愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

忠清南道瑞山市 普願寺(ボウォンサ)址

2011年10月31日 | 韓国 石仏:史跡他

韓国シリーズの最初に紹介した 瑞山磨崖三尊仏より渓谷沿いに約1km程遡った谷間台地に広がり、百済時代に創建、建立されたという大寺院の伽藍址です。

何も知らずにあのどうしても見てみたかった磨崖三尊仏からすぐ近くでも有るしと・・・、訪ねてみたがご覧の通り、此処もやっぱり発掘調査中、思うようには見学撮影できなかった。

それでも大らかな韓国人気質に従って調査中の遺跡に入って、何とか出来る限りの撮影はしてきた・・・。

寺址は小川を挟んで広い台地一面に広がり広大な範囲で発掘調査中、足のふみ入れられる範囲も限られてはいたものの、正面には韓国の古寺には欠かせない大型のダンガンジジュ(普愿寺址幢竿支柱)。

何の装飾も施されてないが、高さ4.2m、統一新羅様式を良く表し宝物第1103号指定。

韓国の荒野に建つダンガンジジュはどこか日本人の僕にも心惹かれるものがある。

周りは全て発掘調査中だったが、寺址中央部に建つ五層石塔には近づくことが出来たので思う存分撮影してきた。

<こちら東面>

<東南面>

<こちらは西北面>

<南面から>

初軸部?(第二基壇)に見事な八部衆の像が刻まれているので撮影して来た。

尊名までは知る由もないのですが??

彫りは中々見事なものです。

なかなか具象味が有って簡略化される事のない丁寧な彫りです。

遠くに日本の灯篭のように見える石造物はボウォンサボプイングクサボスンタプ(普愿寺法印国師宝乘塔)と呼ばれる高僧の舎利を納めておく石造物で浮屠(ふと)と呼ばれることも有るようです。

全体を史跡第316号に指定された古刹跡です。

この寺があの国宝磨崖三尊仏と無関係だったとは思えない。

撮影2011.9.28

場所

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