名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

橋下大阪市長 市外の中学生以下の動物園入園料を有料化

2013-01-27 21:10:45 | Weblog
2013.1.27(日)
 大阪市は1月26日、中学生以下は無料にしている天王寺動物園の入園料を、大阪市外に住む小中学生は有料にする方針を明らかにしたとメディアが報じている。
 橋下市長は「大阪市が市民税で周辺市町村の子供の分まで面倒を見る必要はない」と述べ、4月から200円を徴収するというのだ。これで年間2千万円の収入増を図ろうというのである。
 大きなことを言っている橋下市長としては、なんと度量の小さいことであろう。大阪市民の納めている税金だから、隣の市や町の小中学生の入園料まで面倒を見る必要はないというのである。
 そもそも、動物園などどこの市町村にあるものではない。例外はあるが、あるのは主に大都市である。大都市には小さい町にはない色々な文化、芸術、教育、スポーツ施設などがあり、工場や百貨店を始め各種の商店も集積している。周辺の市町村からも多くの人々が働きに来るし、文化の享受や買い物などに大きな都市に集ってくるのである。こうしておのずと人口も多くなり(特に昼間人口が多い)、税収も比べ物にならないほど多いのだ。
 動物園は大人も楽しめるが、どちらかといえば教育施設である。だからいくつかの動物園では子どもの入園料については、無料にしているところが多い。
 ちなみに、名古屋市の東山動物園では古くから小中学生以下の子供には無料を通してきている。東京の上野動物園でも小学生以下は全て無料である。有名な北海道旭川市の旭山動物園も中学生以下の子供は無料としている。旭川市は大都市でもないのに子供はみんな無料なのだ。
 大阪市のように兆単位の予算規模を誇る大都市が、たった2千万円の増収を図ろうとして大阪市域外の子供たちから動物園の入園料を取ろうとするのは、大都市の果たすべき役割の放棄である。
 橋下市長のような,こんな個人的な感覚で周辺の子供たちの、動物園で学習する権利を奪うに等しいことを黙って見過ごすとしたら、大阪市民も恥ずかしいことだ。
 小さな事柄であるが、橋下市長の本性が現れているようで怖い。河村名古屋市長も真似なければ良いが。