名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

靖国参拝

2009-08-17 12:01:43 | Weblog
2009.8.17
 終戦記念日の8月15日、靖国神社に参拝した閣僚は野田聖子消費者行政担当相だけだったとメディアは報じている。麻生首相と野田氏以外の16閣僚は参拝を見送った。見送ったというからには、本当は参拝したいのだが、中国や韓国やマスコミがうるさいのでしぶしぶ取りやめたというのであろう。自民党の閣僚ともなれば当然なのであろう。右翼からにらまれるし、遺族会など集票団体との軋轢も作りたくないというのが本音なのだ。
 そのほかこの日には、小泉、安倍両元首相が参拝したほか、自民、民主両党などの国会議員でつくる「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバー44人も集団参拝したという。
 この靖国問題に対して、民主党の鳩山代表は『どなたもわだかまりなく追悼できる国立施設の建設に取り組みたい。天皇陛下が心安らかに参拝できる施設が好ましい』と表明したことが、総選挙の争点になるのかと話題になっている。
 これまでもこの新施設建設問題は与野党の間で何度も取りざたされてきた。そもそも中韓両国の反発は、ここにA級戦犯が合祀されていることにある。
 小泉、安倍氏などは英霊に身をささげた人を追悼して、よその国からとやかく言われるいわれはないなどと幼稚なことを言って参拝を続けてきたが、他国に侵略して残虐な戦争を繰り広げてきた戦争指導者の責任を見極めようとしない姿勢にこそ問題があるのである。
 もうそろそろこの問題に決着をつけるときが来たのではないか。

前立腺の針生検を行う。

2009-08-15 19:32:50 | Weblog
2009.8.15
 今年の健康診断で前立腺のPSA値が6.70と基準値を上回ったため、先月7月28日に泌尿器科の専門医による診断を受けたことは、7月30日のブログで書いた。
 その結果、昨日14日に前立腺のがんの可能性を調べる針生検という検査を実施した。
 この検査は、超音波プローブという画像を写し出しながら検査できる探子(プローブ)を肛門から挿入し、この探子の先から針を出して必要な箇所から組織を採取し、その組織にがんが存在するかどうかを調べるものである。
 この検査のために前日に下剤を飲み、またあらかじめ感染症防止のため、抗生剤を飲むように指示されていた。
 こうした準備のうえに、昨日午後2時に手術室入りをした。手術台に乗せられ、素っ裸にされて、背中に麻酔を施されると、これはもう検査というより手術そのものである。被尿器科医と若い看護師3人に囲まれ、ちょうどお産をするように両足をひろげて台の上に乗せられるという姿は、若い時なら恥ずかしさに身を縮めていただろうとつまらないことを考えながら、まな板のコイ(鯉)になった。
 医師から12箇所から鉄砲のように針を打ち込んで、前立腺の組織を取ってくるといわれ、看護師からは「痛いときはすぐに言ってください、心配はいりませんよ。」と励まされて、いよいよ開始である。
 探子(ブローブ)は結構太いので、まずそれを肛門から挿入する時にかなりの痛みを感ずる。そもそも麻酔の効き目が弱くやり直しさえしたのだが、観念していると針の発射が始まった。パーンというかなり大きな音がして、針が前立腺に打ち込まれると、その瞬間の圧迫感はなんともいえない苦痛である。ほぼ30秒から60秒おきぐらいに12回されたが、失敗もあったということで3回追加されて終わった。この間15分~20分ぐらいであったであろうが、随分と長く感じたものである。
 直腸を貫いて針を前立腺に打ち込むのであるから、若干の出血もともない、どうしても痛みは残る。熱も出て体もだるい。午後8時までは動いてはいけないから、尿意を催したら尿瓶(しびん)でやれと言う。食事も朝から絶飲食である。
 午後6時ごろ、尿意を催したが自力ではできず、カテーテルで出してもらう。これもつらい。痛みと微熱で、結局ほとんど眠れないまま夜が明けた。
 翌日は、血尿も血便もないことを医師の確認を受けて昼には退院できた。
しかし、帰ってからも熱は残って体はだるい。何をする元気もなく、ベッドで過ごした。こうした状態での針生検の記録である。
 さてあとは、検査で取ってきた前立腺の細胞が良性であることを、ただただ願うばかりである。検査の結果は今月の28日(金)に分かる。

命名なし地震の緊急速報は有効だったか。

2009-08-13 19:41:25 | Weblog
2009.8.13
 駿河湾を震源とした今回の地震は震度6弱を記録したが、マグニチュード(M)が6.5のため、一昨年の『能登半島沖地震』というような名前がつかないということらしい。命名の基準であるM7に達しなかったからという。
 それはともかく、今回の地震では発生の直前に緊急地震速報が出ていたことは間違いない。筆者は午前3時あるいは4時になると大抵の場合、NHKのラジオ深夜便を聞いている。
 11日は、ラジオ深夜便が終わる午前5時を過ぎてからも引き続きラジオに耳をすませていたが、地震が起きた直前、ニュースを伝えていたアナウンサーの声が突然途絶えて、緊急地震速報に代わった。『まもなく地震が発生します』といった内容の速報だったような気がするが、「えっ」と思っているうちにがたがたと家が揺れ始めた。この間10秒もなかったような気がするが、その後の報道では12~37秒後に地震が発生したと伝えている。場所によってこの程度の違いはあり得るので、筆者の感じた10秒程度というのもあながち間違いではなさそうである。
 それにしても10秒程度では、即座に反応できなかった。しかし、30秒もあれば十分に対応できる時間でもある。そもそもテレビを見たり、ラジオを聞いているのは家の中という前提に立てば(車中ということも可能性が高いが)、とりあえず速報を確認したら『身の安全をまもる』ために机の下にもぐるとか、大きな家具から離れるとかぐらいはできる。今回は初めての経験なので、何の反応もできないうちに地震が始まってしまったが、命を守るためにはかなり効果的である。
 この地震の緊急速報をどの程度の人々が認識しているか分からないが、普及させる意義は大きいと痛感した。ただ、むやみやたらに外に飛び出すなどかえって危険なこともあるので、一定のマニュアルは必要であろう。
 昔から怖いものの例として『地震、雷、火事、おやじ』と言われてきたが、地震は突然襲ってくるという意味で怖いものの筆頭に位置してきた。しかし、地震の予知技術の進歩でここまで来たことは、被害を抑えるという点でも画期的なことである。
 ところで、怖いものの四つの内に「おやじ」が入っていたというのも時代の変遷というべきか。

就活を一字で表わすと『苦』

2009-08-12 18:47:14 | Weblog
2009.8.12
 東京の調査会社が2000年から始めた『就職活動を漢字一字で表すと?』の第10回の調査結果を発表した。
 2010年卒業予定の全国の大学4年生及び大学院2年生の学生モニターを対象に、インターネット上で実施し、812件の有効回答を得たという。
 その結果今年は、昨年まで5年連続で1位だった『楽』が3位となり、『苦』が7年ぶりに1位になった。
 『苦』の選出理由は、金銭面や精神面での苦しさなどの理由の他に、今年は『一気に不景気になり、行きたかった企業の多くが定員を減らした』『就職口が狭まり、就職活動が長期化した』と経済環境の悪化を裏付けるものとなった。
 ベスト10は次の通り。
 ① 苦 ② 迷 ③ 楽 ④ 難 ⑤ 縁 ⑥ 動 ⑦ 悩 ⑧ 耐 ⑨ 疲 ⑩ 変
 
 ③位の『楽』と回答した学生は、思ったより『楽だった』という回答と、就職活動を通した人との出会いや経験が『楽しかった』という二つの意味に分かれたという。
 いずれにしても、全体的には厳しい文字が並んでいるのは当然というべきであろう。

早朝 東海沖で強い地震

2009-08-11 17:01:45 | Weblog
2009.8.11
 今朝5時7分、まだベッドの中にいる時間帯であるが地震があった。早くから目が覚めていて、イヤホーンでラジオを聴いていたが、ニュースの途中突然地震予知のアナウンスが入り、そのアナウンスが終わったと思ったら揺れ始めた。予知情報といってもこれほど早くては対処のしようがないが、それでも地震を感ずるより早く報道されたことは事実である。
 あの阪神大震災のときよりも揺れは小さく感じたが、想定したとおり震度は3であった。
 震源は静岡県駿河湾で深さ23キロ、M6.5、最大震度は6弱と発表された。また津波注意報も出て、最大60センチ程度の津波もあった。
 コンビニやスーパーの商品が散乱する被害の他、その後静岡、愛知、東京などで111人の怪我人が出たと報じられている。
 その後の報道によると、今回の地震は想定されている東海地震とは別の地震であるとされたが、専門家は『今回の地震が東海地震の引き金になる可能性がある』と警戒を呼びかけている。
 東海地域では江戸時代にM8を超える大きな地震に見舞われているが、20世紀以降では1944年に東南海地震、46年に南海地震が発生しているが、東海地域では発生していない。
 そろそろ巨大地震が発生してもおかしくない。特に愛知県地域では1944年の東南海地震以来、強い地震に見舞われていない。
 国は東海地震対策として静岡、愛知両県に岩盤のひずみを測る『体積ひずみ計』を21箇所に設置しているそうだが、はたして正確な予知情報は出るのであろうか。

名古屋城本丸御殿完成へ!!

2009-08-10 19:30:39 | Weblog
2009.8.10
 名古屋市の河村市長は公約で『立ち止まって考える』としていた名古屋城本丸御殿の復元について今日10日、当初計画どおり2017年度の完成を目指し進めると表明した。
 市長はこの6月、市民の意見を聞くとして復元の是非を問う公開討論会を開催した。賛成派、反対派からそれぞれ意見を聞いたが、河村市長としては市民の多くが本丸御殿の復元を望んでいるとの判断に傾いたということであろう。
 この名古屋城の本丸御殿は、当時徳川家康の命で1615年に完成、『近世城郭御殿の最高傑作』とされ、1930年には城郭として国宝第1号に指定された経緯がある。残念ながら、1945年5月14日の空襲で焼失してしまった。
 反対派の人たちは、財政の厳しい折、莫大な経費をかけて造るより医療、福祉などもっと優先すべきことがあるとして反対の声をあげていたが、市長は結局建設の継続に踏み切った。
 結論としては妥当なものである。多額の経費がかかることは事実であるが、市民の名古屋城に対する思い入れは並々ならぬものがあることも事実である。『尾張名古屋は城で持つ』の言葉どおり、全国的にも名古屋城の存在感は大きい。その中でも本丸御殿は、京都の二条城と並んで歴史的にも価値の高いものとして評価されてきた。その建設を支持する市民団体『本丸御殿フォーラム』には多くの市民団体が参加して運動してきた経緯からも、今回の河村市長の判断に多くの市民に違和感はないものと考える。
 ただ市長は今回、本丸御殿だけでなく、天守閣の復元も『ぜひやりたい。お金は“開府四百年債”を発行するなど、幅広く集めたい』と意慾を示しているというが、それは調子に乗りすぎというものである。
 現在の天守閣は、今からちょうど50年前の昭和34年に、一部ではあるが市民の寄付を集めて鉄筋コンクリート造で再建されたものである。そういう意味では歴史的な価値はない。それこそ市民が本当に望んでいるのか調査もせずに市長の独断でそういう発想をすること自体、河村氏のスタンスからすれば理解しがたい。本丸御殿以上に巨額の経費がいるというのにである。
 まずは、本丸御殿を忠実に再建することを願う。

芸能界を襲う薬物汚染

2009-08-09 18:13:39 | Weblog
2009.8.9
 8月3日に麻薬取締法違反の疑いで俳優の押尾学容疑者(31)が逮捕された同じ日の未明、女優酒井法子容疑者の夫高相祐一容疑者(41)が東京渋谷区の路上で、覚せい剤取締法違反違反容疑で現行犯逮捕された。 
 この事件の関連で行方不明になっていた酒井容疑者も8日、警視庁に出頭して逮捕されるというショッキングな事件が連続して起きた。
 最初に報道された押尾容疑者の場合はまたかという感じであったが、酒井容疑者の場合は清純な歌手・女優というイメージと薬物汚染とが結びつかず、日本中どころか海外にまで波紋を呼んでいるという。
 酒井容疑者の行方不明は最初、夫の逮捕によるショックから逃れるためだと思われていたが、事実が明らかになるにつれて、それは逃亡ということになり、逮捕状が出るという事態に発展した。
 そして事態の進展に伴って、女優酒井法子の清純・清楚な仮面が次から次へとはがされていく。
 酒井法子の実像を知っている人は、『だんなは当然だけど、のりピーだってクスリをやっている』ことを想像していた、ともいう。
 その清潔なイメージから、かって『麻薬・覚せい剤禍撲滅運動』のイベントにゲスト参加したこともあり、さらに最高裁が作製した裁判員制度の広報用映画『審理』に、罪を裁く主婦の裁判員役で出演をしてもいた。
 浜の真砂はつきるとも芸能界の薬物汚染はつきない、と言ってもいいぐらいである。芸能人には、暴力団とのつながりを疑われることがたびたび起こり、そういったことからも麻薬に近いところにいるといえる。特に最近の傾向ではミュージシャンに多い。ただ、一般人でも主婦や青少年に蔓延しているといわれ、政府の対策が効果を発揮していないといわれる所以でもある。

裁判員裁判の判決は懲役15年

2009-08-07 08:37:28 | Weblog
2009.8.7
 第一回裁判員裁判の判決が下りた。
 東京地裁は6日、隣人を殺害したとして、殺人罪に問われた藤井勝吉被告(72)に対して懲役15年(求刑同16年)を言い渡した。
 通常であればありふれた裁判に過ぎないものであったが、素人が裁判に参加する初の裁判ということで、この4日間メディアはこの情報であふれた。
 そもそもこの事件の犯人は、冤罪の疑いは全くなく、被告自信も起訴内容を全面的に認めていたというから、後は犯した犯罪に見合う刑罰をどうすべきかにかかっていた裁判であった。
 犯行の態様、殺意、残虐性、反省の度合い、被害者遺族の感情、被告の前科など量刑は諸々の状況に左右される。何年の刑が正しいかなどという完全な正解は確かにないといってもよい。求刑の16年という根拠も明確ではないし、検察の一つの判断にすぎない。
 今回の懲役15年という判決がどのようにして導き出されたかは秘密のベールに包まれているが、通常求刑の7~8掛けといわれるのに対しては重い判決である。
被告の年齢を考えると15年の刑は、事実上の無期懲役刑に近い。裁判員が加わって重い刑になったということは伺える判決でもある。
 しかしこの判決も、被告側が控訴をほのめかしており、これで終わりという可能性は薄い。今後の控訴審、あるいは上告審でこの第一審がどう判断されていくかによっても、この裁判員裁判の意義が変わってくるかもしれない。

安全保障と防衛力に関する懇談会の報告書

2009-08-06 17:41:03 | Weblog
2009.8.6
 今日は64回目の広島原爆の日である。例年のごとく『平和祈念式』が営まれ、秋葉忠利広島市長はオバマ米大統領が掲げた『核兵器のない世界』を支持して、核廃絶実現のため市民が力を会わせるよう訴えた。
 麻生首相は『非核三原則を堅持し、核廃絶に向け国際社会の先頭に立つ』と挨拶したそうだが、自民党の一部議員やタカ派論客が非核三原則のうち、『持ち込ませず』は廃止し、核搭載の米軍艦の寄航を認め、核抑止力を強めるべきだと主張しているのを聞くと、何か空々しさを感じざるを得ない。
 ちょうどこの時期、政府の『安全保障と防衛力に関する懇談会』(安保懇)が、一昨日の4日に提出した報告書は、憲法に基づく防衛政策の基本方針の大転換を求めるものとなった。この安保懇は、麻生首相の私的諮問機関として設置されているもので、内閣総理大臣が開催するものとされている。
 現在の委員の顔ぶれを見てみると、座長に東京電力会長の勝俣恒久氏、そのほかは東大教授が二人、京大、慶応、早稲田の教授が各一人の計6人となっている。この教授らはいずれも改憲論者という。
 その他に専門委員というのが指名されていて、前駐米大使で、現プロ野球コミッショナーの加藤良三氏、元防衛事務次官で、現財団法人世界平和研究所副会長の佐藤謙氏、元防衛庁統幕会議議長で、現日航インターナショナル常勤顧問の竹河内捷次氏が就任している。
 これはもう誰が見ても政府の御用機関である。
 これまで日本の防衛政策は憲法で定める戦争放棄を基本として、自衛隊の役割も専守防衛に限り、他国防衛のための武力行使を封じるため『集団的自衛権』の行使も否定してきた。
 今回の報告では、その専守防衛の見直しを提言、集団的自衛権の行使にも踏み込み、自衛隊活用の積極論を展開しているという。さらに、外国への武器輸出を禁じた三原則緩和や、敵基地攻撃能力の検討なども盛り込んだ。
 恐ろしい動きである。麻生首相がこういう動きを指示しながら、原爆慰霊祭では『非核三原則』の堅持といっても空々しいどころか、詐欺行為に等しい。
 もっとも、この提言も政権が交代すれば陽の目を見ることはないであろう。しかし、民主党も防衛問題となるとあいまいであり、安保政策の転換が政治の裏でじわじわと進行していくかと思うと暗澹たる気持ちになる。
 
 
 

初の裁判員裁判 大騒ぎでスタート

2009-08-04 05:14:55 | Weblog
2009.8.4
 一般市民が刑事裁判に参加する初の裁判員裁判が8月3日いよいよ始まった。まず裁判員の選任手続が3日午前、東京地裁で始まり、プロの裁判官3人とともに裁判員6人、補充裁判員3人が抽選で決まった。
 東京地裁では昨年11月、約27,700人を裁判員の候補者名簿に記載、その中から今年の6月12日に審理日程を決定したうえで、100人をくじで抽出、さらに調査票での回答から27人の辞退を認め、6月17日に残った73人に『裁判員等選任手続期日のお知らせ(呼び出し状)を発送した。
 呼び出し状の中にも調査票が同封され、その回答によってさらに18人の辞退を認め、ほかに6人に呼び出し状が届かないのも含め、結局8月3日には49人が裁判所に呼び出されるという経緯を経てきた。
 呼び出された49人のうち、3日裁判所に来た47人が裁判官による面接などを受け、さらに2人の辞退が認められ最終的には45人が選出の対象になった。最後に抽選で裁判員6人、補充裁判員3人を決定、9人は宣誓し、これでようやく選任手続を終えた。
 3日はどのメディアもこの裁判員裁判のニュースであふれた。傍聴人も58の傍聴席に対し、2300人以上が集まったというから関心は高い。一方で制度廃止を訴える市民団体の集会も行われた。
 裁判員になれなかった候補者の人たちは、『ほっとした』から『拍子抜け』までいろいろだが、それにしても呼び出し状に応えて47人もの人が裁判所まで来てくれたのだから立派なものである。呼び出された49人のうち、2人が欠席したが、候補者が正当な理由なく欠席した場合は裁判所の決定で10万円以下の過料に処せられることになっているが、どうするのであろうか。
 さて裁判員裁判第1号は東京都足立区で今年5月、整体師文春子さん(66)を刺殺したとして、殺人罪に問われた文さんの向かいに住む無職藤井勝吉被告(72)の公判である。被告は、起訴事実を全面的に認めているので、量刑をどうするのかが公判の中心になるもので、そんなに難しいものではない。
 公判は4日間連続で開廷し、6日午後に判決が言い渡される日程だが、全国から関心が寄せられる中ではたしてどんな判決になるか興味しんしんではある。