名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

新型インフルエンザ大流行の兆し

2009-08-23 20:48:07 | Weblog
2009.8.23
 世界保健機関(WHO)が、パンデミック(世界的大流行)を宣言したのは6月11日のことだった。
 このブログでは、既に何度も新型インフルについて書いてきたが、WHOのパンデミック宣言を境に、日本国内の対応はむしろゆるやかになっていった感があった。水際での防除体制が崩れると、臨時休校とかイベントの中止とかはいつのまにかなくなり、通常のインフル対応に変わっていった。
 しかし、8月15日になって初めての死者が沖縄県で出た。50歳代の男性で、過去に心筋梗塞を患ったことがあり、慢性腎不全でずっと人工透析を受けていたという。さらに8月19日には沖縄県では異例の真夏の「インフルエンザ流行警報」が出た。
 犠牲者の第2例は神戸市の77歳男性で、この人も糖尿病による腎不全で人工透析を受けていた。
 第3例は名古屋市の81歳の女性で、多発性骨髄腫を患っていたという。こうした状況からみると、死亡例はいずれも高齢で、何らかの重い病気を患い、体力の衰えた人に限定しているように見える。
 一方で、新型インフルの患者は目に見える形で増えつつあり、プロ野球日本ハムの選手ら4人が患者と診断され、大相撲でも集団感染が確認された。受診者数は既に11万人に達したという報道もある。罹患する者は依然として若者に多いが、死亡につながるのは前述の通りむしろ高齢者に多くなることは想像に堅くない。
 本来、普通の風邪もインフルエンザも寒い冬に流行するのが常識であったが、暑いこの時期に黄色信号が出たといってよい。
 北海道では夏休みが明けたところで、新型インフルの発生からいきなり休校になるという事態を招いている。ほとんどの人が免疫を持っていない新型では、一人の患者が発生すればあっという間にその周囲に広がる。
 まもなく夏休みが終わって新学期が始まる。ウイルスに感染していても発症していない児童が、集団の中に放り込まれて、感染が拡大する可能性は充分にある。
 難しい対応が迫られる。