ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

『なぜ外務省はダメになったか』 - 3 ( 限度を超えた対中ODA )

2017-10-19 13:29:18 | 徒然の記

 この本は、前半と後半に分かれています。前半は村田氏の叙述ですが、後半は氏を含む三人の対談形式となっています。

 予備知識として、三人の略歴を本の裏扉から転記しますが、村田氏はすでに知っているので、残る二人です。

  1. 田久保忠衛

  昭和8年生まれ。早大法学部卒。時事通信社ワシントン支局長、のちに外信部長、編集局次長。杏林大学教授となる。

  2. 古森義久

  昭和16年生まれ。慶大経済学部卒。米国ワシントン大学留学。毎日新聞記者、サイゴン、ワシントン特派員。のちに産経新聞者で、ロンドン、ワシントン支局長、初代中国総局長を経て、ワシントン駐在編集特別委員兼論説委員。

 三人の対談の部分で、私が最も衝撃を受けたのは、中国に対する不必要な多額のODA援助の実態と、親中派の国会議員の実情でした。薄々は想像していましたが、ここまでハッキリ語られるとは考えていませんでした。

 選挙期間中なので議員の名前を出さないようにと、最初は思いましたが、途中から無用な配慮を止めにました。

 余計なコメントをを加えるより、三人の意見をそのまま紹介することにしました。以下の内容で、ブログにまとめました。

   1. 限度を超えた対中ODA
 
   2.   親中派の議員の中国詣で
 
   3. チャイナスクール
 
 〈 1. 限度を超えた対中ODA   〉
 
 古 森・・
 
 ・対中外交の最大の柱は、やはり中国への、公的資金の供与でしょう。
 
 ・なにしろ総額6兆円という天文学的な資金が、中国へ贈られているんです。」
 
 ・最近のODAは返済期間や金利などを考えると、限りなく贈与、つまり無償援助に近いのです。この資金の供与は、日本ではほとんど報道されません。
 
 ・資金供与の決定は、財務省が主体で密室で決めています。
 
 ・誰がどういう基準で、どういうプロセスで決めているのか、明らかになっていません。
 
 ・平成13年4月、広東省の空港建設に438億円、湖北省の化繊プラント建設に72億円でした。
 
 ・ところが日本は洪水のような中国の化繊品の輸入で、福井、富山、石川などの北陸地方で、中小企業の倒産が続出しているのです。
 
 ・であるのになぜ日本の援助を中国にするのか、北陸三県の繊維協会から激しい抗議が起き、国会で問題になりました。
 
 ・平沼経済産業相はこの資金供与について報告されておらず、知っていれば反対しただろうと、驚くべき答弁をしています。
 
 ・放っておくと、ODAに対する国民の信頼が失われていきます。さらに中国への反発が、不必要に高まっていくでしょう。
 
 ・対中ODAというのは、そうした進行性のガンのような危険な毒性を持つに至っています。
 
 ・中国の国民一般は、日本から援助をもらっているという事実を知りません。私が接した中国の知識人には、日本から援助を貰う必要なんかないんじゃないかと、そういう意見が多かった。
 
 村 田・・
 
 ・大平首相がODAを始める時、中国への友好関係の維持発展を述べたのは、心の中で戦後賠償をしなかったことが、負い目になっていたのでしょう。
 
 ・でも三兆円くらいで、もう賠償分は済んだと割り切るべき時期です。
 
 ・旧ソ連圏だったウズベキスタン、それからインド、バングラディシュ、ミャンマー、それからアセアンの重要国であるフィリピン、インドネシア、タイ、マレーシアにも、引き続き支援を行う必要があります。
 
 ・ベトナムとの関係緊密化のため、手段としてODAを大いに使うべきでしょう。
 
 田久保・・ 
 
 ・それだけの壮大な外交的構想に基づいて、ODAを配分できる人は誰なのでしょう。あるいは、どこの省なのですか。
 
 ・経財産業省や農林水産省もそうでしょうし、そういうものを全部まとめて統合して、戦略や外交に結び付けられるところって、どこでしよう。」
 
 村 田・・
 
 ・一昔前に比べれば、外務省に集まる度合いが高くなりました。
 
 ・しかしまだ完全ではない。外務省の下に、国際協力庁みたいなものを作るのも一案です。
 
 ・アメリカの、AIDのようなものです。ODAは外務省主導で行うのが、一番国益にかなうと思います。
 
 古 森・・
 
 ・ちなみに中国側は、日本からの援助を「 合作 」と呼んでいます。
 
 ・援助を合作と呼べば、受ける側は、ますます援助をもらっているという感がなくなります。
 
 ・日本側でも経済援助言とわないで、経済協力という用語にしています。
 
 ・日本側にも、問題があります。ですから中国国民に、日本から多額の金をもらって中国が非常に助かっている、という意識はほとんどないのです。
 
 ・田久保さんが言われたように今の対中援助は、ODA大綱の四原則のうち、三つの全てに違反しています。
 
 ・しかも中国自身が、年間500、600億円という巨額を他国に援助として与えています。
 
 ・日本からもらう金の、3分の1に近い金額を供与しています。これはどう見てもおかしい。
 
 ・さらに言えば中国の外貨準備高が、日本に次いで世界第2位の巨額に達することです。こんな中国へ、援助の必要などありません。
 
 対中国ODAの不都合さについては、まだ沢山の意見が交わされていますが、さわりの部分だけを紹介しました。
 
 中国の国民に実体が知らされていないと、3人が話していますが、日本国民も何を知らされていたのでしょう。対談を読んでいますと、ツンボ桟敷に置かれた国民の姿が浮かびます。
 
 官僚や新聞記者や政治家は、肝心なことを国民に知らせず、巨額の税金を使っているという事実が分かってきました。
 
  村田氏も外務省の役人らしく、他の二人に指摘されるODAの不合理さには同意せず、他省が介入していたODAを、外務省が一手に行うべきだと省益を優先させています。
 
  今回は予定していた3項目のうちの一つを、紹介しました。次回は、下記2と3の項目について報告します。
 
   1. 限度を超えた対中ODA
 
   2.   親中派の議員の中国詣で
 
   3. チャイナスクール
 
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『なぜ外務省はダメになったか』 - 2 ( 月とスッポンの外務次官 )

2017-10-18 17:07:53 | 徒然の記

 昨日の続きです。同じく氏の言葉を著書から割愛しつつ、紹介します。

  〈 2. 瀋陽総領事館における脱北者への、不当な対応事件  〉
 
   ・外務省員に求められる第一の勇気は、危険を恐れず義務を遂行することである。
 
  ・瀋陽の総領事館で起きた、中国の武装警官による北朝鮮人亡命希望者の連行は、もとよりウィーン領事条約違反であったが、
 
  ・情けなかったのは泣き叫ぶ母子を日本側が傍観し、不可侵権を有する公館内に、警官の侵入を許したことである。
 
  ・国際法の基本を知らなかったことも問題であるが、相手が武装警官であっても強く叱責し、身体を張ってでも連行を阻止すべく努めるべきであった。
 
 氏は、国権の意識のない外務省の後輩が増えている理由を、憂えます。氏が外務省のトップにいた時は、このような正論があったということになります。
 
  ・日本においては依然として、国旗・国歌を承認しないという勢力が、ことに教育職者間に多い。
 
  ・そもそも日本における反国家主義者の多くは、教条主義的左翼思想を唱えたり支持したりした者である。
 
  ・ソ連の崩壊時に、マルクス・レーニン主義の破綻を見せつけられても、改宗する勇気を持たないまま今日に至っている人が多い。
 
   ・これらのグループに属する人々の一部には、愛国心はあくまで否定すべきものであることを、もっぱら大東亜戦争への回顧のみから根拠づけ、
 
  ・社会愛、市民愛こそが、日本人の目指すべきものであると、唱えている者もいる。
 
  ・かかる主張の空虚さは、私がいちいち論ばくするまでもないであろう。
 
 氏の指摘するこのグループが、嫌悪してやまない「獅子身中の虫」であり、「駆除すべき害虫」どもです。この害虫が小泉首相の靖国参拝に対し、中国と声を合わせ、大反対の合唱をしていました。
 
 先頭に立っていたのは、言うまでもなく反日NHKと朝日新聞です。当時の日本でこうした著作を出すには、外務省の元高官であったとしても勇気が必要だったと思います。
 
  ・国家のために必要な時は、西園寺の言う大勇が必要なのであろう。
 
  ・外務省改革問題の嵐の中の現在、私は村田次官の大勇を評価する。」
 
 巻頭の岡崎久彦氏の言葉が、大げさなものでないことが分かります。
 
   ・相手の意を迎えることが外交だと錯覚したり、本人が意図している訳でなくても、売国的と見なさざるを得ない土下座外交的行為を結果として行ったり、
 
  ・日本の正当な主権が侵害されることに対し、憤りを示さなかったりする鈍感な省員がいた、ここ数年の外務省の風潮に警鐘を鳴らすため、
 
  ・私はあえて 「愛国心」 なる言葉を用いる。愛国心なき人間は、良き国際人ではあり得ない、というのが私の信念である。
 
  ここまで率直に意見を述べる高級官僚を知りませんが、外務省の後輩たちが、愛国心を失った原因を語るのなら、もう一歩進めた本音を言ってもらいたい気がしました。
 
 つまり「憲法改正」です。自分と同じ問題意識なので、どうしても期待しました。しかし本が出版されたのは第一次小泉内閣が発足した時で、「憲法問題」に触れるのさえタブーでしたから、氏への期待はここで止めます。
 
 忘れてならないのは、矢張り元文科省の次官だった前川氏のことです。
 
 氏は今年の8月に講演会に講師として招かれ、平成27年の安保法制反対デモの時は、シールズとともに国会前にいたと語りました。
 
 ・集団的自衛権を認めるのは、憲法違反である。
 
 ・国家権力が私物化される有様を、国民に知らせるべきと思った。
 
 ・デモに参加していると分かったら、自分は次官になれなかったと思うが、バレなかったので次官になれた。

 氏は、村田氏と同じく率直に意見を述べた高級官僚ですが、話している中身は月とスッポン、提灯に釣鐘、比較するのさえ腹立たしくなります。

 政府の行政官として氏が反政府デモに参加していたこと、それを恥と思わず笑い話にする。デモに参加していたというのですから、氏は反日左翼の支持者です。

 文部科学省のトップに「獅子身中の虫」が座っていたという、空恐ろしい話ですが、今もって責任を問われず放任されたままというのは、どういうことなのでしょう。

 外務省にはまだ村田氏のような人物がいますが、文科省には誰がいるのか。前川氏に似た反日左翼の官僚たちが、せっせとお花畑を広げる政策を推進しているのでしょうか。政府を追求するのなら、国民はこんなところを責めなくてはなりません。モリカケ問題など、これに比べたら枝葉末節の問題です。

 同じ話をしても、村田氏のような政府高官が語れば世間は耳を傾けます。息子たちもそうである気がしますので、長くなっても氏の言葉を紹介しようと思います。

  ・占領期間中に、日本の過去がことごとく断罪されたことにより、日本人は、日本という国の成員として生きて行くほかないにもかかわらず、

  ・日本人であることに、後ろめたい感情を抱く人々すら出てきた。占領中に禁止された国旗と国歌は、主権回復後40年間も公的に認知されなかった。

  ・ようやく法的に認知された現在でも国の祝祭日に国旗をあげる家庭は少ない。

  ・戦前は国旗が祝祭日に、各戸の門前に掲げられていたことを記憶している私は、50余年前の敗戦と占領のため、国民がいかに心理的に、かつ巧妙に、いかに深く傷つけられたかを痛感する。

   ・本にとってさらに不幸であったのは、日本人の中から一転して、過去の全てを清算すべしという者が輩出し、むしろ彼らが、言論の主流を占めたことである。

  ・情けなかったのは、戦争中、戦争を鼓舞した知識人や言論人の中から、いわゆる戦後民主主義者なる者が、学界でも報道界でも、

  ・雨後のタケノコのごとく出現して、日本の過去をほぼ全面的に否定し、占領軍の導入した政策を、手放しで礼賛したことである。

 良い例が先日「ねこ庭」で取り上げた、大江健三郎氏です。氏は自ら戦後民主主義者と名乗っていましたが、戦後民主主義者というのは、戦後になり、以前の主張を変えた変節漢だったということです。

 いわば今回の衆議院選挙で、希望の党の推薦が欲しさに、これまでの主張を捨て、安保法制と憲法改正に賛成した民進党議員と同じ恥知らずということになります。

 これでも民進党の議員や、反日左翼の共産党に票が入るとしましたら、日本の再建は遠いと覚悟しなくてなりません。今回の選挙で害虫が駆除されるという期待は、甘いのかも知れません。

 文科省はトップに反日左翼の次官がいて、外務省には愛国の次官がいて、まさに人生いろいろ、官僚もいろいろです。明日からは、官僚だけでなく、「政治家もいろいろ」という事実を、村田氏の著作から紹介してみようと思います。

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『なぜ外務省はダメになったか 』 ( 大勇の村田次官 )

2017-10-17 22:28:34 | 徒然の記

 村田良平氏著『なぜ外務省はダメになったか』( 平成14年刊 扶桑社 ) を、読了しました。

 縦割り行政が日本をダメにしている、省益あって国益なしなど、官僚社会をあらわす言葉として何度も耳にしてきました。日本国内での話だとばかり思っていましたが、国外においても同様になっているとは、予想もしていませんでした。

 知らないことというより、知りたかったことを数多く教えてくれた、有意義な本でした。

 昭和4年生まれの氏は、今年88才です。京都大学を卒業後に外務省へ入り、外務省のトップである次官となり、駐米大使、駐独大使を務めた人物です。元同僚だった岡崎久彦氏が、推薦文を巻頭に寄せていますので、まずそれを紹介します。

 「村田大使の新著出版は、近来にない快挙である。」

 「およそ役人が四囲に気兼ねしながら書いた文章ほど、つまらないものはない。」

 「私は氏との長いつき合いで、世情の毀誉をおもんばかって筆を曲げることをしない、信念と見識のある人と知っていた。」

 「氏は最近の産経新聞で、外務省の後輩を実名で批判した。」

 「それを聞いた外務省の、現役・OBの間に衝撃が走った。」

 「国家のために必要な時は、西園寺の言う大勇が必要なのであろう。外務省改革問題の嵐の中の現在、私は村田次官の大勇を評価する。」

  この本が出版される直接のきっかけとなったのは、当時の世間を騒がせた二つの事件です。

  1. 外務省役人による、官房機密費流用事件 ( 平成13年発覚 )

  2. 瀋陽総領事館における脱北者への、不当な対応事件  ( 平成14年 )

 記憶を辿ってみますと、連日テレビや新聞で騒がれ、外務省が大いに叩かれていた事件だったと思い出します。本題に入る前に、事件の概要を紹介しておきます。

 〈 1. 外務省役人による、官房機密費流用事件 ( 平成13年発覚 )  〉

 首相外遊を担当する外務省の「要人外国訪問支援室長」 である松尾克俊が、過去7年に渡り、約10億円に上る官房機密費を私的に流用していた事件です。
 
 受領した10億円のうち、7億円を競走馬 ( 14頭 ) の購入や、ゴルフ会員権、高級マンションの購入に充て、さらには愛人へ供与するなどし逮捕されました。
 
 時の小泉首相により、斎藤国際事業団総裁、林駐英大使、柳井駐米大使、川島事務次官、飯村官房長が更迭されるという金銭まみれの大事件でした。
 
 〈 2. 瀋陽総領事館における脱北者への、不当な対応事件  ( 平成14年 )  〉

 金高哲一家など5人の亡命者が、日本国総領事館に駆け込んだところを、中国の武装警察官に取り押さえられました。

 総領事館の敷地内に、無断で警官が足を踏み入れていたにもかかわらず、応対に出た宮下副領事が亡命者の取り押さえや敷地立ち入りへ抗議を行わず、警官の帽子を拾うなど友好的な態度をとりました。

 逮捕された亡命者が、北朝鮮へ送還される可能性があったのに、何も対応しなかった様子が、支援団体NGOによりビデオカメラで撮影されており、これが国内のテレビで報道され、日本と韓国で大きな批判が起きました。

 阿南駐中特命全権大使が事件発生直前に、「亡命者が大使館に入ってきた場合は、追い返すよう」にと、指示を出していたことも明らかになり、さらに問題が大きくなりました。

  この二つの事件について、村田氏はなんと語っているか。著作から紹介します。
 
 〈 1. 外務省役人による、官房機密費流用事件について 〉
 
  ・この一年余の期間に外務省をめぐる問題で、国民の知るところとなったものは、余りにもひどい。
 
  ・元外務省員としての、私の誇りは深く傷つけられた。
 
  ・公務員倫理の問題は日本に限ったことではないが、道義の頽廃は、日本全体に及んでいる現象であると考える。
 
  ・その原因の根幹は、敗戦後、物質欲のみに動かされ、良心を失った国民が増えたこと。
 
  ・学校教育や家庭のしつけにおいて、私心を抑えて公共を重んじる。恥を知るという、当然のことを教わらなかった国民が増えたことであろう。
 
 外務省の役人の不祥事を、国民全体に広げてしまう論調に、官僚特有の言い訳を感じましたが、次の言葉には同意しました。
 
   ・私は、国を愛するということにまったく触れていない、教育基本法は最悪の欠陥法であり、一日も早く改正されるべしと考えている。
 
  ・また文部省が推進しようとしている、ゆとり教育なるものは、日本の子供たちの学力低下と、道徳教育の一層の頽廃をもたらす亡国の政策だと考えている。
 
  ・しかし、これらのことがあるからといって、過去数年間に行われた外務省の醜態は、いささかも弁護できるものではない。
 
  同じ官僚のトップにいた次官ですが、どうやら氏は元文部科学省の前川氏とは、比較にならない人物のようです。前川氏の座右の銘は「面従腹背」だそうですが、外務省の村田氏は愛国心を語ります。
 
 ただそんな氏をトップに持っていた外務省も、なぜか現在は愛国心が見えず、害務省と揶揄されています。
 
 本日は二つの事件のうちの一つしか、紹介することができませんでした。残念ですが、続きは次回にいたします。長くなりますと、訪問される方がいなくなり、まずもって、息子や孫たちが読んでくれません。( ただし、孫娘二人は、現在3才 )
 
 選挙のことも気になりますが、外務省の内情や課題も、今後のためには必要な知識です。自分の気持も引き締めて、明日に備えます。お休みなさい。
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10月11日の新聞の見出し ( 比較検証 )

2017-10-16 17:09:13 | 徒然の記

 千葉日報の10月11日の見出しを見ていますと、マスコミの姿が分かります。右へ倣えの業界なので、おそらく他の新聞も似たようなものでしょう。歴史的な選挙ですから、子や孫たちのため、見出しだけでも記念に残しておきたくなりました。

 1面から23面まで、ランダムに転記してみます。

 「安倍政治の継続問う」「22日投票」

 「憲法、消費税、3極論戦」

 1面は昨日のNHKのラジオ放送と同じで、「安倍政権の継続を問う」の見出しが、一番大きな文字です。「3極」と書いているのですが、記事を読みますと、どれが3極なのかさっぱり分かりません。

 一つ目は自民党公明党で、二つ目が希望の党です。三番目が、立憲民主党と共産党、そして四番めに「日本維新の会と社民党も挑戦」と書かれています。それなら四つめの日本維新の会と社民党は、極に入らないその他なのか、なんとも不思議な記事です。

 害虫のような社民党は、どうでも良いのですが、このような書き方をされて、日本維新の会は機嫌を損ねないのかと心配します。千葉の地方紙なので、大阪の人間に読まれないと高をくくっているのでしょうか。

 2面と3面は、選挙の特集ページです。2面の全ページが、千葉県の立候補議員の顔写真と経歴で、3面は政党党首の顔写真と、演説の第一声が要約されています。煩雑なので議員のページは割愛し、党首の見出し部分を紹介します。

   自民 安倍総裁  「愚直に政策訴える」

   希望 小池代表  「1強終わらせよう」  

   公明 山口代表  「自公で基盤固める」  

   共産 志位委員長 「政権の暴走止める」

   立憲 枝野代表  「暮らしを取り戻す

   維新 松井代表  「身を切る改革当然」

   社民 吉田党首  「憲法生かす政治を」

   日本のこころ 中野代表 「国民による憲法を」

 4面の見出しは、安倍政権への批判が大きな活字で飾られています。

  「首相、圧勝パターンに暗雲」「野党、政権批判票を争奪」

  「問われる、数のおごり」「政治手法に強権批判も」

  「責任ある政治、追及を」

 これを見ますと、まるで野党が自民党への批判票を多量に奪い取り、いかにも躍進しているように受け取れます。マスコミが言う「数のおごり」というレッテルに、いつも疑問を感じています。

 民主主義の社会では、多数決で物事を決めるのが原則なので、当然多数の信任を得た政党が政策を進めます。これが道理で正しいのに、総理が何かすると、腐れマスコミが「数のおごり」というレッテルを持ち出してきて、貼ります。

 今回はさらに、「政治手法に強権」というレッテルが、追加されました。

 「責任ある政治追及を」と書かれますと、これまで自民党が無責任な政治をしてきたと言わんばかりです。それならば、民主党の三年間はどうだったのかと、これに触れないのは不公平でしょう。

 最後が23面です。

 「3極の戦い 火ぶた」「県内13区で舌戦スタート」

 「他陣営への批判相次ぐ」「自共希 三つどもえ激戦」

 これでやっと分かりました。千葉日報のいう三極とは、自民党、共産党、希望の党でした。それ以外の党は、報道する必要もないという扱いです。

 ブログを書いている現在は、10月16日の月曜日ですから、状況が大きく変わっています。希望の党への支持が大きく下がり、「絶望の党」と言われるようになっています。マスコミの扱いも小さくなり、反対に立憲民主党が持ち上げられています。

 この変化は、国民の声や有権者の意見でなく、腐れマスコミが反自民貫徹のため、希望の党から立憲民主党へ支援の対象を変えたことが原因です。

 この面では、さらに「県民の声」という見出しで、

 「北朝鮮には厳しく」「子育て支援充実を」「疑惑隠す政府はダメ」という、千葉県民の声が掲載されています。

 北朝鮮対応と子育て支援については安倍政権を持ち上げ、「疑惑隠し」で大きく叩くという、なかなか手の込んだ声の配列です。どうやら千葉日報には、小池氏に劣らない策士がいるようです。

  結論として言えるのは、新聞やテレビだけの情報で投票するのは、至難の技だということです。溢れるばかりの記事が書かれていますが、山を賑わす枯れ木のようなもので、何の役にも立ちません。

 大事なのはマスコミの情報でなく、自分の国を大事にする心を失わずに暮らすことです。国を大切にする政治家は誰なのか、国を思う学者は誰か、真面目に考えていれば、日本を蝕んでいる「獅子身中の虫」や「害虫」が見えてきます。

  本日は千葉日報の記事だけでやりましたが、産経、読売、日経、朝日、毎日と、他の新聞の見出しを並べて比較したら、もっと有意義な検証ができるはずです。100年も経てば貴重な資料となるのですが、ここに難点があります。

 それは、

 「そんな馬鹿げたことをやる時間が、自分にはない。」

 「ブログに書いても、誰も読んでくれない。」

 この二点です。

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NHKの選挙報道

2017-10-15 11:21:52 | 徒然の記

 所用があり、付近の駅まで車で出かけました。ラジオをつけると、NHKの各党責任者に聞く選挙番組が流れてきました。

 「今回の選挙は、安倍政権への信任を問う選挙でもあります。」

 「この選挙での大きな争点は、今後私たちの暮らしはどうなっていくのか、」「というところにあります。」

 「各党の選挙責任者に、それぞれの意見を、一人30秒以内で訴えて頂きます。」

 司会者の声を聞き、私はスイッチを切りました。多くの人は何気なく聞き流しているのでしょうが、これがNHKの偏向報道の見本です。先ずもってNHKは、今回の選挙をどうして「安倍政権への信任を問うもの」と、こうしたレッテルを勝手に貼ってしまうのでしょう。

 司会者の説明には、「問題が多い安倍政権を、このまま続けさせて良いのか。」という否定的な響きが込められています。国の安全保障問題や、北朝鮮の危機への対応等、差し迫った課題があるにもかかわらず、「選挙の大きな争点は」「私たちの暮らしがどうなっていくのか。」であると、意識的に争点をずらしています。

 こうなると、各党の候補者の話は聞くまでもありません。新聞やテレビで彼らが喋っている言葉が、いやでも頭に浮かびます。

 「森友問題・加計問題を、国民の目から隠し、友達に便宜を図ったことを隠すための選挙です。」

 「政権を私物化するものであり、絶対許せません。」

 「憲法を逸脱した安保関連法を作り、憲法を改悪しようとする安倍独裁政権の暴走を、これ以上許してはいけません。」

 司会者が「政権への信任を問う選挙」だと言えば、反日野党の宣伝文句は決まっています。一人30秒以内と制限されますと、こんな言葉しか言えませんし、自民党の責任者には説明の時間がありません。

 「安倍総理は、景気が良くなっていると言いますが、」「国民にその実感はありません。」「格差が拡大するばかりで、弱者切り捨ての政治に、国民はうんざりしています。」

 暮らしはどうなるのかとアナウンサーが言えば、反日の野党は、ここぞとばかり安倍政権の批判をします。株価は下がり続け、働きたくても仕事がなく、景気が落ち込むばかりだった民主党政権でのことは、誰も語りません。自民党がそれを口にすれば、醜い野党批判と受け取られてしまいます。

 国会答弁で総理が、民主党政権時と比較し、景気回復の各種指標を並べたことがマイナス効果になった例もあり、短い報道番組の議論ですと、自民党は不利になります。ましてアナウンサーが初めから、安倍政権へ批判的な立場なので、発言の機会が野党に多く振り向けられます。

 ラジオのスイッチを切ったのに、どうしてこんな推測ができるかと言えば、家で見るテレビも千葉日報も、毎日同じ調子で「政権批判」の報道だからです。

 「どれもこれも偏向している」と私が不機嫌になりますと、家内が宥めます。

 「偏向だったら、信じなきゃいいんでしょう。」「色々な意見を聞いて、判断するのは自分だし。」

「いろいろな意見が、報道されていないから言ってるんだ。新聞もテレビも、一斉に同じことを言っているなんて、おかしいと思わないか。」

「世の中がそうなってるんだから、お父さんが一人で怒っても変わらないんだし。」

 最近は、諦観の家内と 怒りに燃える私です。政治の話は、家庭内で避けていますが、戦後政治の荒廃は、庶民の家庭の平穏まで乱しています。

 常識で考えても、すぐに分かる話です。安倍総理が独裁者というのなら、どうして党内の議論が集約できないのでしょう。

 結党以来の党是が憲法改正だというのに、氏が改正を言い始めると党内の議員が従わないばかりか、反対意見をマスコミに流す不心得者がいるなど、こんなことすら制止できない総理のどこが独裁者なのでしよう。

 NHKを筆頭に反日の朝日新聞以下、マスコミはこぞって安倍攻撃をしますが、いったい総理はどの新聞を廃刊にしたのでしょう。腐れテレビの、どの局の免許を停止したのでしょうか。

 独裁者というのは隣国の習近平氏のように、気に入らない出版物を発行禁止にし、編集者を刑務所にぶち込むような政治家を言います。

 安倍総理や自民党を、無批判に礼賛している自分ではありませんが、選挙期間中だというのに、偏向一辺倒のマスコミには我慢のならないものがあります。こうなりますと明日の日本のためには、先日「ねこ庭」が提案した事項を実行するしかありません。

 腐れマスコミと反日の野党に苦しめられた、保守党の議員諸氏は、選挙後の安定多数内閣で、提案を即実行すべきです。

    1. 国会議員の二重国籍を禁止し、日本人以外に議員資格を与えない法整備をする。

         (  該当する議員は期間内に帰化をし、応じない者は国外退去とする。)

         2. 国家公務員法と地方公務員法に国籍条項を定め、外国人の採用を禁止する。

         3. 現行の放送法とは別に公共放送法を策定し、NHKに国籍条項を定める。

              国から各種の支援を得ているNHKに、公共放送の役割を明確にし、外国人の採用を禁止する。役員の二重国籍は、国会議員と同様に禁止する。 

    (  該当する役員は、期間内に帰化をし、応じない者は退職させる。)

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自民党議員の演説会 ( 秋本真利 衆議院議員 )

2017-10-14 08:15:16 | 徒然の記

 生まれて初めて、選挙の演説会に出席しました。もちろん自民党議員の、演説会です。応援の弁士が、河野太郎氏でした。

 ブログであれこれ政治問題を述べていますが、実際の演説会場には行ったことがありません。たまたま自治会の知人に声をかけられ、義理で参加したというのが、本音のところです。しかし、勉強になりました。一人の候補者のため、どれだけの人間がかかわっているのか、実際にこの目で見ましたから。

 会場を飾りつけ、椅子を並べたり横断幕やのぼり旗を飾ったり、互いに支部長とか、会長とか呼び合っていましたので、後援会のメンバーだったのでしょうか、男女合わせて50人はいました。揃いの派手なユニフームを着て、受付や案内や場内整理を分担し、全員が慌ただしそうでした。

 どうしてこんなに詳しいかと言いますと、野次馬根性で調べたのでなく、時間を間違ったため、とんでもない時刻に到着したからです。5時から開演と聞き、本でも読みながら待とうと、一時間前の4時に行きました。ところが実際には6時からの始まりでしたため、2時間の待ち時間となってしまいました。

 会場は市民センター内の講堂ですから、周囲に沢山椅子があり、明るく快適なので、持って来た本を読みながら待ちました。お陰で見るともなく辺りを眺め、会場作りの観察がのんびりとできました。時間になり受付で、名前と住所、電話番号を書かされました。

 「すごい本ですね。」

  記入するため手にしていた本を受付台に置いたのが、目に留まったのです。受付の女性に言われ、あわてて弁解しました。

「図書館でもらった本を、偶然持って来たんです。」

「へえ、図書館がこんな本をくれるんですか。」

 持っていた本は、村田良平氏著の『なぜ日本外交はダメになったのか。』・・。河野外務大臣が応援弁士だからと、当てつけで読んでいたのでなく、全くの偶然でした。

 演題に立候補した秋本真利議員が上り、演説が始まりましたが、さっそく失望しました。

 「今回の選挙は、一部では自民党が有利と報道されていますが、厳しい戦いです。」

 「自民党と公明党は力を合わせ、日本経済の再生と、政治の安定を作ってまいりました。」

 「政権を任せるのに、相応しい政党がどこなのか。」「皆様には、これまでの実績をお考えいただき、私秋本真利をなにとぞよろしくお願いいたします。」

 「そして比例区には、是非とも公明党と書いてください。」

 もともと私は自分の区の自民党議員には、あまり期待をしていませんでした。若くて元気ですが、氏の主張が私の心を動かしません。地元の活性化のため、幹線道路を整備するとか、観光に力を入れ外国人がどんどん来るようにしたいとか、昔ながらの利益誘導の自民党路線です。

 少子高齢化社会に向け、若者が未来に希望を持てる日本にすることも、確かに大切なことですが、いったい「憲法」はどこへ行ったのか。結局一言も喋りませんでした。

 地元への利益誘導の方が、憲法や外交問題より票につながるのでしょうが、若い自民党の議員がこれでいいのかと、残念でなりませんでした。有権者は地元につながる利益にしか興味がないと、考えた上での話だとしますと、私が思っている以上に千葉県民の意識は低いのかもしれません。

 選挙のためとはいえ、比例を公明党になど、とてもそのような気持ちになりません。憲法改正に曖昧な態度を示し、安保法案にも渋々の同意しかしない公明党は、「下駄の歯についた雪」に似た、邪魔な存在でしかありません。

 応援弁士の河野太郎氏の話は、興味深く聞きました。

 内容はすでにブログで知っていましたが、氏自身の言葉で聞かされますと、臨場感がありました。立候補者の秋本氏と異なり、河野氏は最初から最後まで、安保関連法と秘密保護法の重要性について話ました。

 北朝鮮の脅威にからめ、これらの法の整備が、どれだけ日本の危機を救っていくかということを、平易な言葉で説明しました。

 「こんな重要な法案を、野党の議員たちは、戦争法などと言って反対しました。」

 「あんなに大騒ぎして反対したのに、どうですか。」「その議員が、希望の党の推薦を受けたら、一夜で賛成に変わりました。」

 「政治家というのは、信念を持って政治をするのです。党が変われば、信念も変わるというような政治家を誰が信用しますか。」

 河野氏も最後には自民党の議員らしく、他党の批判をし、自分の党の自慢をしていましたが、聴衆の拍手は立候補した前議員へのそれより大きいものでした。動画では、部分的な言葉が伝えられるだけですが、こうして実際に聞きますと、感慨深いものがありました。

 中国や韓国と妥協せず、遠慮なく意見を述べている大臣の言動を知っているだけに、頼もしい気がしました。

 しかし、これが自民党の立候補者の演説会だと思いますと、やはり失望感が募ります。戦争反対、平和第一、人権尊重と、反日マスコミの威力を恐れたのか、基地挑戦の脅威を語っても、「憲法改正」を語れない外務大臣と候補者に、不満が残りました。

 千葉の選挙区だけではありません。総理の選挙応援演説を聞きましても、「憲法改正」は正面から言及されていませんでした。

 色々な公約を述べた中で、それとなく日本の安全保障問題が語られ、憲法がそっと顔を出す・・そんな具合でした。

 「ねこ庭」では威勢良くマスコミを批判し、反日の野党を攻撃し、明日にでも「憲法改正」が出来るようなブログを書いていますが、現実はこうだったのです。

 自民党に勇気が足りないのか、日本に広がる「お花畑」が考えている以上に広大なのか。今度の選挙でこれを確認したいと思います。演説会場を出るとき、参加者に頭を下げている後援会の男性に、私はそっと言いました。

 「自民党の選挙なんですから、せめて演壇の後ろに、国旗くらい飾って欲しかったですね。」

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自民党への要望

2017-10-12 15:53:46 | 徒然の記

 衆議院選挙が終わったら、過半数を獲得した自民党へ要望したいことがあります。

 選挙後のブログにしようと思っていましたが、事前の方がインパクトがありそうなので、予定を変更しました。一票でも獲得したい議員諸氏は、選挙前なら有権者の言葉に耳を傾けます。平身低頭するだけでなく、愚かな議員は土下座までして一票を欲しがります。

 選挙が終わると議員諸氏は、約束もお願いもみんな忘れ、たいてい横柄な議員に戻ります。毎回のことなので慣れっこになっていますが、それでも、自民党の議員諸氏への要望は、やはり投票前の方が有効であるという結論に達しました。

 私がする要望は、突飛なことでなく、日本人なら誰でも賛成する話です。

 「これ以上、反日外国人たちに、日本の政治を掻き回されたくない。」・・という、この一点にあります。

 ここ数年の国会審議で、反日・左翼の議員たちにどれだけ真剣な議論が邪魔されたことでしょう。国会の外では日本人でもない外国人がデモをし、マスコミでは反日の外国人が、政治に干渉する報道をします。

 こうした状況に怒りを抑えて来た人々は、数知れずいると思います。法律の素人ではありますが、常識の範囲内で自民党と議員諸氏へ以下を要望します。

   1. 国会議員の二重国籍を禁止し、日本人以外は議員資格を与えない。

         ( 該当する議員は、期間内に帰化をし、応じない者は国外退去とする。)

   2. 国家公務員法と地方公務員法に国籍条項を定め、外国人の採用を禁止する。

   3. 現行の放送法とは別に公共放送法を策定し、NHKに国籍条項を定める。

   国から各種の支援を得ているNHKに、公共放送の役割を明確にし、外国人の採用を禁止する。二重国籍の役員は、国会議員と同様に二重国籍を禁止する。 

     ( 該当する役員は期間内に帰化を促し、応じない者は辞職させる。)

 過激な保守でないので、トランプ氏のように外国人は全部入国禁止とは言いません。日本の安全保障のため、最小限の措置をしようとするだけです。ことを荒立てないように、和の精神で参りましたが、このままでは、日本が得体の知れない外国人たちに乱されるということがハッキリしました。

 せめてこれだけは、過半数の信任を得た自民党が、実行しなければなりません。

 今までなあなあで済ませてきたツケが、反日・売国議員の跋扈を許し、NHKの利敵報道を野放しにしてしまいました。

 あるいは政府や地方自治体の機密情報が、外国籍の官僚や職員から漏えいしました。機密漏えい者には、もちろん反日の日本人も含まれていますが、優先順位として国籍条項の定めから始めます。

 「憲法改正」を進める前準備として、国を大切にする自民党議員なら、この提案を無視することはしないでしょう。

 こんなことがやれなくて、なんで「憲法改正」がやれるのかと思います。自民党の本気度を試す、リトマス紙のような提案です。ご賛同の方がおられましたら、選挙活動中の自民党の議員へ、ぜひとも一言要望されますようお願いします。

 (  選挙期間中なので、「ねこ庭」のブログも議員諸氏を真似、「お願い」調子になってしまいました。)

 [  追記  ]

 大事なことを忘れておりました。現在在籍中の外国籍の者を、どうするのかという問題です。

 失職させるのは酷ですから、議員とNHKの役員については、帰化を勧めれば良いと思います。帰化しなければ、国外退去してもらうしかありません。その他の者については、退職金を支払い辞職くさせます。

 この場合大切なことは帰化条件をもっと充実させ、「日本への忠誠」宣誓を不可欠とします。「便利だから」という安易な理由で国籍を取得されては、たまったものでありません。ここが甘かったため、反日の帰化人がはびこる原因となった現在を、忘れてはなりません。

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『新しい人よ目覚めよ』

2017-10-11 20:51:33 | 徒然の記

 大江健三郎氏著『新しい人よ目覚めよ』( 昭和58年刊 講談社 )を、読了。

 昭和10年に、氏は愛媛県に生まれ、今年82才ですから、私より9才年長です。東大文学部在学中に当時最年少で芥川賞を受賞し、卒業後はそのまま作家として生きています。

 平成6年にノーベル文学賞を受賞するまで、日本の文学界の賞をほとんど手にしています。新潮文学賞、谷崎潤一郎賞、野間文芸賞、読売文学賞、大仏次郎賞、伊藤整文学賞など、輝かしい経歴の持ち主です。

 けれども氏は、私が嫌悪して止まない反日の作家であり、日本から追放したい「害虫」の仲間です。文学的才能や、知的能力の高さなどが、世間の注目を引いたとしましても、私には縁のない「害虫」です。芸術の世界では、往々にして病的な狂気から生み出される作品が評価されますが、氏の著作もその系列に属しています。

 「万延元年のフットボール」以来、氏の著作を読むのは二度目ですが、私のような凡庸な者には、とても馴染めない文体を持つ作家です。

 「三月の末だったが、フランクフルトではまだ日暮れから霧が立った。」

 「一、二週後に迫っている復活祭の、自分としてはヨーロッパ民族の、死と再生のない合わさったグロテスク・リアリズムの源の祭りに重ねて、つまり観念的に知っているその復活祭が、人々に待ち望まれ、盛大に祝われることの切実な意味を、初めて僕は納得するようであった。」

 好意的な人は、氏の文体の難解さを許容しますが、私には不況音を響かせる不快な文章でしかありません。

 第一、少しも面白くない。一体、何が言いたいのか、もってまわった叙述にうんざりさせられます。乱調の俳句でも、もう少し心に訴えるものがあります。氏の文体というより、人間性によるものなのでしょうが、作品全体が陰鬱で重苦しく、爽やかさがありません。

 こういうのを純文学と呼ぶのでしょうが、簡単に言えば身辺雑記の私小説です。

 妻と三人の子供との暮らしが、芥川賞作家らしい真摯さで語られています。知的障害を持つ長男と、難病の次男を抱えた過酷な日々が、作者の独白と想念を交えて描かれます。

 悲惨としか思えないのですが、氏は細君と共に試練の毎日を耐え、弱音は吐きません。有名なノーベル賞作家でも、このような不幸はやりきれないだろうと同情をしました。

 作品の特徴は、氏の過酷な日常だけでなく、全編を通してウイリアム・ブレイクの言葉が背景として語られているところにあります。

 ブレイクは、日本で言えば江戸時代の人です。英国の詩人、画家、銅版画職人で、思索と読書で一生を終えた人物だと言います。氏が、生涯を通してブレイクに傾倒した作家だったということを、この書で知りました。

 「作品全体の複雑な語り口と、ブレイク独自の宇宙観に立つ、神あるいは神に近い人への条件づけから離れて、僕を強くとらえてきた一節を、もう一つ引用するならば、」

 「それは次のようだ・・・人間は労役しなければならず、悲しまなければならず、」

 「そして習わねばならず、忘れねばならず、そして帰って行かねばならぬ。そこからやってきたくらい谷へと、労役をまた新しく始める前に。」

 学生時代に、彼は図書館で隣人が開いていた書の中でこの言葉を読み、強烈な衝撃を受け、ブレイクの虜になったというのですから、もともと私とは違った世界に住む人間です。

 ブレイクとどのようにつながるのか、不思議でなりませんが、氏は自らを「戦後民主主義者」と自称し、国家主義と天皇制を一貫して否定します。「護憲」という立場から憲法九条を高く評価し、自衛隊を嫌悪しています。

 市ヶ谷基地に乱入してバルコニーから演説をし、その後割腹自殺した三島由紀夫氏について、どういう見方をしているか、本から紹介します。文中のMというのが、三島氏のことです。

  ・われわれは、Mの自殺によるデモンストレーションを、支持するものも、それを否定するものも、

 ・天皇制的な宇宙構造を背景にして、血まみれで床に直立する生首を典型に、その肉体の細部を強調してのパフォーマンスを、まともに受け止めはしなかったのである。

 ・われわれは、Mが 「 檄 」 として書き表した、一面的な意味づけの言葉を読むことで、M事件の受け止めに変えた。

 ・あらためて言えば、幸か不幸か、このデモンストレーションを、支持するものも、それを否定するものも、すくなくともマス・コミュ二ケーションの、表層への現れ方においてはそうであった。

 この不可解な文章で、氏は何が言いたいのか。

 私の言葉で言えば、簡単です。檄と生首の映像が同時にマスコミで世間に拡散されたら、続くものが現れると三島氏が計算していたが、マスコミが画像を流さなかったから氏の目論見は失敗したと、それだけの主張です。

 自衛隊も楯の会も嫌悪していた氏は、三島氏にも侮蔑と敵意しか抱いていませんので、あの事件も悪意の言葉でしか語りません。「天皇制的宇宙構造」とか、「肉体の細部を強調してのパフォーマンス」とか、私に言わせれば、非文学的な汚い言葉の羅列です。

 ブレイクに心酔する氏は、キリスト教のいう「最後の審判」を語り、王座に着く輝くキリストについて語ります。全てのもののうちの唯一なる神についての主張を、延々として述べ、私を退屈させます。

 八百万の神の住む日本にいて、神々とともに暮らす素朴な日本人である私には、氏の暗い主張は、清流に流せば消える「たわごと」でしかありません。

 氏は、天皇から授与される文化勲章を拒否したのに、スエーデン王室から送られるノーベル賞は喜んで受けました。氏の中ではノーベル賞は学術賞だが、文化勲章は国家勲章だという区別があるのだと聞きます。

 これも、偏見の氏らしい変な理屈です。ノーベル賞でも平和賞などは、学術賞でなく政局がらみの政治賞でしかありませんし、いずれの賞も国の権威である皇室と王室が授与します。権威を否定するというのなら、ノーベル賞も断固として拒否するのが筋というものでしょうに。

 サルトルはノーベル賞を拒否しまし、同時にフランス政府から送られるレジオンドヌール勲章も辞退しました。権威を否定するというのなら、ここまで徹底するのが本物の知識人でしょう。

 氏がやっていることは「単なる天皇嫌い」であり、「単なる日本嫌い」でしかありません。聞き分けのないただっ子の屁理屈と、そうとしか見えません。

 尖閣諸島も竹島も、過去に日本が侵略したのだと氏は主張し、尖閣諸島に「領土問題は存在しない」とする、日本政府を批判しています。

 平成18年に中国の招きで訪中した時は、南京虐殺記念館を訪れて日本を批判し、小泉首相の靖国参拝には「日本の若い世代の将来を損ねる」と、述べています。小説の世界で世迷いごとを作品にしても、たいした問題でありませんが、政治の世界で「たわごと」を言われると、看過できなくなります。

 ノーベル賞と聞けば、水戸黄門の印籠みたいに、理屈抜きで有り難がる人間が、日本には沢山います。大江氏が言うのなら間違いあるまいと、尖閣、竹島、靖国、憲法、そしてついには天皇まで、日本の全てが悪いと信じる愚か者を増やす結果となります。

 いったい、氏は本当に知識人なのでしょうか。日本の歴史や文化について、何を知っているのでしょう。手のつけようもない日本憎悪と、「ねこ庭」を上回る偏見はいったいどこから生まれたのか。そもそも氏は、日本人なのでしょうか

 だからこの本を、本多勝一の著書と同じ扱いをします。腐った野菜クズ、期限切れの肉、汚れた雑巾や布切れと一緒にゴミ袋に入れ、ゴミステーションに打ち捨てます。

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瓢箪から駒 ( 小池新党 )

2017-10-09 15:23:57 | 徒然の記

 「瓢箪から駒」の意味を辞書で調べますと、次のような説明があります。

 1 意外な所から意外な物が出ること。 

 2 とうていありえないことのたとえ。

 今回の「希望の党」騒動は、まったくこの通りです。批判は色々ありますが、小池氏が、日本の政治家で誰もなし得なかったことを「やった」、という事実に驚かされます。

 反日左翼の過激派と、保守もどきの議員が集まっている「民進党」を、二つに割りついには解党させてしまった。・・・国民にとっては、有難い話です。

 近づく衆議院選挙を前にして、「獅子身中の虫」「駆除すべき害虫」が、まるで瓢箪から出た駒のように、国民の目にさらされました。少数の得票しか国民に貰っていないのに、「民意を無視」と騒ぎ、「民主主義を否定する政府」などと、おかしな理屈を主張し、民主主義を捻じ曲げている議員が、そっくり「立憲民主党」に集められました。

 どっちつかずの「議席だけ欲しい」、信念のない恥知らずの議員が希望の党に身を寄せています。金と地盤と信念のある議員は、「無所属」で立候補します。

 共産党と一緒になり、国会を混乱させ、まともな審議を邪魔した民進党が見事に解体されました。投票日まで、時間がありますから、有権者はじっくりと議員諸氏の身の処し方や言動を観察できます。

 かって「社会党が解体した」時もそうでしたが、こんどこそ日本を取り戻す選挙にしたいものです。こうしてみますと、政党には、立党の精神や党の方針が一本通っていなければならないと、よく分かりました。曖昧な美辞麗句を並べ、保守とも反日とも定かでない政党は解党すべきだと、証明されました。

 ここで、国民の一人として、本題を語らねばなりません。

 「民進党だけでなく、自民党も虫退治すべきだ」と、掛け値なしの本音です。これまで私は、反日の共産党、民進党、社民党などを批判して参りましたが、自民党を見過ごしていた訳ではありません。

 むしろ自民党の中にいて、あうんの呼吸で反日政党と気脈を通じてきた議員こそが、本物の「獅子身中の虫」「駆除すべき害虫」でないかと、最近はそう考えるようになりました。

 共産党の「赤旗」に寄稿し政府を批判する議員や、北朝鮮の資金源となっていると知りながら、「パチンコ業界」の支援団体に名を連ねている自民党の議員も、このさい瓢箪の駒として国民の目に晒さなくてなりません。

 拉致被害者の手引きをした朝鮮総連と知り、北のスパイの巣窟と知りながら、何も手を打たなかったのは、自民党です。どの議員が該当するのか、あえて名前は言いませんが、ネットの情報を探せばいくらでも出ています。

 玉石混交のネット情報ですから、簡単に飛びつかず、じっくり調べていけば、自民党の「害虫」にも光が当てられます。「物ごとには順序」がありますから、衆議院選挙前なので、この辺りで止めますが、「害虫退治」の第一弾は反日野党の議員だとしても、第二弾は「自民党」でなくてはなりません。

 できもしない建前論で改憲を述べるのは、「憲法反対」と同じです。人間平等と、人権が大切などと、耳当たりの良い言葉で「女系天皇」に賛成する自民党の議員は、反日・左翼政党同様に、日本を破壊しようとする者たちです。

 小池氏のようなことを総理がすれば、国内が混乱し、収拾がつかなくなります。総理には総理に相応しいやり方があるのですから、選挙後にじっくりと実行すれば良いのです。

 これからどう動くとしても、戦後の決算につながる大切な選挙です。「大義なき解散」とか「政権の私物化」など、腐れマスコミのごまめの歯ぎしりは無視すべきでしょう。

 私たちは、粛々と選挙の一票を投じるだけです。反日左翼の虫退治が第一弾です。

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虫退治の大掃除

2017-10-05 15:10:38 | 徒然の記

 虫退治の大掃除が、近づいてきました。

 「反日と、売国の虫どもには、もううんざりだ。」・・、真からそう思っています。新党「希望」が現れ、民進党が解党し、「立憲民主党」が出現しました。自分の国を憎み、悪口雑言しかできない虫たちが、議席を失うまいと右顧左眄している姿を、しっかりと観察しましょう。

 右とも左とも判別のつかない、策士の小池氏を真ん中に、反日の民進党が解党しました。かって国民が金権腐敗の自民党に愛想を尽かしている時、民進党が大躍進し、誰もが予想しなかった政権交代を果たしました。そのとき、大きな力を発揮したのがマスコミで、金まみれの汚れた自民党を糾弾し、民主党への期待を掻き立て、国民の票を大量移動させました。

 今回もマスコミは、得体の知れない希望の党に、二匹目のドジョウを狙っているのか、好意的な記事を書いています。しかし今回は国民も、そう簡単に踊らされません。民主党政権の三年間で、「金権腐敗」の堕落政治より、「反日・売国」の利敵政治の方が、どれほど国益を害するのかを学習しました。

 国際政治を知らない、文学少年の鳩山氏が、「友愛の海」と言った途端に、中国が尖閣の領海を荒らし始め、韓国も慰安婦で日本をいたぶり、日本海は「憎悪の海」と変じました。

 自民党内にいる「リベラル」と称する反日議員も、敵対する中国、韓国・北朝鮮に肩入れし、民主党を勢いづかせました。

 世に完璧なものはなく、理想は自らの手で掴むしかありません。混沌とした政治は複雑で、一票の投票先を惑わせます。ここでは常識に戻り、愚かしいけれど真剣な、情けないけれど緊迫した、政治家諸氏の戦いを観察しようと提案いたします。

 「ものごとには、順序がある。」・・、これが「ねこ庭」の常識です。つまり、優先順位です。

 安倍政権と反日野党の言い分を、並べるだけでは投票先が決まりません。なぜなら、安倍総理自身が、小池氏に負けない矛盾した政策を進めているからです。

 安倍氏への多くの支持は、「国を大切にする」政策にあります。それは「憲法改正」と「女系天皇反対」と「経済再生」の三つです。敗戦後の72年間で失われた、日本の文化や伝統を、もう一度とりもどそうという「歴史の見直し」です。

 反日の虫どもは、これを「戦前回帰」とか「右傾化」とか、悪意のレッテルで反対しますが、日本人の心を取り戻すという当たり前の意見です。

 中国が尖閣の領海を侵犯し、沖縄を中国領だと言い始め、呼応した売国政党が、沖縄独立運動を始めている現在、この虫どもの追放が一番優先されなくてなりません。ありもしない慰安婦問題を、韓国に起こさせ、間違った情報を提供し、国内のみならず、国連まで使い日本への攻撃をさせたのは、日本の左翼政治家であり、自民党内のリベラル議員でした。

 彼らのバカな働きで「ヘイトスピーチ禁止法」という、日本人だけを罰する法律ができ、慰安婦問題で騒ぐ在日の反日活動をより盛んにしてしまいました。

 確かに安倍総理は、「大量の移民受け入れ」を目指し、「経済特区」や「農業改革」「カジノ解禁」など、日本を崩壊させる愚策を進めようとしています。とんでもない政策なのにきちんと説明せず、腐れマスコミも正しく伝えません。

 「日本を取り戻そう」と言う一方で、「日本崩壊」の政策を進めているのですから言語道断な話です。

 しかし、大切なのは、優先順位です。国の安全と安心が、常に何より優先しますから、目前の危機である北の核攻撃に備えること、中国による領海と領土侵犯に備えること、韓国の有事に備えることが先になります。

 それには憲法を改正し、国の安全保障体制を整備しなければなりません。自衛隊の国軍化は、世界の常識であり日本の非常識です。

 「平和憲法を守って、日本人は皆死ねばいい。」・・、これが、辛淑玉氏などを中心とする反日の在日が願っていることです。

 許せないことに、左翼の売国議員どもが彼女たちの活動を支援しています。日本国内には、火を点ければ、いつでも発火する枯野が広がっています。すべては、( 自民、野党を問わず ) 反日の売国議員たちが、戦後の72年をかけて作り出しました。

 ということで、今回の衆議院選挙では、「獅子身中の虫」を追放することが優先です。彼らこそが「駆除すべき害虫」で、総理の「日本崩壊」施策糾弾は、次のステップになります。

 安倍氏の進めることなら、何でも賛成であるわけがないと、国を大切にする国民は信念を堅固にすべきです。

 このような考え方が、多くの人に支持されるのか、無視されるのか、自分では分かりません。しかし息子や孫たちには、大切な庶民の常識を伝えたいと思います。

 「この世に、完璧なものはない。」

 「一挙に、理想は叶えられない。」

 「理想は高く、手は低く。」

 「マスコミには、踊らされるな。」

 「戦前、戦争を扇動したのはマスコミであり、今になり平和を合唱しているのも、同じマスコミだ。」

 ブログを訪問される方々にでなく、息子と孫たちにこの言葉を送ります。いつか読んで欲しいと、父であり爺である私は心の中で願います。

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