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京都銀閣寺近くに有る白沙村荘は言わずと知れた日本画の大家、京都画壇の重鎮だった「橋本関雪」の旧私邸。
その回遊式庭園には関雪趣味の石造物が多く集められていて国の名勝に指定され、関雪記念財団の名前で維持管理一般解放されている。
本来在るべき所に出掛けて拝観、鑑賞するのが道理なのだろうが・・・・、画壇の大家とも成れば気に入ったものを身の周りに置くことが出来たのだろう。
数ある石造美術品の中から先ずは石仏。
どう見ても不自然な定印阿弥陀石仏・・・・どうしても正方形の板石状背面が気にかかる・・・。
こんな石棺仏は有り得ないから・・・、まさか磨崖の一部分をはがして来たものじゃないだろうか???
何の表示も無いので判りません。
磨崖仏とだけ表示のある石仏さん。
これと良く似たものを見たのは確か滋賀県、龍王山・・・・。
アウトラインで囲った舟形光背がそっくり。
こちらは地蔵で現地に現存するのは「茶沸かし観音」と呼ばれる小さな如来型石仏・・・・、しかし時代は全く違うような???
庭の片隅にポツンと立ってた石仏さん、頭部と顔面一部が欠けた坐像石仏。
舟形光背を背負う像高1m足らず??、肝心の顔様や印相の傷みがひどくさっぱり尊名も不明です。
こちら庭の中央、苔の上に鎮座していた。
左手に薬壷を持ち、右手は施無畏印、舟形光背を背負う薬師坐像石仏。
小振りながら厚肉彫りで堂々とした体躯、鎌倉期造立を思わせる。
撮影2009.5.30