ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

大学受験とピアノ

2017年10月21日 | レッスンメモ
PTNAのホームページに「ピアノから考える大学受験」という特集記事が掲載されています。これは2020年から実施される大学の入試制度改革が、ピアノを学ぶ生徒たちにとってどういう意味を持つかということを取り上げた記事です。これまでは音大受験を目指す生徒は別にして、一般大学への受験を目指すのならばピアノは何の役にも立たない、だからピアノはやめてしまうか、ほどほどにして、塾通いを中心にするというのが普通だと思います。ところが2020年の大学入試改革では、次のような方向性が示されているというのです。

「ピアノに関して言うなら、コンクール入賞や継続で表彰された高校生は、大学入試でも評価されます。『受験のためにピアノを止める』のは、今は昔となる時代が目の前に来ています。そもそも、リベラルアーツ(基礎教養)として音楽を学べる大学も徐々に増えています。今までの一般的な学部と同じような意味合いで音楽を専攻する学生も増えるでしょう。」ピアノ継続を促す大学入試改革

私はこうした改革の方向性をとても嬉しく思います。小さな頃から真面目にコツコツと毎日ピアノの練習に取り組んで、コンクールでも成果を上げてきた生徒たち。それがどれだけ大変なことか私は目の当たりにして知っています。そしてそのことをもっともっと学校や世間に認めてほしいと願っているからです。音大を目指す生徒はもちろんですが、一般大学を目指す生徒も、自分がこれまで一生懸命打ち込んできたピアノの実績が入試で評価されるというのは素晴らしいことだと思います。

もちろん現在の入試制度のもとでも、AO入試という制度が設けられているのはご存知の通りです。私の教室からも昨年、県立の普通科高校から、国立の長崎大学をピアノのAO入試で受験して見事に合格した生徒がいます。その生徒は実技試験の当日、コンクールで愛用していたロングドレスを着てピアノを演奏したそうです。小さな頃からずっとピアノを続けてきて、コンクール経験も豊富。いざという時の舞台度胸は満点です。他の受験生はみな高校の制服姿だったそうですから、試験官の先生方もびっくりしたことでしょう。そんな彼女は大学ではピアノがすごくうまいということで、色んな伴奏を頼まれ、イベントに引っ張りだこで大忙しなのだそうです。彼女の大学生活はピアノのおかげでとても豊かなものになっていると思います。

「受験のためにピアノをやめる」という時代から、「ピアノを頑張った成果が受験で評価される」という時代へ。詳しくは是非このPTNAの記事、「ピアノから考える大学受験」を読んでいただきたいと思います。音大はもちろん、一般大学でも、「ピアノを続けてきて本当に良かった!」と言える生徒さんが益々増えていくと嬉しいです。 


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