薄蒼い空にゆったりと流れていく淡い雲を見遣る秋の日差しに満ちた部屋で、TVで放映されているヤンキースとレッドソックスによる`アリーグ地区シリーズ第1戦に眼を向ける。ベンチでの田中投手の姿が瞬時放映されたが、明日先発するとのことだ。
リードされていたヤンキースが追い込んで一点差に持ち込み会場が沸いたもののそのまま試合終了。チャンネルを代えると、ナリーグのフレーブスとドジャースが戦っている。
さてさて、4階の窓からやや下方に見える小田急線の高架鉄道では、ひっきりなしに車両が行き交っている。世の中は動いている、と瞬時我が胸に叩き込む。
こうやって、少しづつ時が経ていくのだとふと考えたが、これから`建築ジャーナル誌`に連載している`建築家模様`の起稿に取り組むことにする。
ところで我が妻君は、朝から洗濯や部屋の掃除で動き回っている。何時もの事だが一瞬目を閉じてしまう。ところで我が娘はいまどこで何をしているのだろうかなどとふと想う。
この秋の詮無い余話である。