田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

皮をむかれた白ウサギにやさしい言葉を/麻屋与志夫

2011-01-01 08:11:15 | Weblog
謹賀新年

みなさんおめでとうございます。
ことしはウサギ年ですね。

●ウサギと言えばおもいだすのは、因幡の白ウサギの話です。
鰐(さめ)に皮をむかれて苦しんでいる白ウサギに
「海の水で体を洗い、風の吹く高い山のてっぺんでかわかしたらいい」
と、いじわるなことを言った大国主命の兄弟のことです。

●この話の教訓は、ひとのいうことを丸ごと信じては危険だ。ということでしょうか。
情報を分別しないで、なんでも信じてしまう愚かしさはいまも変わりないようです。

●わたしには、マスコミ、とくにテレビでながされるおバカタレントの発言がこれにあたるとおもわれます。
ふざけた発言をきいても、それをオフザケとか、笑いをとるためと理解できる大人には無害です。わたしも、ついつい笑わされています。
でも、子どもたちにとっては、そうはいきせん。
「学生時代に勉強しなくてもタレントになれるよ」
と彼らの心ない発言を真にうけているのです。
影でネタ帳をつくって日夜くろうしていることもぜひ披露してください。

●地方にあって、貧困にあえぐ家庭の子供ほど、テレビに依存しています。テレビの影響は絶大てす。テレビで聞く言葉は信じます。この子たちに、どんな言葉をかければいいのでしょうか? 

●「勉強などしなくていい。部活を真面目にやれ」
そうした言葉ではないことだけは、確かです。

●努力する者は救われる。
くらいのことは言ってください。
あなたたちは、こどもにとっては神様なのですから。    

●今年も年末に、スーパーでみうけました。
試食の蜜柑に、群れている子どもたちを……。
餃子の試食に、群れている中高年の男たちを。

●あれはあくまでも試食ですよね。
むしゃむしゃと食べつづけるものではありません。
かなしいことです。

●はやくこの商業原理主義からはじき出された人たちに春が来るといいですね。

●政治家の、そして政策の劣化、マスコミの劣化、教育の劣化。
数え上げるときりがありません。
子語と交米。
あらあら、パソコンで変換したらこんな言葉になってしまいました。
小言幸平衛。
こんな言葉ももう死語なのでしょうかね。
コゴトコウベエといわれないうちに、
このへんでひっこんだほうがよろしいようですね。

●今年がよい歳となるように精進しましょう。
            
        平成23年 元旦  麻屋与志夫


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