田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

筵   麻屋与志夫

2009-11-20 23:33:14 | Weblog
11月20日 金曜日 

●「テレビをみていたらあるタレント嬢が「座敷に筵を敷いて」といっていた。

「土座に筵を敷て」と奥の細道は、飯坂温泉から旅立つ章にあったと記憶する。

茣蓙。

うすべり。

むしろ。

同じようなものなのだろう。

わたしには茣蓙とかうすべりはいぐさであんだもの。

筵は藁を材料として編み上げたものとして記憶されている。

●それはさておき、「粗莚」あらむしろをご存じだろうか。

この前に書いた麻の荷物はこの粗莚で梱包して出荷した。

もちろん、縛るのは荒縄である。

いずれも藁を原料としとていた。

●プリンターを買ってきて梱包を解いた。

いやはや時代が違うなとおもった。

その梱包材料をなんと表現していいかわからなかった。


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低地恐怖症  麻屋与志夫

2009-11-20 20:55:06 | Weblog
11月20火 金曜日

●わたしには低地恐怖症がある。

それほど、おおそれた意味合いはない。

「低地にはどこにも立ち止まってはならない。山にのがれな

さい。そうしなければ、あなたは滅びます。」創世記19:17

聖書にでてくる低地でもない。

もっと日常的なことだ。

わたしの住む鹿沼は舟形盆地にある。

そしてわが家はその一番たぶん低いところにある。

そしてJR鹿沼駅は東側の台地にあるのだが、この台地にむかってのびた勾配のある

道は「停車場坂」と呼ばれている。

でもこの地名をいまでは使う人はいないのだろうな。

だって、車で一分とはかからない距離だ。

●むかしはリャカーとか大八車でこの坂を上った。

荷物をひきあげた。

貨車便で麻の荷物を大阪方面に出荷するためにおおよそ四百キロちかくの荷物を

リャカーの荷台に積んでひきあげた。

そこでトラブルが生じた。

雨上がりの未舗装の泥道でリャカーが後ろに滑り出す。

いくら梶棒を握ってふんばってもズルッズルッと後ろに後退してしまう。

冷や汗がでた。

このままアリ地獄にひきこまれてしまうのではないか。

低地の底まで落ちていくようだ。

リャカーがたおれたらどうしょう。こわかった。

●そのときの恐怖がたぶんPTSDとなっているのた。

●「ほんと怖かったのだから」

60年後の少年はカミサンにそのときの恐怖を話しながら隣町にいそいでいだ。

プリンターとコピーをかねたキャノン機器「インクジェットプリンター」を買うた

めにヨドバシカメラにいくのだ。

●ディーン・クーンツの父親のようだった。

怖い父をおもいだしてしまった。



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イルージョン/奥様はバンパイァ 麻屋与志夫

2009-11-20 04:28:24 | Weblog
奥様はバンパイァ77

○悩んで、悩んで、悩みぬけ。

それでもだめならパソコンだ。

どこかできいたことのある。

星野監督のでていたコマーシャルだったかな? 

Gじぶんのパソコンに向かった。

玲加たちはMとまだ話中だ。

おどろいたことにパソコンには蝿で検索したところ、でていた。

出ていました。

誘引剤でひきよせて退治する方法をはじめ、おどろいた。

かずかずの方法がのっている。

硫黄を燻したことなど、恥ずかしくなるほどだ。

CMのオンパレード。

○「え、そんなことあるのですか」

となりのパソコンではMと話していた玲加が絶句した。

「大量発生しているのは事実でしょうが……。

学校に現れたほどの規模で人をおそう。

……というのは納得できないわね。

イルージョンをみたのかもしれないわ」

「そんなことがあるのか」

おどろいてもGききかえす。

「わたしの遡行記憶にないということは。

みんなでマスヒステリーにかったのかも」

Mにカメラで校庭の様子をみてもらったら。

「それより……ぼくみてきます」

ワンボックスカーから武がとびだした。

Gも、Mとの会話は玲加に任せて武のあとを追った。

なんたることだ。

あれほどの、蝿の大群をおとしたのに。

まばらにしか蝿の死骸は落ちていない。

むしろ硫黄の燃えカスのほうが現実味を帯びて残っている。

喉にくるこの臭い、涙をさそうこの臭いが確実に現存しているというのに。

蝿の死骸があまりみあたらない。

こんなことってあるのだろうか。

それこそ狐につままれたみたいだ。

とおもってGはあわてた。

幻影かもしれないといったのは、ほかならぬ吸美族のカミサンだ。

狐の化身と信じられているmimaだ。

マインドバンパイァの妻だ。

わが愛する奥様だ!!!



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