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Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

THE FUTURE SOUND OF LONDON / "ENVIRONMENTS II"

2009-02-01 09:18:23 | music8
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□ The Future Sound of London / "Environments II"

Viewed From Above
A Corner
Small Town
Ice Formed

Release Date; 05/01/2009
Label; Jumpin & Pumpin
Cat.No.; CDTOT62
Format: 1xCD

>> http://www.futuresoundoflondon.com/


>> tracklisting.

01. Viewed From Above
02. Glacier (Part 1)
03. Serengeti
04. Colour-Blind
05. A Corner
06. Newfoundland
07. North Arctic
08. Factories And Assembly
09. Ice Formed
10. Small Town
11. Nearly Home
12. Boca Manu
13. Journey To The Center
14. Glacier (Part 2)


Written by Brian Dougans and Gaz Cobain
Engineered by Yage
Published by Futuresong
Produced by The Future Sound Of London
Recorded at EBV Studios London
Enhanced by FSOL and Yage at 9 Ley Lines West 2008


this album was created with help and inspiration from:
Max Richter, Daniel Pemberton, Chris Margory
Robert Fripp (King Crimson), Colin Bell, Will White(Propellerheads).



1988年、UKエレクトロの最左翼として登場した時代のパイオニアであり、今やテクノ・レジェンドとして讃えられるFSOLこと、Brian DougansとGaz CobainのデュオによるAmbient Album。昨年夏にリリースされたmp3 AlbumをCD向けにエンハンスしたもの。


主に90年代、FSOLやその他無数の別名儀によって残された膨大な音源の数々は、現在エレクトロニカやIDMと称されるジャンルの基盤構築に大きく貢献したとしても過言ではありません。

YageやAmorphous Androgynousといった名義ごとに、あらゆる音楽スタイルを自在に行き来する彼らにとって、シンセサイザーとサンプリングを駆使した、不定形でSci-Fiな異時間的音響を奏でるFSOLは、それらのCardinal Point(基準点)でもありました。


2007年、彼らは長い潜伏期間を経て、聖典とされる過去の音源を"From the Archives"としてコンパイルし立て続けにリリース、それを皮切りに『FSOLとしての』積極的な作曲活動を再開しました。



その一環として象徴的にインベントされたのが、紛うことなきFSOL名義による新作アルバム、"Environments"シリーズです。その一作目では楽曲を大きく二部構成とし、過去の音源を再構築しながら間断なく続くオーガニックなアンビエントを奏でていましたが、今回"Environments II"においては、楽曲を小分けにタイトル、それぞれのパート毎に特徴的な音響や曲調をイニシャルし、抑揚を効かせています。全編に自然や動物などによる環境音がレイヤーされています。


今作に大きく貢献しているMax Richterは、ドイツのネオ・クラシカルの旗手であり、フルートやストリングスの旋律に電子音響を絡め、FSOL独特の硬質で冷たいアトモスフィアの中に室内楽的な静謐さを加味しています。

ダークでシネマティックな導入となる"Journey to the Cener"と"Glacier (Part 2)"の流れは、Amorphous Androgynous名義でも見せたサイケデリック的なアプローチから民族音楽に切り込んだ、Bill Laswell風のサウンド。


他にも、フィルタリングされた合唱がビザーレな印象を喚起する"Small Town"や、初期のエスノ・トライバルなサウンド・スケープに立ち返った"Serengeti"と"North Arctic"、"Boca Manu"。荒涼とした巨視的空間に無機質で機械的な鳴動を響かせる"Newfoundland"。

そして、Old Schoolながらダイナミックなビートを効かせる"Colour-Blind"と"Factories and Assembly"、"Ice Formed"など、そこには確かに、FSOLがオリジネイターとして開拓してきた『テクノ』の音響の新旧が介しています。


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