(Photo by Ivan Kislov)
Once, we did run
How we chased a million stars
And touched as only one can
ようやく埋葬も終えたのでご報告。約10年間ともに暮らしたウサギが、先ごろ天寿を全うし、大好きなおやつと一緒にお月様へと還って行きました。お別れの夜は滲んだ空から小さな雪が舞って、雲間に半月が覗いていました。
心算はしていたつもりだけれど、うさぎの推定年齢が11〜12歳を迎えた頃から、家に着いて抱き締める1日1日が、もう当たり前ではなくなっていた。最期を看取ることが出来たのは奇跡で、そこに横たわる彼を撫でてあげると、いつもおやつをねだるみたいに、前足を掻く仕草をした。
私には君を失った「今」しか残されていないけれど、一緒に過ごした「今」は、この家のそこかしこに、光の残滓のように降り積もっている。たとえ私が忘れてしまっても、ここから決して書き換えようのない道標を刻んでいる。悲しさが深いほど、君を愛したのだと誇りにしよう。この夜は泣くには寒すぎる。
もしまた逢えたなら、今より一分一秒でも長く、愛情を注いであげたい。
おやすみ。