名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

初の裁判員裁判 大騒ぎでスタート

2009-08-04 05:14:55 | Weblog
2009.8.4
 一般市民が刑事裁判に参加する初の裁判員裁判が8月3日いよいよ始まった。まず裁判員の選任手続が3日午前、東京地裁で始まり、プロの裁判官3人とともに裁判員6人、補充裁判員3人が抽選で決まった。
 東京地裁では昨年11月、約27,700人を裁判員の候補者名簿に記載、その中から今年の6月12日に審理日程を決定したうえで、100人をくじで抽出、さらに調査票での回答から27人の辞退を認め、6月17日に残った73人に『裁判員等選任手続期日のお知らせ(呼び出し状)を発送した。
 呼び出し状の中にも調査票が同封され、その回答によってさらに18人の辞退を認め、ほかに6人に呼び出し状が届かないのも含め、結局8月3日には49人が裁判所に呼び出されるという経緯を経てきた。
 呼び出された49人のうち、3日裁判所に来た47人が裁判官による面接などを受け、さらに2人の辞退が認められ最終的には45人が選出の対象になった。最後に抽選で裁判員6人、補充裁判員3人を決定、9人は宣誓し、これでようやく選任手続を終えた。
 3日はどのメディアもこの裁判員裁判のニュースであふれた。傍聴人も58の傍聴席に対し、2300人以上が集まったというから関心は高い。一方で制度廃止を訴える市民団体の集会も行われた。
 裁判員になれなかった候補者の人たちは、『ほっとした』から『拍子抜け』までいろいろだが、それにしても呼び出し状に応えて47人もの人が裁判所まで来てくれたのだから立派なものである。呼び出された49人のうち、2人が欠席したが、候補者が正当な理由なく欠席した場合は裁判所の決定で10万円以下の過料に処せられることになっているが、どうするのであろうか。
 さて裁判員裁判第1号は東京都足立区で今年5月、整体師文春子さん(66)を刺殺したとして、殺人罪に問われた文さんの向かいに住む無職藤井勝吉被告(72)の公判である。被告は、起訴事実を全面的に認めているので、量刑をどうするのかが公判の中心になるもので、そんなに難しいものではない。
 公判は4日間連続で開廷し、6日午後に判決が言い渡される日程だが、全国から関心が寄せられる中ではたしてどんな判決になるか興味しんしんではある。