ネットで検索していてなんとも奇妙で、どうしても出遭いたくなった石仏さん??です。
全羅北道益山市はずっと紹介してきた忠清南道と道境を接する、KTXの走る湖南線沿線の地方都市のひとつですが、僕もこの街のモテルで二泊したほど都市機能の良く整った街です。
扶余の街角で拾ったタクシーで前回紹介の大鳥寺に寄り、そのまま白馬江の下流、錦江の大きな流れを渡り約1時間、益山の街に入りそのままこの古都里石仏に遭いに来た。
益山市街を少し外れた高速道路脇に広がる耕地、小川の流れを挟んで二体の、一見電柱でも建っているのかと??見まごうような石柱状の石仏が建っている。
新しく盛り土された小高い頂部に建っていて、周囲は農作業に来た人たちの格好の駐車場と化している。
四角柱状の花崗岩にモニュメント宜しく様式化されたような体躯、その上には四角い顔を刻み
頭頂部には宝冠と高麗仏の特徴であるあの宝蓋を載せている。
相対する石仏は小川を挟んで200mほど西側、やっぱり農地の空き地に盛り土をした頂部に建っている。
二体共に殆ど瓜二つ、よく見ないとどちらがどちらなのか見分けもつかなほど・・
腕も無く、突然体躯に生え出た手を腰上で組み、顔はわずかに笑みをたたえている。
まるで石チャンスンの様ににも見える土俗臭を感じなくも無い・・、まるでこの地の守護神のようにも??
すぐ近くには王宮里と呼ばれる百済時代の離宮址もあり、その関連も考えられるが、時代的には全く合わない高麗末期の造立。
像高共に約4.3m、耕地の只中に有って共に向かい合う石像は周りの景観に良く溶け込み韓国の田舎を彷彿とさせてくれる。
韓国宝物第46号指定。
男女像だと想定され、風水的な意味も込められ、配置方法が特異で注目されている石像です。
撮影2011.9.29