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Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

宇宙のはらわた

2009-12-04 04:30:20 | 日記・エッセイ・コラム
なんと儚いものなのだ 人の命とは 
永劫のような刹那の焰を灯して
まるで自らの尾を喰らう蛇の如く
何かを「求める」という絶対の定向性を
生まれながらにして課せられた

我々一人一人が「求める」先に
「我々」以外の何者もいないのに
地を這い泥に塗れ臓腑を貪り
隔てられた境界もなく
内は外に 外は内に
捩じれて繋がって群がっている

ただ死して天蓋は開かれる
心も肉体も塵に成り果てて
巡り巡る時の円環に
暈を為し塒を巻いて

この刹那のような永劫の深淵こそが
我々を落涙せしめんとする

何者かにとって かけがえのない魂とは
依ってそれほどに深き無窮の穴へと通じ
彼を哀しみごと内側へ、はたまた外側へと引き込もうと
虎視眈々と間隙より睨んでいるのだ

或はそれは鏡映しの己の眼差しかも知れぬ


「わたし」を制約するものは「時間」であり「局所性」である
「わたし」を要約するものは「局所」であり「時間性」である

失われるものは「存在」ではなく「制約」であり「要約」で
課せられるのは「感情」ではなく「要約」であり「制約」だ


我々は地を這い泥に塗れ臓腑を貪り
そして涙せずにはいられない