田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

七草なずな、唐土の鳥が……  麻屋与志夫

2015-01-07 09:48:34 | ブログ
1月7日 水曜日

七草なずな、唐土の鳥が、日本の土地に、渡らぬ先に、ストトントン ……。

●70年以上も前に母に教わった俗謡だ。

記憶とは不思議なものでいまだに覚えている。

でも、念のため検索してみた。

トウトノトリガワタラヌサキニという意味を、

漢字表記でよんではっきりと理解できた。

●唐土を母はトウトと、にごらずに歌っていたようだ。

なにか朝からほのぼのとしたきもちになった。

眼の前の仏壇の母の位牌を見上げた。

母が七草をキザム、

俎板を叩く音が耳の奥からきこえてくる。

●そういえば、

母は死ぬ間際に、

「正一、ひとの癒しになるような小説を書いてよ」

といっていた。

●わたしは、アンチロマンに夢中になっていた。

ナタリーサロートのような小説を書いていた。

もちろん母のことばを歯牙にもかけなかった。

さびしかったのだろうな。

心の癒しをほしがっていた母に、

なにひとつむくいることができなかった。

●七草の朝の思い出だ。


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