田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

木枯らしのもと、一人散歩に出る。 麻屋与志夫

2018-12-18 22:40:48 | ブログ
12月18日 Tue.

●カミサンはバラの鉢の植え替えでおおわらわだ。散歩に誘ったが「それどころではないの」とすげなくことわられてしまった。

●しかたなく、ポシェット肩からさげ、いつもの散歩スタイルで門をでた。一人で歩くことになった。いつもの散歩コースをやめて、戸張町から御成橋町の裏道を歩いた。

●このあたりはむかしは建具屋さんがおおかった。いまは丸ノコが回転音をあげ、建具の製造をしている工場は見当たらなかった。寂しかった。

●ともかく、北小学校の学区内なので、おおぜいの友だちがいた。ほとんどが鬼籍らいし。元気なともだちの名前すら思い浮かばない。カナシイモノだ。

●北小の裏手にまわった。なくなった星君の家のほうに、左にまがった。

●星君の家の前で合掌した。おしい友だちをなくしてしまった。孤独死だったときくとなおさら哀れだ。長く生きるとはこういうことなのだろう。まわりから、知り合いがぼつぼついなくなって、気がついてみると、ひとりぼっちになっている。

●わたしはこれからもシブトク生き抜いて、鹿沼での戦後のわたしたちの記録を小説としてのこしたい。ガンバラナクテハ……。

●北小の校舎が工事用のブルーシートでおおわれていた。改築? 補強?



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