ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

憂国

2016-08-10 18:57:56 | 徒然の記

 両陛下に、批判的な意見を述べるのを、喜ばない保守の人々がいる。

 現在の皇室の有様を見て、国を思う人間なら、目をそらしてはいけないはずだ。戦後教育で育ったので、陛下に対して「畏れ多い」という気持ちが私にはない。しかし長く日本の中心にあり、国民が敬愛してきた皇室の歴史を、大切にしたい気持ちはある。

 だがそれは、今日の本題でないから止めることとし、私が、なぜ陛下の「お言葉」に反対するのかを、本音で語ってみたい。

 陛下が退位され、後を託されたい方は、順番で言えば皇太子殿下である。ご長男の殿下が継がれるのが、最も自然だ。けれども、殿下と雅子様が、皇室の歴史と伝統を、ないがしろにされてきたところに、国民の悩みがある。

 皇室の伝統を破壊される美智子様は、何度かブログで取り上げたが、皇太子殿下と雅子様については、語ってこなかった。

 雅子様の御父君は、有名な、あの小和田元外務次官で、皇室敬意の念を持たない方である。聞くところによると、創価学会の幹部で、宮内庁に学会出身の外務省官僚を出向させ、大鵬会という派閥を作られているとも言う。

 この父君に育てられた雅子様は、合理的精神思考から、天皇家の神話を否定し、宮中祭祀を忌避し、ことごとく参加されていない。創価学会の影響なのか、神社の鳥居もくぐられないと聞く。皇室おいて、皇統を絶やさないため、男子を生むことの大切さを教えられなかったらしく、出産を忌避された。

 雅子様の常識からすれば、「子作りが第一なんて、おかしい。」のである。

 懐妊を期待し、男子を期待し、大騒ぎしたマスコミと世間を嫌悪し、心の病にかかられた。庶民の常識が、そのまま通用しない皇室について、きちんとお教えしなかった人々、つまり、皇太子殿下御自身、雅子様のご両親、外務省、宮内庁等・・その全てに原因がある。

 マスコミが報道しないので、国民の多くは知らないのだが、「皇太子殿下は、自らご退任を」と、ある言論人がお願いしたほど、目に余るものがあったし、今もある。

 雅子様の我儘が放任され、大切な公務も、皇太子殿下がお一人でされている。ご病気と言われる割には、食事の外出や、実家への里帰り、オランダへの静養など、私的行為はお元気そのものだ。

 ご成婚以来、今年で23年が経過するのに、今もって雅子様のご言行は変わらない。お二方が皇位に就かれたら、皇室の伝統はどうなるのか。心ある人々が、次期天皇としての殿下と、雅子様について危惧している。

 最初は、小さなさざ波のような噂話だったが、陛下がご高齢になられるにつれ、国を思う国民の間に、疑問が広がっていった。「どうして、殿下は、雅子様を正されないのか。」「どうして、平気でおられるのか」

 殿下への疑問が初めて生じたのは、雅子様の人格が否定されたという、記者会見でのお話である。詳しくは覚えていないが、外交官としての雅子様を認めず、外国訪問を許さないのは不都合であり、だから雅子様が病気になられたと、そういう趣旨だったと思う。

 こうしたお話は、両陛下とご相談され、宮内庁の関係者に言われば良いことなのに、突然国民に語り掛けられると言う、唐突さだった。

 やがてその疑問は、「なぜ両陛下は、いつまでも雅子様を放任されているのか。」という疑問につながっていく。

 だから私は、一昨日の、陛下の「お言葉」に、疑念を覚えた。ご自分のご家族には言及されたが、国民の心配事について、何も応えられない陛下に失望した。皇后陛下の、激しいご性格と、お考えを知る今の自分は、全ての背後に、美智子様の影を見てしまう。

 昨夜、偶然に「みんなの知るべき情報」と言うブログを読んだ。陛下の「お言葉」を、このように悪用する人間がいることを、初めて知った。そのまま、引用する。

 「ロシアには、プーチンがいたが、日本には天皇陛下がいた。」「日本国民も、天皇陛下に続け。」「天皇は、安倍政権を許さない。」「平和憲法が、風前の灯となった現状に、天皇が立ち上がった。」

 「真っ黒な権力の前に、なすすべがなかった日本國民であったが、」「天皇が、救いの神となった。」「憲法改悪と、戦争阻止のチャンスだ。」「安倍政権を許さない天皇陛下に、日本国民も続け。」

 右にも左にも愚か者はいますが、昨日陛下は、ご自分の「お言葉」が、政治的言動とならないよう配慮したと語られたが、こう言う受け止め方をする人間がいることも、ご存知なのだろうか。

 陛下は、陛下であられる限り、何を語られても個人ではなく、すべてが政治につながることを、自覚されねばなりません。たった10分間の「お言葉」が、政界を動転させ、国内に大風を吹かせたのだと、このように帝王学こそを、昭和天皇から学ばれるべきでした。

 皇太子殿下が、皇位を継承されれば、雅子様の人格否定の記者会見でなされたごとく、なんでも記者発表となり、国民はそのたびに驚かされ、社会が騒々しくなるでしょう。

 陛下のお言葉を悪用する、昨日の左翼活動家のブログを今少し、引用する。

 「政治的発言ができない天皇に、できることは、天皇を辞めることである。」「辞める事で、平和憲法の破壊を止める。」「生前退位とは、地位を譲る事に主意があるが、天皇の本意は、辞めることである。」「安倍政権への、天皇の意思表示である。」

 反日・左翼主義者の狙いは、天皇制の廃止であり、共産党政権の樹立である。共産党政権がどのようなものであるか、かってのソ連を思い出せば分かる。いや、そんな面倒なことをしなくても、隣の中国の有様を見れば良い。

 日本では、やりたい放題の人権派弁護士が、中国では、有無を言わさず逮捕されている。家族との接見も許されず、秘密裁判で・政府の恣意で重罪が宣告される。

 安倍政権の暴走とか、独裁とか、そんな左翼のスローガンやレッテルが、大ウソに見えるのは、私だけなのだろうか。たとえ善意のものであっても、陛下の「お言葉」は、一人歩きします。

 従って、本日のブログのテーマはただひとつ、「憂国」である。

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6 コメント

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今回だけの法にするようですが (ベッラ)
2016-08-11 10:49:15
憂国のお気持ちよくわかります。
私のところには「ためくち」で皇后陛下・皇太子妃殿下の
あだ名で皇室・天皇批判のコメントがあり、反映はしていません。真剣さが感じられない。このごろこのような
雰囲気が当然のごとくあります。
おかしいところはおかしい、と書くのはいいのですが、
落書きのような下品な批判コメントにうんざりしています。
貴ブログはそうではありません。
悩みがよく読み取れ、今回の手順のおかしさは私も
感じるところです。

また「保守」と言われているN村氏の「時事通信」を
読むと、これまた「問答無用」の圧力を感じます。
私はこの方を支持しておりません。

チャンネル桜で「尖閣」に迫るチャイナの現状、
そして政府に対して「国民」が動く、というのは
大賛成で応援したいのですが、見え隠れする不純なものを感じ、「BGM不要!」と書きました。
水島氏作詞、パチンコ企業をスポンサーにしていたこともあり時々おかしなことをいうシンガー(夜桜亭に出ている)が歌っているもので、冷水をかけられたような
気がします。

「日本にはジャーナリストがいない」と三宅先生も先日の講演会で話しておられましたが、今日もテレビはどの放送局も一日のほとんどが「オリンピック」です。

8月15日にチャイナが何を目論んでいるか、こんな
時に臨時国会もなく、ニュースもほんの少し、
産経新聞すら「オリンピック」が第一面、またチャイナの反対で北朝鮮のミサイルの抗議を安保理が見送るとのこと、もうまともではありません。

祖国防衛が大変なこの時に、日本の存亡がかかる時に陛下の「お気持ち」で、祖国の危機に不安を感じます。

老舗「保守」も「ホシュチャンネル」も、「新聞・テレビ」もどこの国のことと思っているのでしょうか。

チャンネル桜のデモの呼びかけも、不純な背景に
眉をしかめながら、それでもブログにUPした次第でございます。


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国を思う心 (onecat01)
2016-08-11 12:28:52
ベッラさん。

貴方のコメントを読み、不覚にも涙がこぼれました。愛国も憂国も、敗戦後はすべて狂信の右翼用語となりはてました。

日の丸や愛国心や憂国の情という言葉を、そろそろ本来の意味に回復させる時が来ていると、私はそう思えてなりません。
あれやこれや、一度に考えますと、手のつけられない日本に見えて参ります。私以上に一本気な貴方が、正義感に燃えるあまり、自らをダメにするのではないかと、いつも心配しておりました。
 しかし、今回のコメントの冷静さをみて、安堵いたしました。不純なものが垣間見えても、チャンネル桜を活用される貴方に、賛同いたします。純粋なものだけ求めますと、行き詰ってしまいます。
私もこれからは、離れていたチャンネル桜の情報に、注意しつつ、再度近づいてみようと思います。

 どうか、くれぐれもお体を大切に。時には美しい音楽で、心の安らぎを求められますよう。
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SEALDsの「終戦記念日」 (成田あいる)
2016-08-15 20:13:00
今回の「お言葉」、運悪しくオリンピックと重なってしまったため実にお粗末な扱いでしかありませんでした。
本日は終戦記念日ですが、今年はオリンピックに押されて「終戦特番」も例年に比べて少なめです。
加えてSMAPの「解散発表」でテレビもはしゃいでいますが、近海に中国の脅威も迫っている中、マスコミは何をやっているのでしょうか。
まさに「日本にはジャーナリストがいない」状況です。

ベッラ様のコメントに「チャンネル桜」が出てきました。
2009年頃、この主宰者が靖国神社で某外国人に手を挙げたとして、各左翼ブロガーが騒ぎ立て「拡散」しました。

http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-345.html
http://takashichan.seesaa.net/article/125889927.html
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1393.html
http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-1775.html

この外国人は、田母神氏の靖国神社の演説で、同氏に対し「ドイツなら(憲法違反で)逮捕されますよ」と主張したそうです。
これに対して水島総氏らが怒り出し、外国人のリュックに手をかけるなどしたそうです。
しかし良く事実を冷静に見てみると、実はその某外国人の「言いがかり」で、その発言そのものが「ヘイトスピーチ」だったわけです。

http://blog.goo.ne.jp/higeoyaji0927/e/88ff4424189c94eca13c3bc684850662

にも拘らず、彼らは水島氏に「冤罪」を着せたわけです。
当時この事実を「拡散」した各左翼ブログは大抵、閉鎖したり、ブログ自体がツイートのまとめと化したり、あるいはブログを長らく更新しなくなったりと、実に無様で悲惨な「末路」を辿りました。
この他左翼ブログ自体も、「安倍支持」「安保法案推進」のブログと異なり、全体的にランキングの順位が下がったり、「長期放置」に転じているところが多いです。
彼らの主張が、受け入れられなくなっていることの証でしょう。

そして本日、ついにSEALDsが解散するそうです。
本日は終戦記念日であるとともに、SEALDsの「終戦記念日」でもあり、実に歴史に残る日となることでしょう(笑)
彼らはカッコいいこと言っていながら「戦争法案」を阻止できず、安倍政権にも止めを刺すことができませんでした。
それどころか、逆に安倍総理への支持率がアップしてしまいました。

メンバーの一人は、「中国や韓国が攻めてくるというのなら、僕が九州の玄関口で、 とことん話して、酒を飲んで、遊んで、食い止めます」などと抜かしていましたが、今本当に中国が近づいている中、どう感じているのでしょうか(笑)
奥田君も含め今までのメンバーの、今後の動向に注目です。
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訂正です。 (成田あいる)
2016-08-15 20:15:22
当時この事実を「拡散」した各左翼ブログは大抵、閉鎖したり、ブログ自体がツイートのまとめと化したり、あるいはブログを長らく更新しなくなったりと、実に無様で悲惨な「末路」を辿りました。

→当時この「事件」を「拡散」した各左翼ブログは大抵、閉鎖したり、ブログ自体がツイートのまとめと化したり、あるいはブログを長らく更新しなくなったりと、実に無様で悲惨な「末路」を辿りました。

でしたね。訂正いたします。
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敗戦の日 (onecat01)
2016-08-15 23:14:17
成田あいるさん。

返事が遅くなりました。昨夜は、他にすることがあり、夜にはパソコンを開きませんでした。

 色々と教えていただき、感謝します。
そうですか、中国が攻めてきたら、酒を一緒に飲んで説得すると言ったのは、シールズの若者だったのですね。彼らを見ていますと、愚かだった若い頃の自分を思い出しますので、恥ずかしくてなりません。こういう人も、増えているのでしょうか。

 こういう左の人々は、お言葉を勘違いして喜んでいるのでしょうか。いずれにしましても、日本の過渡期という気がいたします。

 暑さの折、ご自愛ください。

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年をとりました (onecat01)
2016-08-16 00:28:25
成田あいるさん。

 貴方のコメントは本日のものなのに、昨夜に頂いたと勘違いし、ちぐはぐな返事をしてしまいました。

一度ならず、二度までも、貴方に対しては間違いをし、申し訳ないことです。私もどうやら、年をとりました。大事な日付を間違えるのですから。
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