ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

10月11日の新聞の見出し ( 比較検証 )

2017-10-16 17:09:13 | 徒然の記

 千葉日報の10月11日の見出しを見ていますと、マスコミの姿が分かります。右へ倣えの業界なので、おそらく他の新聞も似たようなものでしょう。歴史的な選挙ですから、子や孫たちのため、見出しだけでも記念に残しておきたくなりました。

 1面から23面まで、ランダムに転記してみます。

 「安倍政治の継続問う」「22日投票」

 「憲法、消費税、3極論戦」

 1面は昨日のNHKのラジオ放送と同じで、「安倍政権の継続を問う」の見出しが、一番大きな文字です。「3極」と書いているのですが、記事を読みますと、どれが3極なのかさっぱり分かりません。

 一つ目は自民党公明党で、二つ目が希望の党です。三番目が、立憲民主党と共産党、そして四番めに「日本維新の会と社民党も挑戦」と書かれています。それなら四つめの日本維新の会と社民党は、極に入らないその他なのか、なんとも不思議な記事です。

 害虫のような社民党は、どうでも良いのですが、このような書き方をされて、日本維新の会は機嫌を損ねないのかと心配します。千葉の地方紙なので、大阪の人間に読まれないと高をくくっているのでしょうか。

 2面と3面は、選挙の特集ページです。2面の全ページが、千葉県の立候補議員の顔写真と経歴で、3面は政党党首の顔写真と、演説の第一声が要約されています。煩雑なので議員のページは割愛し、党首の見出し部分を紹介します。

   自民 安倍総裁  「愚直に政策訴える」

   希望 小池代表  「1強終わらせよう」  

   公明 山口代表  「自公で基盤固める」  

   共産 志位委員長 「政権の暴走止める」

   立憲 枝野代表  「暮らしを取り戻す

   維新 松井代表  「身を切る改革当然」

   社民 吉田党首  「憲法生かす政治を」

   日本のこころ 中野代表 「国民による憲法を」

 4面の見出しは、安倍政権への批判が大きな活字で飾られています。

  「首相、圧勝パターンに暗雲」「野党、政権批判票を争奪」

  「問われる、数のおごり」「政治手法に強権批判も」

  「責任ある政治、追及を」

 これを見ますと、まるで野党が自民党への批判票を多量に奪い取り、いかにも躍進しているように受け取れます。マスコミが言う「数のおごり」というレッテルに、いつも疑問を感じています。

 民主主義の社会では、多数決で物事を決めるのが原則なので、当然多数の信任を得た政党が政策を進めます。これが道理で正しいのに、総理が何かすると、腐れマスコミが「数のおごり」というレッテルを持ち出してきて、貼ります。

 今回はさらに、「政治手法に強権」というレッテルが、追加されました。

 「責任ある政治追及を」と書かれますと、これまで自民党が無責任な政治をしてきたと言わんばかりです。それならば、民主党の三年間はどうだったのかと、これに触れないのは不公平でしょう。

 最後が23面です。

 「3極の戦い 火ぶた」「県内13区で舌戦スタート」

 「他陣営への批判相次ぐ」「自共希 三つどもえ激戦」

 これでやっと分かりました。千葉日報のいう三極とは、自民党、共産党、希望の党でした。それ以外の党は、報道する必要もないという扱いです。

 ブログを書いている現在は、10月16日の月曜日ですから、状況が大きく変わっています。希望の党への支持が大きく下がり、「絶望の党」と言われるようになっています。マスコミの扱いも小さくなり、反対に立憲民主党が持ち上げられています。

 この変化は、国民の声や有権者の意見でなく、腐れマスコミが反自民貫徹のため、希望の党から立憲民主党へ支援の対象を変えたことが原因です。

 この面では、さらに「県民の声」という見出しで、

 「北朝鮮には厳しく」「子育て支援充実を」「疑惑隠す政府はダメ」という、千葉県民の声が掲載されています。

 北朝鮮対応と子育て支援については安倍政権を持ち上げ、「疑惑隠し」で大きく叩くという、なかなか手の込んだ声の配列です。どうやら千葉日報には、小池氏に劣らない策士がいるようです。

  結論として言えるのは、新聞やテレビだけの情報で投票するのは、至難の技だということです。溢れるばかりの記事が書かれていますが、山を賑わす枯れ木のようなもので、何の役にも立ちません。

 大事なのはマスコミの情報でなく、自分の国を大事にする心を失わずに暮らすことです。国を大切にする政治家は誰なのか、国を思う学者は誰か、真面目に考えていれば、日本を蝕んでいる「獅子身中の虫」や「害虫」が見えてきます。

  本日は千葉日報の記事だけでやりましたが、産経、読売、日経、朝日、毎日と、他の新聞の見出しを並べて比較したら、もっと有意義な検証ができるはずです。100年も経てば貴重な資料となるのですが、ここに難点があります。

 それは、

 「そんな馬鹿げたことをやる時間が、自分にはない。」

 「ブログに書いても、誰も読んでくれない。」

 この二点です。

コメント (7)
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