(At 03:26 GMT on 21 February, the Navy cruiser USS Lake Erie fired a modified Standard Missile 3 (SM-3), which intercepted the satellite as it passed 247 kilometres over the Pacific Ocean,and successfully fired.)
(Deltaロケットで打ち上げられるNROL-21)
※ 2/21日、ハワイ海洋上の米海軍イージス艦「レイク・エリエ」が、迎撃ミサイルSM-3にて当該衛星の撃墜に成功。概算では破片は大凡大気圏で燃え尽き、この高度では脅威となるデブリは発生せず、高高度のヒドラジン汚染は現状では危険視することはないとの発表。
□ 米スパイ衛星NROL-21が陸地に墜落する可能性
>> http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200801301539
>> http://www.nature.com/news/2008/080129/full/news.2008.536.html
NROでは、次世代のスパイ衛星として、衛星自体を地上の光学観測施設から見えなくする「Misty」と呼ばれる一種のステルス衛星と、「KH-12」シリーズの巨大な光学観測装置の小型化を目指した衛星の開発を主導。 今回、制御を失って近く地球に落下してくる可能性が強まってきた衛星は、後者の技術開発の過程で生まれてた技術を検証するために打ち上げられた次世代スパイ衛星の技術検証用実験衛星となる。
上を向いて歩こうよ~♪
って、エーッΣ(゜д゜lll)
(この記事について、3時間もかけて長々と書いた文章がブラウザのバグで吹き飛んでしまった為、上の引用を以て簡潔に締めます。くやしいですっ!(TДT))
海外ではトップニュースを飾るほど大々的に報じられていますね。もともとは内部関係者のリークが発端となって公表された情報。それがなければ隠し通す気だったんでしょうか。。現時点では北米に落下予定とは公表していますが、実のところ大気圏での再突入時に進路が大きくブレる可能性もあるわけです。事実、再突入までは落下地点の予測は不可能だとのアナウンスを当初は行っていました。被害は未知数ですが、とりあえず同緯度上の陸地の人々は覚悟しておいた方が良いかもしれません。
NASA Orbital Debris Program Officeによると、過去40年間、地球上には一万を超える軌道上のデブリが落下してきているが、これまでに深刻な事故に至ったケースは皆無だとか。
2001年、サウジアラビアに落下したSkylabのチタン製ロケット・モーター(重量70kg)
NROL-21については、大気圏への再突入時にアルミニウムの外層は剥がれ落ち、燃料タンク部分が焼け残って落下する可能性があるとのこと。その際に飛散するとされる、非常に毒性の強い(人にとっては神経毒にあたる)ヒドラジン(hydrazine)が、低高度まで残存していた場合に環境汚染や健康被害が予測されています。逆に、再突入時に拡散しきった場合は無害化されるそうですが、姿勢制御の為に搭載されていたヒドラジンは事故の為使われず、ほぼ満タンの状態で残っている可能性が高く、楽観はできません。
スペースデブリ対策として、使用済みの衛星は25年以内に落下させるという国際ルールがあります。しかし今回のように何らかの不具合で制御不能になったデブリが危険物と化す可能性も、今後考えられるわけですね。その場合の対応マニュアルや責任の分配などの更なる明確化も急務かもしれません。
・1995年にNASAが制定した要項
>> http://www.orbitaldebris.jsc.nasa.gov/mitigate/mitigation.html
・関連
□ 軌道デブリ解析ツール
>> http://www.orbitaldebris.jsc.nasa.gov/model/engrmodel.html
□ 宇宙太陽発電システム(SSPS)の軌道間輸送の検討(2)
>> http://utashima.exblog.jp/92410/
・lens,align.:宇宙の太陽光をレーザー光に変換、地上へ (頁下部)
□ clip.
ヒトの行動:人殺しの本能
Human behaviour: Killer instincts pp512 - 515
Dan Jones
doi:10.1038/451512a
http://ml.emailalert.jp/c/ab2badva7yxdyaa4
デバイス物理学:ナノワイヤーを使った有望なディスプレイ
Device physics: Nanowires' display of potential pp533 - 534
Hagen Klauk
doi:10.1038/451533a
Standfirst: http://ml.emailalert.jp/c/ab2badva7yxdyaaT
Article: http://ml.emailalert.jp/c/ab2badva7yxdyaaU
□ Tunes of the Day
□ Lustral / "When My Satellite Falls Down"
♪ When My Satellite Falls Down (Slow Dancing Society's Event Horizon Mix)
□ carl b presents khensu
♪ Chasing Leaves
_*
(Deltaロケットで打ち上げられるNROL-21)
※ 2/21日、ハワイ海洋上の米海軍イージス艦「レイク・エリエ」が、迎撃ミサイルSM-3にて当該衛星の撃墜に成功。概算では破片は大凡大気圏で燃え尽き、この高度では脅威となるデブリは発生せず、高高度のヒドラジン汚染は現状では危険視することはないとの発表。
□ 米スパイ衛星NROL-21が陸地に墜落する可能性
>> http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200801301539
>> http://www.nature.com/news/2008/080129/full/news.2008.536.html
北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)のルノー司令官は29日、米国防総省で行われた記者会見で制御不能に陥り、近く地球に落下すると報じられている米国の大型スパイ衛星に付いて触れて、制御不能に陥った衛星が「NROL-21/USA-193」である事実を認めた上で、NROL-21は2月末から3月にかけて北米大陸に墜落するとの見解を示した。
NROでは、次世代のスパイ衛星として、衛星自体を地上の光学観測施設から見えなくする「Misty」と呼ばれる一種のステルス衛星と、「KH-12」シリーズの巨大な光学観測装置の小型化を目指した衛星の開発を主導。 今回、制御を失って近く地球に落下してくる可能性が強まってきた衛星は、後者の技術開発の過程で生まれてた技術を検証するために打ち上げられた次世代スパイ衛星の技術検証用実験衛星となる。
衛星は2006年12月13日に米カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地からデルタ(Delta)II-7920-10型ロケットを使って打ち上げられた後、高度376キロから354キロの楕円の低軌道に投入された。しかし、予定軌道に投入は成功したものの、衛星本体の起動シーケンスが始動した後で問題が発覚。フライト・プログラムが正常に起動しないという状態に陥った。NROでは地上管制からコマンド操作を行い、衛星コンピューターのリブートを行うことで問題からの復帰を試みたが、事態の解決には至らず、1月末には「トータル・ロス(Total Loss)」が宣言されて運用は断念された。
衛星は打ち上げられてからしばらくの間は内部バッテリーの電源供給により基本的なコマンドは受け付けていたが、フライト・プログラムが起動しなかったため、主電源供給源となるソーラーパネルの展開もできず、既に昨年2月頃には内部バッテリーも空となり、完全に制御を失う状態に陥ったものと見られている。
この衛星はNROのスパイ衛星のため開発費用などの詳細は明らかにされていないが、開発には数億ドル(約数百億円)が投じられたものと見られている。
上を向いて歩こうよ~♪
って、エーッΣ(゜д゜lll)
(この記事について、3時間もかけて長々と書いた文章がブラウザのバグで吹き飛んでしまった為、上の引用を以て簡潔に締めます。くやしいですっ!(TДT))
海外ではトップニュースを飾るほど大々的に報じられていますね。もともとは内部関係者のリークが発端となって公表された情報。それがなければ隠し通す気だったんでしょうか。。現時点では北米に落下予定とは公表していますが、実のところ大気圏での再突入時に進路が大きくブレる可能性もあるわけです。事実、再突入までは落下地点の予測は不可能だとのアナウンスを当初は行っていました。被害は未知数ですが、とりあえず同緯度上の陸地の人々は覚悟しておいた方が良いかもしれません。
NASA Orbital Debris Program Officeによると、過去40年間、地球上には一万を超える軌道上のデブリが落下してきているが、これまでに深刻な事故に至ったケースは皆無だとか。
2001年、サウジアラビアに落下したSkylabのチタン製ロケット・モーター(重量70kg)
NROL-21については、大気圏への再突入時にアルミニウムの外層は剥がれ落ち、燃料タンク部分が焼け残って落下する可能性があるとのこと。その際に飛散するとされる、非常に毒性の強い(人にとっては神経毒にあたる)ヒドラジン(hydrazine)が、低高度まで残存していた場合に環境汚染や健康被害が予測されています。逆に、再突入時に拡散しきった場合は無害化されるそうですが、姿勢制御の為に搭載されていたヒドラジンは事故の為使われず、ほぼ満タンの状態で残っている可能性が高く、楽観はできません。
スペースデブリ対策として、使用済みの衛星は25年以内に落下させるという国際ルールがあります。しかし今回のように何らかの不具合で制御不能になったデブリが危険物と化す可能性も、今後考えられるわけですね。その場合の対応マニュアルや責任の分配などの更なる明確化も急務かもしれません。
・1995年にNASAが制定した要項
>> http://www.orbitaldebris.jsc.nasa.gov/mitigate/mitigation.html
・関連
□ 軌道デブリ解析ツール
>> http://www.orbitaldebris.jsc.nasa.gov/model/engrmodel.html
□ 宇宙太陽発電システム(SSPS)の軌道間輸送の検討(2)
>> http://utashima.exblog.jp/92410/
・lens,align.:宇宙の太陽光をレーザー光に変換、地上へ (頁下部)
□ clip.
ヒトの行動:人殺しの本能
Human behaviour: Killer instincts pp512 - 515
What can evolution say about why humans kill ? and about why
we do so less than we used to? Dan Jones reports.
Dan Jones
doi:10.1038/451512a
http://ml.emailalert.jp/c/ab2badva7yxdyaa4
デバイス物理学:ナノワイヤーを使った有望なディスプレイ
Device physics: Nanowires' display of potential pp533 - 534
The future of the video display is both flexible and transparent. Finding
a material for the attendant electronics that is small-scale, bendy and
see-through is a tall order ? but a promising candidate is emerging.
Hagen Klauk
doi:10.1038/451533a
Standfirst: http://ml.emailalert.jp/c/ab2badva7yxdyaaT
Article: http://ml.emailalert.jp/c/ab2badva7yxdyaaU
□ Tunes of the Day
□ Lustral / "When My Satellite Falls Down"
♪ When My Satellite Falls Down (Slow Dancing Society's Event Horizon Mix)
□ carl b presents khensu
♪ Chasing Leaves
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