愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

忠南論山市連山面 開泰寺三体石仏

2011年10月10日 | 韓国 石仏:史跡他

余り日本人好みのする石仏では有りません(いや僕好みしないだけか)??

最近になって寺として整備されたのか??ネットで検索すると青天土壇上のこの石仏の写真が出てき来たりする。

韓国の場合はいたるところの史跡で急ピッチな文化財整備が行われており、今回の旅でもせっかく訪ねても撮影も出来ないところが何箇所もあった。

此処は向こう読みでは「ゲテサ」と呼ばれる高麗初期の古刹址、度々の倭寇ですっかり廃退、1934年以降から少しずつ再建され出して今の姿に成ったようです。

それまでは市街から外れたなだらかな山裾の荒野にこの石仏と石塔だけがぽつんと建っていたようです。

荒野時代の名残か?境内には柿の大木が1本・・・・

境内左手脇の真新しい極楽大宝殿と書かれた本堂の本尊としてこの三体石仏は祀られていました。

勿論拝観料が居るでもなく、撮影禁止でもなく今も信仰の対象としてしっかり根付いているようです。

三体の間に掛け渡された綱はいったい何を意味するものでしょうか??

中尊の如来型石仏は総高約4.2m、供台が邪魔になって見えませんが復縁伏蓮方形基壇の上に建つ丸彫り立像です。

尊顔もどこと無く日本人好みのしない顔つきで目にはペイントまで施されています・・・、はたまたこのアンバランスな手の大きさはどうしたものだろう??

脇侍の両菩薩??はそれぞれに総高約3.2mで八角形の蓮華の台座に載っているようです。

中尊に比べ脇侍の方が体躯の意匠の細緻さには長けて居るように見受けられます。

いずれにしても僕達日本人の感覚ではそれほど良さそうな石仏には見えませんが・・・ただ巨大な涎掛けが無いのは嬉しいですが。

高麗初期の西暦1000年前後の造立、韓国宝物第219号に指定されています。

撮影2011.9.29

場所