ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

伴奏シーズン

2013年02月09日 | レッスンメモ
毎年秋の合唱コンクールの頃とこの時期になると教室の生徒が伴奏の曲をレッスンに持ってくることが急に増えてきます。学校の卒業式などでみんなで歌う合唱の伴奏です。学校ではあらかじめ希望者に手をあげさせて、オーディションをやってから伴奏者を決めるということが多いようです。そんなオーディションを受けるのに張り切っている生徒が数人います。これから卒業式やお別れの会、そして入学式と、学校行事が目白押しです。そんな学校の集会で歌う曲が色々あるらしいのです。

学校のみんなの前でピアノの伴奏をする。そのためのオーディションに手を挙げる。私は生徒のそんなやる気を大変嬉しく思います。心から応援しようという気持ちになります。

伴奏はピアノソロと違って、歌が主役。前奏はのびのびと弾き、歌に入る手前で歌うみんなに「どうぞ」という気持ちで渡してあげるように弾くよう指導しています。合唱がピアノ伴奏によって引き立ち、気持ちよく歌いやすくなるようにということを頭のなかに入れて弾いて欲しいと思っています。伴奏は相手を思いやる心がなくてはいけません。

伴奏者に選ばれると、自分自身がちゃんと練習してしっかり弾けないと、みんなの歌のサポートができません。そのことが責任感を生んで、一段と練習に熱が入るようになります。そしてみんなから「ピアノが出来るんだ!」と驚かれて自信が生まれて、ピアノがぐんと伸びた生徒が何人もいます。

こうして、年々伴奏のオーディションを受ける生徒の数が増えてくると、最近、学校ではどんな曲がよく歌われているのか、ということが分かってくるようになりました。私が知らなかったいい曲もたくさんあります。レッスン中、生徒の伴奏に合わせて歌っていて、涙が出そうになったこともあります。でも、「仰げば尊し」とか「蛍の光」には、ちっともお目にかかりません。最近は歌わないんですね。時代の違いということなんでしょうか・・・。

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コメント
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