>> http://www.spike.co.jp/tombraider_u/
□ Tomb Raider: Underworld
♪ Main Theme
♪ Burning Manor (Vocals)
♪ Lower The Gate
♪ Thor's Room
Eidos / Crystal Dynamics
Director: Eric Lindstrom / Toby Gard
Score Composed by: Colin O'Malley
Main Theme by: Troels Brun Folmann
□ STORY
世界の数々の古代遺跡を攻略してきた女性考古学者のララ・クロフト。地中海の奥底に眠る古代遺跡で探索をしていたララは、あることに気づく。尊敬する父が追い求めてきた神秘的な土地「アバロン」と、突然失踪を遂げたララの母親。一見無関係と思えるこのふたつに、実は何か接点があるのではないか? と。真実を解明するため、ララは世界中の闇に葬り去られていた古代の土地「アンダーワールド」へ足を踏み入れることに。また、母親の謎を解く旅の途中、世界のすべて、神をも滅ぼす恐ろしい力を宿す、神話に伝わる武器「トールハンマー」が実在することを知る。神話に隠された真実とは…?
世界で最も愛されている遺跡探検アドベンチャーゲーム、"Tomb Raider"シリーズの最新作。これをプレイする為にPS3を買いました。
ゲームをすること自体、凡そ7~8年ぶりになるのですが、最後にプレイしたのがトゥームレイダーの4作目。このシリーズは他に3作目しかやったことがないですが、それでもずーっと意識の奥底で燻り続けるインパクトを与えてくれた作品でした。
私にとってその魅力とは、何と言っても「朽ち果てた遺跡を探索する情緒とカタルシス」以外の他にありません。数々のトラップや鬼畜の如き仕掛け装置も、言うなればそれも古代の意思との対話であり、ここで関係性を築いているという、ある意味、遺跡フリークにとっての「麗しき妄想」全てが凝縮されているといっても過言ではないのです!(力説)
もう実写と見紛うばかりのCGの描き込み、情報量の凄さに圧倒されるばかりでした。要所要所でBGMが挿入されますが、プレイ中は自然音に包まれるだけのシークエンスも多く、ただボーッと画面を眺めてるだけで癒されます。
このシリーズに名高い難しさは、謎解きや戦闘にもそれなりにあるのですが、実は「操作性のシビアさ」こそが、その大部分を締めていたりします。今回ただでさえ画面の情報量が半端ないので、8年ぶりにコントローラを握る私には正に修羅の道。。それでもなんとか、Hardモード+最もシビアなカスタマイズでクリアしました!
ただ、映像にリアリティが増した分、舞台装置やギミックについては逆に制限が生じているようには感じました。クリア手順が随分と画一的になったような。。?あと、海中シーンにおいて生理的に生じる障害、「3D酔い」これが最大の難関でした。
とはいえ、巨大な装置がけたたましく鳴動する様は壮観です。今作のテーマは「北欧神話」がベースということもあり、舞台となる遺跡の建築様式は質実剛健で荘厳なオーラを放っています。ストーリーは、かなーりアメコミチックになってますね。。ただ、それを除けば、神話に歪曲された生々しく重厚な真実に迫っていく展開には引き込まれるものがあります。
[以下、ネタバレ]
北欧神話の「ラグナロク(世界の終末)」とは何だったのか、オーディンやトールといった太古の神々の正体とは?と、その真相の大部分は明かされないどころか、多くの矛盾と謎を残したまま終わります。話が繋がっているという"Tomb Raider: Legend"と"Tomb Raider: Anniversary"のストーリーを参照してみても、謎は広まるばかり。
ララのドッペルゲンガーについては、シナリオ的な必然性が全くありませんが、これぞパルプ・フィクション!って感じで好きなくだりですね。母親の行方は、分かりやす過ぎるほどの決着が。。
以下、このゲームにおけるミソロジーを整理すると、
トールに与えられた地上最強の兵器「ミョルニル」は、地下の機械施設ヘルヘイムへの鍵であり、無重力のパワーを用いる(?)。地球「ミッドガルド」を取り巻いているという大蛇ヨルムンガンドは、実はプレート・テクトニクスにおける地殻構造そのものを指しており、ヘルヘイムに設置された「デバイス」によってヨルムンガンドを刺激すると地球は再び火山の星へと還り、種の大量絶滅を引き起こす。この装置が何故作られたのかは不明。
生命種を瀕死状態にして進化を促す「セブンス・エイジ」を引き起こすのが目的である不死の女王ナトラ(一作目のボス)は、この装置の機能に乗じただけであって、彼女自身が北欧神話とどう関わっているのかは全く説明されない。前々作のエクスカリバーが時空転送のポータルとして再登場する他、とにかくSFテイスト満載!
この手のファンタジーとしては、「謎」を雰囲気のままで扱うのが正解なのですが、どうもシリーズ化して関連の話を引っ張っている以上、ある種の顛末を設けようとしているのかもしれません。
音楽について。前々作"Legend"から引き続きTroels Brun Folmannがメインテーマを担当。劇伴曲はColin O'Malley(Yanniの指揮者も経験)によるもので、ほぼ全編に渡って、Hans Zimmer系の混声合唱+オーケストラ、エレクトロビートで構成される曲ばかりです。
ただ、今作は従来にも増してずっとクラシック寄りのアレンジになっているとのことです。それでも舞台となる各国の民族色を押し出した、エスニックなアンビエントに徹するトラックが大半ですね。オープニング・ムービーではモーツァルトのLacrimosaが使われています。
□ Graeme Revell / "Tomb Raider" Original Score
♪ Main Titles
♪ The Planetary Alignment
♪ Home Invasion
こちらは2001年にアンジェリーナ・ジョリー主演で製作された映画版"Tomb Raider"から。スコアはあのGraeme Revellが担当していて、民族音楽系アンビエントと教会的混声合唱、そしてデジタルビートと、現在におけるゲーム版トゥームの音楽の方向性を打ち出したといっても良い内容。私のマスターピースの一枚でもあります。
ちょっと気になる曲があるんですがご存知ありませんか?
↓このビデオの18:40辺りから流れます。
ttp://channel.pandora.tv/channel/video.ptv?ch_userid=asuka4351&prgid=34136501&categid=all&page=5
お久し鰤、天然鰤でございます。
お尋ねの曲、
合唱部分はアレグリの「ミゼレーレ」に間違いないのですが、
これと同じアレンジは知らないですね。
この合唱曲自体が非常にポピュラーなので、
テクノ/エレクトロニカの分野だけでも無数のビートアレンジが存在します。
問題の曲では、合唱がほぼ非加工でそのまま乗っけてるだけなので、
別々のビートサンプルに合唱の音源を重ねただけの可能性もあります。
TBSの「世界遺産」ではよく使われる手法ですね。
naokiさんもご存知ありませんか。
実はこれOlivierさんが見つけてミゼレーレのアレンジなのは分かったんですがこれそのものの正体が知りたかったんです。
以前から「違う曲同士」を重ねて流すパターンが多く、
特に「民族系 or 合唱」と「違う曲のビート」をダブらせるという
手法が良く用いられていますね。
頻繁に知っている曲が使われるので判断できます。
その関係かもしれませんが、
いつのまにか曲リストの公開をやめていたんですね。
ライセンス絡みでも問題があるのかも。
また復活して欲しいものです。