25
遅れて到着した機動隊。
吸血鬼に発砲する。
隊員にはふつうの暴徒としかみえていない?
「助けなければ。あのままではみんなやられてしまう」
異能部隊の百々隊長がバラヘンスからとびだす。
父の闘争心。
父の勇気。
ときとして、ウザかった。
でも……なぜ、戦いつづけるのか理由がわかりかけてきた。
父の行動をみて、わかった。
ミイマも太古から戦いつづけてきた。
これは人と人の戦いではない。
人と吸血鬼の戦い。
とだけはいえない。
これは神と悪魔の戦いなのだ。
神の創造した人を闇に落そうとする悪魔との戦いなのだ。
光と闇の戦いなのだ。
そして、わたしたちは光の戦士。
神の代理人。
光の戦士なのだ。
わたしたちは、その聖戦に選ばれし者。
戦いつづけるとこそ、わたしたちの定めなのね。
「みんな、こちらからは弓が射ることが出来るのよ」
ミイマがクノイチ48に示唆する。
「そうよ。Vを射るのよ」
百子が元気になる。
ミイマが堂々とバラヘンスの外に歩み出た。
「あなたの住む場所はこの東京ではない。この森でもない。あなたの住むべき場所は煉獄。地獄におちるがいい」
「なにぬかす。陽光の下に住めないから、地下街だとか、こうした暗い森に隠れている」
「地獄にもどりなさい」
「バカか!! おれはこの日本が好きだ。滅ぼし甲斐がある。いまがチャンスなのだ。政治も経済も混乱している。ナイフ魔が横行している」
「刺殺事件が多いのは、あなたが煽動しているからでしょう」
「そんな堅いこといわないで、美魔ちゃん。おいらと遊ぼうよ。ジャマだけでもしないでくれるかな」
「なにふざけているの」
「ふざけてなんかいない」
「ふざけているわよ」
「美魔。GGのいない寂しさに狂ったか。おれさまに勝てるとおもってか」
「しかり」
「GGを黄泉の国から蘇らせることだって、おいらには可能なのだ」
「なんども、おなじこといわせないで。おなじことばで誘惑しないでくれる」
拒絶のことばを行動であらわした。
ミイマはまっすぐ平然と歩いた。
街を散歩しているようだ。
歩調にみだれはない。
そのまま……サタンにだきついた。
大きく白い天使の羽がひらいた。
「おい、なにする。なにする。やめろ――」
「あら、道案内してくれるのでしょう」
「やめろ。やめろ」
「翔子。百子。GGとすこし遊んでくるね」
「ミイマ!! やめて!!!」
ミイマのやろうとしているとがわかる。
このまま戦っても勝てる相手ではない。
ならば、GGに会いにいく。
このまま黄泉の国へ。
サタンを道案内にして。
バサッと羽ばたきする。
そのまま虚空に消えていく。
止める、ことができなかった。
ミイマの決意を翻すことができなかった。
庭園美術館の広い芝生の庭に。
闇が訪れていた。
今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
皆さんの応援でがんばっています。
にほんブログ村
遅れて到着した機動隊。
吸血鬼に発砲する。
隊員にはふつうの暴徒としかみえていない?
「助けなければ。あのままではみんなやられてしまう」
異能部隊の百々隊長がバラヘンスからとびだす。
父の闘争心。
父の勇気。
ときとして、ウザかった。
でも……なぜ、戦いつづけるのか理由がわかりかけてきた。
父の行動をみて、わかった。
ミイマも太古から戦いつづけてきた。
これは人と人の戦いではない。
人と吸血鬼の戦い。
とだけはいえない。
これは神と悪魔の戦いなのだ。
神の創造した人を闇に落そうとする悪魔との戦いなのだ。
光と闇の戦いなのだ。
そして、わたしたちは光の戦士。
神の代理人。
光の戦士なのだ。
わたしたちは、その聖戦に選ばれし者。
戦いつづけるとこそ、わたしたちの定めなのね。
「みんな、こちらからは弓が射ることが出来るのよ」
ミイマがクノイチ48に示唆する。
「そうよ。Vを射るのよ」
百子が元気になる。
ミイマが堂々とバラヘンスの外に歩み出た。
「あなたの住む場所はこの東京ではない。この森でもない。あなたの住むべき場所は煉獄。地獄におちるがいい」
「なにぬかす。陽光の下に住めないから、地下街だとか、こうした暗い森に隠れている」
「地獄にもどりなさい」
「バカか!! おれはこの日本が好きだ。滅ぼし甲斐がある。いまがチャンスなのだ。政治も経済も混乱している。ナイフ魔が横行している」
「刺殺事件が多いのは、あなたが煽動しているからでしょう」
「そんな堅いこといわないで、美魔ちゃん。おいらと遊ぼうよ。ジャマだけでもしないでくれるかな」
「なにふざけているの」
「ふざけてなんかいない」
「ふざけているわよ」
「美魔。GGのいない寂しさに狂ったか。おれさまに勝てるとおもってか」
「しかり」
「GGを黄泉の国から蘇らせることだって、おいらには可能なのだ」
「なんども、おなじこといわせないで。おなじことばで誘惑しないでくれる」
拒絶のことばを行動であらわした。
ミイマはまっすぐ平然と歩いた。
街を散歩しているようだ。
歩調にみだれはない。
そのまま……サタンにだきついた。
大きく白い天使の羽がひらいた。
「おい、なにする。なにする。やめろ――」
「あら、道案内してくれるのでしょう」
「やめろ。やめろ」
「翔子。百子。GGとすこし遊んでくるね」
「ミイマ!! やめて!!!」
ミイマのやろうとしているとがわかる。
このまま戦っても勝てる相手ではない。
ならば、GGに会いにいく。
このまま黄泉の国へ。
サタンを道案内にして。
バサッと羽ばたきする。
そのまま虚空に消えていく。
止める、ことができなかった。
ミイマの決意を翻すことができなかった。
庭園美術館の広い芝生の庭に。
闇が訪れていた。
今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
皆さんの応援でがんばっています。
にほんブログ村