田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

この寂しさを忘れない。来年こそは飛躍の年にーー  麻屋与志夫

2013-12-20 05:58:26 | ブログ
12月20日 金曜日

●芭蕉野分して盥に雨を聞く夜かな。
わたしの好きな芭蕉の句だ。この句の心情は実感として身に沁みる。20年ほど前100坪ほどある屋根を改装した。住んでいる家がむやみと広すぎる。もっと早く家全体も増改築したかったのだが無性に広すぎる。経費のことを考えるとなかなかできなかった。

●いまでも、雨がばしゃばしやボロ屋根から降りこんでくる夢をみる。まあ、それほどのことはなかったが、木製品ならぬ、プラスチックの金だらいをいくつも用意していた。雨漏りがはじまったら、カミサンが金だらいをかかえてあちこちに置いていく。金だらいが、いつぱいになるほどの雨漏りはめったになかった。でも、雨漏りの音をきいて風流を感じるほど超俗的にはなれなかった。

●夜来の雨。雨音をききながら冬の夜の寂しさを体感している。裏山では竹林が冬の風にさわいでいる。雨水をふくんでいるので、なんとなく風の音までいつもとは違うようだ。

●北関東の北端、関東平野の極み、もうここより北は日光、山々が周囲にある。

●舟形盆地の小さな田舎町に封印されて幾歳月。東京の朋を想い、町のきらめきをなつかしく思い出していた。盆地とはいうが、南だけが、関東平野に開けている。

●今回の『奥さまはmindvampire』は東京が場面設定されている。わたし自身まだ東京に住むことをあきらめたわけではない。40年も文学を語る、小説の〈今〉の話の出来る人のいない町に住む寂しさは言語に尽くしがたい。

●教養としての文学をみにつけている友だちはいるのだが、現代の小説を読まないから話が成立しない。この寂しさ、やるせなさはなんともしがたい。

●角川ブックウォーカー惑惑星に仕事を、こうした心境で悲しんでいる時に、いただいたのはありがたかった。

●来年は、さらなる活躍をと、駄馬に鞭打つ想いで、自らに期待している。励ましている。

●雨音をききながら風雅の道ならぬ、俗世での活躍を期した黎明の時だった。もっとも、まだ雨音がする。東の空に朝焼けを望むのはむりだろう。










 角川ブックウォーカー惑惑星文庫で検索してください。
 はじめの4ページくらいは立ち読みコーナーがあって気軽に読めますよ。
 ブログとは違ったGGの小説の文章を読んでみてください。
 
 
 

 今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。


にほんブログ村 ライフスタイルブログ スローライフへにほんブログ村