名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

仲の良い犬も獲物の取り合いになると!!

2018-03-26 13:20:38 | Weblog
2018.3.26(月)
 3月25日付中日春秋欄にロシアに伝わる「犬の友情」という小話が載っている。
 ▼同じ屋敷にいた二頭の犬が友情について論じ合った。一頭が「互いに愛情を持って暮らすことより楽しいことがあるだろうか。いつも友の幸せを自分の幸せと考える」。その言葉に別の犬は感動し、全面的に賛同した。二頭の犬はひしと抱き合った。▼その時、料理人が台所から犬たちに一本の骨を投げた。友人同士の犬は先を争って骨に突進し、取っ組み合いのけんかを始めた。これがロシアの小咄である。
▼外交や政治の世界では友情が成立しにくいことはよく承知していたが、トランプ大統領の判断を見る限り、安倍首相との間の個人的信頼関係とやらは、残念ながら、二頭の犬のうわべだけの友情だったらしい。米国が発動した鉄鋼とアルミニュウムの輸入制限措置である。▼日本政府の願いもむなしく対象から除外されなかった。日本の鉄鋼には25%、アルミには10%の関税が上乗せされる。カナダ、メキシコ、EU、韓国などの7か国・地域は対象になることを免れている。▼米国内の鉄鋼産業が衰退すれば、安全保障が脅かされるというのが今回の輸入制限の理由だったが、輸出量もさほど上位ではなく、仲がいいはずの首相がいる同盟国・日本がかみつかれた。▼「友情」を頼りに、日本は大丈夫という甘い見通しが政府内になかったか。だとしたら、あの犬たちの方がよほど頼りになる。

 一国の政府の首相が、一国の政府の大統領に追従し、時に言いなりになって、言うべきことを言わない無能さをロシアの小咄を使って皮肉っている。
 お隣の彼の国も米国に従属しているが、そこの大統領はそれなりに果たすべき役割を果たしている。それに引き換え、此の国は世界から尊敬されるべきことは何もなくなってしまった。