ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

夏のおすすめ~アルディガスナ

2016年08月20日 | チーズの話

クアトロの父は汗っかきである。
辛いカレーなどを食べると頭のてっぺんから汗が流れる。
しかし夏には、その汗が心地よい。
カレーの辛さを決めるのがトウガラシ。
しかし、そのトウガラシも元々インドにあったわけではなく、16世紀にコロンブスがアメリカ大陸からトウガラシをスペインに持ち帰り、それがインドにも伝播してトウガラシがカレーの主役となり、クアトロの父が頭から汗を流す。
コロンブスと同行していたバスク人も自国にトウガラシを持ち帰っている。
スペインとフランスにまたがるバスク地方の内陸部ではそのトウガラシが特産品となっている。
特にエスプレット村のトウガラシは有名だ。
バスク地方の特産品として羊乳のチーズも挙げられる。
その羊乳のチーズにエスプレット村のトウガラシを練り込んだチーズがクアトロに入荷した。
“アルディガスナ・ピメント”である。
このエスプレット村のトウガラシは辛さよりもほんのりとした甘みが特色。
エスプレット村のトウガラシが入ったバスク地方の羊乳チーズを食べてみる。
まず羊乳のきめ細かい脂肪がもたらす上品な甘みを感じ、その後からスパイスの爽やかさと優しい辛さが追いかけてくる。
余韻が楽しい夏向きのチーズだ。
ワインにもビールにも日本酒にも合いそうだ。
こうして今日も、コロンブスのおみやげに夏の暑さを凌ぐクアトロである。

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