ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

ぺダリング

2014年02月25日 | レッスンメモ
ペダル。よく「耳で踏む」と言いますが、それは本当。一応楽譜にペダル記号が書いてあって指示されているものもありますが、微妙な動きまで書けるものでもありません。ペダル操作は足で踏んで、離すという二つの動作からできていて、一見単純なようですが、指のタッチほどではないにしても、その踏み方は、ガッツリからふんわり、深くから薄く、細かくあるいは長く、など色んな踏み方があります。またその踏む場所や離す場所も音の始めの立ち上がりで踏んだり音のしっぽで踏んだり、途中で少しいれたりと、とにかくきりがないくらい色んなぺダリングのテクニックがあります。

このぺダリングのやり方一つで曲の雰囲気やニュアンスが全然違ってきます。ぺダリングはピアノを弾く人のセンスが問われるところだと思います。なので教室の生徒たちにはなるべく早くからペダルになじんでもらって、どうしたいときにどうすればいいか、自然に身につくように仕向けています。このぺダリング、生徒たち自身が「耳で踏む」ということを体得するまで育てたいと思っています。自分の意志で、自分のセンスで、ここはこういう風に、あそこはこんな風にと自分で工夫してぺダリングを決めて行く、そうして曲全体を自分のセンスで作り上げていく、これができるといいなと思っています。そのためには、やはり最初は色んなぺダリングの例を実際に体感することが大切です。こう踏んだらこうなるという実践をたくさん交えて、色んな踏み方をできるだけたくさん教えたいと思っています。一流ピアニストの演奏を聴いていても、ぺダリングについては本当に人それぞれで、個性がほとばしるところです。逆に言えば、どれが正解ということが必ずしもないのがぺダリングの面白いところであり、難しいところなのです。私ももっともっとセンスを磨いて、色んなぺダリングを生徒に紹介していかなければと思っています。

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