田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

ホネカワスジ猫エモンのブラッキーをだきしめる。 麻屋与志夫

2018-03-11 09:33:05 | ブログ
3月11日 Sun.
骨皮筋ネコえもん

●夜半、ふと目覚めるとブラッキ―がわたしのかたわらにもぐりこんでいた。わたしは抱き枕のようにブラッキ―をかかえて寝ていた。

●道理で胸のあたりが、ポカポカしている。しんしんと更けていく初春の夜、真冬のような寒さがぶりかえしていた。就寝前に、ノドが痛み、からだがふるえるので風邪薬を飲んだ。それで眠りが深くブラッキ―が寝床にはいりこんできたのに気づかなかったのだ。

●若いときはすこしくらいノドに痛みがあっても、お酒でも飲んでグッスリ眠れば翌朝はケロリと治っていたものだ。そういった自己治癒力が年相応に弱くなってしまった。

●そのうえ、ノドが痛いので、風邪薬を飲むと便秘する。便秘すると痔がとびだす。風邪薬。便秘。痔。三題話みたいになってしまう。下品な下ネタになってしまいそうなので、この先は書かないほうがよろしいようで――ソウダネ、やめておきます。

●話をもどします。ブラッキ―はスヤスヤと寝息をたてている。寝息だけはいまもむかしもかわりない。まなざしもかわっていない。上目づかいにジッと見つめられるとゾクッとするほどかわいらしい。

●近頃街を歩いていても女性が、道端の木石を見るような視線しか向けてこない。これでも若いときはけっこうハンサムだったのになどとGGは嘆く。

●視線を向けてくれるのはまだありがたい。こちらが透明人間になったのではないかと不安になることがある――視線がわたしを透けてとおりぬける。無視されている。

●このところさらにやせ細りひとまわり小さくなったブラッキ―を胸にだきよせた。



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