になったことがありました。どちらかと言えば店主の側に共感を示す反応が多かったことを覚えています。たぶん日本は、麺以上に鼻水を啜る、それが当たり前の文化なのでしょう。