COVID-19の講義を学生にした際,日本は世界に科学的な貢献をほとんどできなかったという話をしました.また2000年を過ぎたあたりから,自然科学分野の論文数が減少しはじめ,海外諸国との差がどんどん開いている事実を紹介しました.みな信じられないという顔をしていました.
この問題を議論する際,鈴鹿医療科学大学学長の豊田長康先生が書かれた「科学立国の危機: 失速する日本の研究力(2019/2/1)」は必読です.莫大なデータを分析し,科学的根拠をもとになぜ日本の研究力がかくも失速したかを分かりやすく解説されています.結論は明白で,①過度の『選択と集中』は間違いであったこと,②人を育てることが本当に大事なのに,日本は人件費削減で,研究者の数を増やさなかったことと述べています.つまり研究業績をあげてGDPの成長に結びつけてるためには,研究者数を増やし,多様な領域に活躍の場を増やすべきなのに,大企業や一部の国立大学に資金を集中させ,いまだに大学の研究者をどんどん削減していることが世界に遅れを取っている原因だということになります.
豊田先生は今回,ブログを数カ月ぶりに標題のタイトルで再開されました.最新データを用いて図右の項目をこれから連載で解説されます.多くの人にお読みいただきたいと思いますが,とくに大学で研究に関わる人,日本の政治・経済に関わる人,そしてこれからそれらを担う若い人に読んでいただきたいと思います.
この問題を議論する際,鈴鹿医療科学大学学長の豊田長康先生が書かれた「科学立国の危機: 失速する日本の研究力(2019/2/1)」は必読です.莫大なデータを分析し,科学的根拠をもとになぜ日本の研究力がかくも失速したかを分かりやすく解説されています.結論は明白で,①過度の『選択と集中』は間違いであったこと,②人を育てることが本当に大事なのに,日本は人件費削減で,研究者の数を増やさなかったことと述べています.つまり研究業績をあげてGDPの成長に結びつけてるためには,研究者数を増やし,多様な領域に活躍の場を増やすべきなのに,大企業や一部の国立大学に資金を集中させ,いまだに大学の研究者をどんどん削減していることが世界に遅れを取っている原因だということになります.
豊田先生は今回,ブログを数カ月ぶりに標題のタイトルで再開されました.最新データを用いて図右の項目をこれから連載で解説されます.多くの人にお読みいただきたいと思いますが,とくに大学で研究に関わる人,日本の政治・経済に関わる人,そしてこれからそれらを担う若い人に読んでいただきたいと思います.