名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

奇蹟の一本松保存へ

2012-05-29 09:39:31 | Weblog
2012.5.29(火)
 今朝の新聞によると、岩手県の陸前田市は景勝地の高田松原で津波の被害からおよそ7万本のうち、ただ一本だけ残った樹齢250年の「奇蹟の一本松」について防災処理を施したうえ震災を語り継ぐモニュメントとして保存することを決めた、という。
 保存の方法としては、防腐処理後2~3年かけ、①現地で永久保存する ②移転して保存する ③永久保存が困難な場合は、レプリカを作成して保存する、ことを検討するとしている。
 ただ、防腐処理には9千万円も見込まれることから、世界に募金を呼びかけることとしている。
 一本松は海水を浴びたため根が腐っており、このままでは倒木は確実という。そこで財団法人「日本緑化センター」が、木を根元で切って幹や枝に防腐剤を塗るなどして保存することを提案していた。
 それにしても、詳細な防腐処理の内容は分からないが9千万円とは高すぎないか。たかが一本の木の防腐処理である。もはや生かすわけでもない。防腐処理をして倒れないようにするだけのことである。
 この松は、未曾有の大災害からただ一本だけ流されないで残り、人々に希望を与え、復興の記念碑的存在となっただけにぜひ残したい。それも、移転やレプリカなどではなく、現地にそのままの姿で残ってほしい。だからといって寄付で集めるからいくら掛かっても良いいうものではない。合理的で誰もが納得のいく経費を掛けてぜひ残すことを願う。