日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

開館した「海老名市立中央図書館」と、蔦屋書店とスタバー

2015-10-04 17:15:18 | 文化考

昨年末から改修工事がなされていた海老名市立中央図書館が、昨10月3日に開館した。
蔦屋のサポートによってと広報されていたので、どうなるのかとちょっと気になっていた。図書館カード(貸出券)の更新も必要なので混むだろうとためらっていたが、天気もいいので妻君と様子を見に行ってみようか!ということになった。

図書館自体の外観は左程変化が無いものの、まず駐車場が広くなって度肝を抜かれ、入り口の前にテントを張った貸し出し券の更新がなされていて人が溢れている。その様を横目に視て入館すると家族連れの市民!で館内が溢れかえっていた。
まず現れるのは蔦屋書店、その左奥に、時折立ち寄る中央高速道談合坂のサービスエリアにあるようなスターバックスコーヒーのカウンターが在ってテーブル席は満席、テラスにもテーブルがあって数人がコーヒーを楽しんでいる。
中央に吹き抜け空間的な階段室があって、その奥が図書館の書棚。この一階の一部と地階、二階、三階(テラス付き)、四階(テラスあり)が図書館で、機能一新がなされている。この図書館の改修を見ると、建て替えではなく改修によってもこのような手の入れ方が可能だとの実感を得た。

この一文を起稿しながら、昨年の秋、札幌市立大学で学生への講義のために訪札した折、北海道の建築家下村憲一さんをヒヤリングして設計した石狩市の図書館を案内してもらったときのエピソードを思い起こした。

石狩市は海老名市のほぼ半数の人口なのに、僕の目にはほぼ倍くらいの広さとその整った書架などのシステムに感銘を受けたことと、同時に石狩市と海老名市の図書館が友好関係にあることを副館長に案内して戴きながら聞き、縁とは不思議なものだと感じ入ったことなどである。
もう一つ度肝を抜かれたのは、図書館に入った入り口のすぐ近くの壁にある大きなモニターに、訪問者として下村と僕の名前とその姿が映し出されていたことだ。
海老名市駅周辺は再開発が進められていて、良きにつけ悪しきにつけ、様変わりすることが間近だ。

僕が朝の通勤に使っている小田急ロマンスカーも、来年には数本停車するとことになると伝えられている。海老名市に転居してから四十数年を経た。我が歳を考えながら変わり行く`まちの姿`に改めて感じるものがある。

<写真 海老名市図書館の館内>