田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

「長い長いズボンの夢」 麻屋与志夫

2018-03-12 11:31:08 | 夢見るGGの夢占い
3月12日 Mon.
長い長いズボンの夢を見た。

●どうやらわたしは高校のときの講堂にいるらしい。戦後は、講堂がなくなり体育館になってしまった。だからいまわたしがいるのが講堂だとすれば、ここは、敗戦直後のわたしが学んだ高校だ。そんなことを真剣にかんがえているじぶんがいた。じぶんの行動を上から見下している。

●わたしは講壇に立っていたが、ふいに反物のようにまるめていたものを広げだした。長いズボンだった。聴衆席まで下りてずっと一番うしろの席まで広げた。現実にはあるわけのない、長い長いズボンでこれをはける人間などけっして現実には存在しない。

●卒業式らしい。集まっていた学生たちが、ズボンの布地にふれて感心している。なにに、感心しておどろいているのかわからない。その布の感触におどろいているようでもある。現実にはありえない新しい素材なのかしれない。

●「これは紀元2600年も前からあるズボンです」そんな昔の人がズボンをはいていたなんてことはないだろう。だがわたしはそうまわりの学生に解説している。どうやら周囲にいる学生は同級生らしいのだか見覚えはない。青白く死人の肌をしている。「みんな死んじまって、どうしてだよ」わたしは話しかけている。「どうして――」

●おかしな夢をみたものだ。

●寝る前に先日外出したさいにはいたズボンが丁寧におりたたんでベッドの上にあったのでクロウゼットにしまった。半世紀も前に、銀座の英国屋でかったディオールのブランドものだ。いまは貧窮しているのでブランドモノなど買えないが――。

●なんとも夢判断がなりたたないので検索した。すると――。
「ズボンは男性のシンボルでバイタリティや行動力といった事をあらわしています」と解説してあった。

●長いズボンはわたしの生命力の象徴なのかもしれない。周囲にいた同級生はもうみんな死んでいる。わたしの長命を羨望しながらズボンの布地にふれていたのかもしれない。



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