名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

沖縄復帰40周年の日

2012-05-15 17:46:20 | Weblog
2012.5.15(火)
 今日は沖縄が米国から返還されて40周年となる節目の日である。戦後、27年間に及ぶアメリカの統治からやっと開放されたのが1972(昭和47)年の今日のことであった。
 その当時、沖縄における基地負担を軽減するということは日米両政府の約束であったが、ほとんど解消されていない。いま問題の普天間飛行場の移設、返還もその一つであった。それが県外移設どころか、いつの間にか名護市辺野古への移転と、沖縄県民にとっては予想もしなかった県内移転が方向付けられてしまった。
 県民の一人は、「復帰してかえって悪くなった。政府が沖縄の立場でなく、米側の意向に沿って対処することが40年も続いた。沖縄は日米の殖民地みたいだ」と嘆いている。
 午後4時から政府と沖縄県とが共催して沖縄復帰40周年記念式典が沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開かれたが、野田首相は相変わらず、日米同盟による抑止力を強調し、引き続き沖縄の負担軽減に努力するというだけである。 
 それと口裏を合わせるように、アメリカ国務省はアジア太平洋地域の平和維持に向け、沖縄米軍の重要性を強調すると同時に、沖縄の基地負担軽減に努力すると、同じようなコメントを出している。
 NHKのラジオ深夜便、15日午前4時からの「明日へのことば」の欄で、元沖縄県知事の大田昌秀氏が「本土復帰40年 沖縄の明日を信じて」と題して、基地返還の歴史を語っていたが、それは県民の願いを背負って苦闘されてきた歴史でもあったように思われた。その続きが16日午前4時からも放送される。