フランス・アルザス地方のウォッシュ・タイプのチーズ、マンステールがクアトロに新着。
アルザスの山奥の修道院で作られる伝統あるチーズ・マンステールは、表皮がオレンジ色でとてもきつい匂いがする。
クサヤと良い勝負だ。
その表皮に覆われた内部のチーズは赤ん坊のほっぺたのようなプリプリっとした弾力があり、表皮の匂いからはうかがい知れないとてもクリーミーで上品な味わい。
このマンステールを熱々のじゃがいもに乗せて食べる。
これが旨い。
そして、よく冷えた同郷のアルザスの白ワインを合わせる。
これがさらに旨い。
夏にこそ、おすすめの食べ方だ。
クアトロの父は汗っかきである。
辛いカレーなどを食べると頭のてっぺんから汗が流れる。
しかし夏には、その汗が心地よい。
カレーの辛さを決めるのがトウガラシ。
しかし、そのトウガラシも元々インドにあったわけではなく、16世紀にコロンブスがアメリカ大陸からトウガラシをスペインに持ち帰り、それがインドにも伝播してトウガラシがカレーの主役となり、クアトロの父が頭から汗を流す。
コロンブスと同行していたバスク人も自国にトウガラシを持ち帰っている。
スペインとフランスにまたがるバスク地方の内陸部ではそのトウガラシが特産品となっている。
特にエスプレット村のトウガラシは有名だ。
バスク地方の特産品として羊乳のチーズも挙げられる。
その羊乳のチーズにエスプレット村のトウガラシを練り込んだチーズがクアトロに入荷した。
“アルディガスナ・ピメント”である。
このエスプレット村のトウガラシは辛さよりもほんのりとした甘みが特色。
エスプレット村のトウガラシが入ったバスク地方の羊乳チーズを食べてみる。
まず羊乳のきめ細かい脂肪がもたらす上品な甘みを感じ、その後からスパイスの爽やかさと優しい辛さが追いかけてくる。
余韻が楽しい夏向きのチーズだ。
ワインにもビールにも日本酒にも合いそうだ。
こうして今日も、コロンブスのおみやげに夏の暑さを凌ぐクアトロである。
酒造りで、一番美味しい部分だけを汲み上げた酒が中取りと呼ばれる。
杜氏が出来上がった酒の味見をする部分で、その中取りだけを集めた酒は贅沢な酒だ。
伊勢志摩サミットで、晩餐会の乾杯のお酒に選ばれた三重の酒“作・雅乃智”。
その雅乃智の中取り・純米大吟醸が夏の居酒屋クアトロに登場。
夕暮れに、クアトロの冷房の効いた部屋で、熱々のおでんをフウフウいいながら食べる。
そこに、良く冷やした雅乃智のグラスを傾ける。
すると、夏の暑さもオリンピックの応援疲れも忘れ、雅の時が訪れるだろう。
自宅の梅酒も漬けてから何年経ったのだろう。
すっかり古酒の趣がある。
しかしこの梅酒は、個人で楽しむとしても違法なのかもしれない。
ただ梅酒に関しては、漬けるためのホワイトリカーを購入した段階で酒税を払っているので個人消費ならば大目に見るらしい。
しかし、この梅酒も他人に売ってはいけないし、タダであげてもその時点で違法になるという。
懲役5年以下の懲役または50万円以下の罰金だ。
タダでも他人に飲ませるということは、ちゃんと酒税を払っている他のお酒の販売の妨げになるからだという。
とても了見の狭い法律である。
クアトロでは今日と明日の居酒屋クアトロで、決して自家製の梅酒の販売などはしないだろう。
「私は口が堅いので内緒で飲ましてください」などと、クアトロの父を困らしてはならない。
「炭酸で割ったり、スパークリングワインで割ったものをカクテルとして飲ましてください」などとクアトロの父に尋ねてもいけない。
そんな、居酒屋クアトロにあなたも、秘かに参加しよう。
第一回豊四季夏祭りの模擬店紹介のポスターです。
8月27日(土) 雨天・翌日開催
第一回豊四季夏祭りは、ステージで色々なイベントが行われる。
そのステージを囲んで、模擬店も21店舗出店。
お祭りのテーマであるこどもが楽しい模擬店も数多く出店。
飲食は、豊四季のお店を中心に他のお祭りとはちょっと違う、グルメなラインナップ。
もちろん、
クアトロも出ますよ。
明日とあさっての夜は、夏の居酒屋クアトロ。
こちらも、ご参加お待ちしております。